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 現代医学は細菌やウイルスを攻撃して病気を治すことに優れていますが、漢方では人体側の正気を高めることにより病気を防いだり、治したりすることに優れています。カゼやインフルエンザなどの感染症は、漢方では正気と邪気の戦いと考えて治療します。正気は人体の生命力や抵抗力、邪気は細菌やウイルスです。正気が強ければ邪気が人を犯すことはできません。カゼを引きやすい人は正気が弱っています。病気が回復するのも、この正気が回復し自然治癒力が高まるからで、インフルエンザの予防でもマスク、手洗い、うがいだけでは不完全で、私たちがだれでも持っているこの正気を高めておくことがもっと優れた予防になります。では正気を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。最も大切なポイントは日常生活にあります。
  1. 睡眠を十分にとる。布団などはよく干して清潔にする。
  2. 朝、昼、夜三食きちんと食べる。主食、副食をバランスよく、
    偏食にならないように、季節にあった食物をとる。深酒をしない。
  3. 過労をさけ、労働と休息のバランスをとる。
  4. 適度な運動。陽光を十分にあびる。過度に汗を出しすぎない。
  5. 体を冷やさない。冷たい飲み物をとりすぎない。
  6. ストレスを溜め込まない。自分なりの解消法をみつける。
 正気を高めるには以上のような規則正しいリズムのある生活が大切ですが、逆に過労、睡眠不足、飲食不節、ストレス、運動不足などが正気を弱め抵抗力を衰えさせ邪気の侵入をゆるし発病につながります。このようなことは現代のライフスタイルでは最も苦手とするところかもしれません。逆に現代的ライフスタイルそのものが抵抗力を衰えさせることにつながってしまっているのではないでしょうか。自然環境の変化に適応できる体づくりに漢方の考え方や、漢方薬がお役に立ちます。

 自然とかかわることの少なくなっている現代では季節感も薄れていますが、春暖、夏暑、秋涼、冬寒という四季のめぐりは、植物に春の芽生え、夏の成長繁茂、冬の枯萎という生命サイクルを生んでいます。私たちも四季のめぐりの中で暮らしていますから、自然界の陽気が活発になる春夏には、血のめぐりや、ホルモン分泌などの体の新陳代謝も活発になります。この時期は活動的にして陽気を十分に取り込むようにします。秋冬には陽気は衰え、陰気が盛んになるので外気は冷えます。体の血液は内部に多く集まり、皮下脂肪を蓄え、発汗を少なくして熱を逃がさないよう代謝を低くします。冬に汗が出るほど部屋を暖かくすれば、体の元気は汗とともに抜け出てしまい、返ってカゼを引きやすくなってしまうのです。冬季は滋養のあるものを摂取し、元気を体の内に蓄える時で、冬は来る春の活動期に備え栄養を蓄えることが大切です、というのが「冬令進補」です。このことが春先の季節の変わり目の体調不良や花粉症、夏の体力不足を予防することにも役立ちます。現代は医療の進歩がめざましく、なんでも医療まかせになりがちですが、自分で養生して病気にならないようにすることが、今も昔も最高の治療ではないでしょうか。


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