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 さて、今年最初のお話は武田信玄のライバルで最強の戦国武将、上杉謙信です。信玄、家康公と並んで私が尊敬する方です。
上杉謙信(48歳)(158㎝・65Kg )軍師は直江兼続。
自らを戦いの神・毘沙門天の生まれ変わりと信じ、義経に武略を学んだと言い、瞑想を行い、酒豪となると、その性格は非常に繊細かつ思い込みが激しいタイプの武将。義を重んじる精神が神を見方につけ、織田軍をも手取川の戦いで完膚無きまで叩きのめし、生涯勝率61%、敗戦率2.8%は信玄を上回る。

漢方薬を出すなら、お酒と一緒に服用する八味地黄丸(はちみじおうがん)

謙信の健康法
①瞑想・・毘沙門堂(思考を司る前頭前野と記憶を司る海馬。物事を決めるとき前頭野が海馬に指令を出して記憶を引き出して判断を下す。瞑想には脳をリラックスさせることで記憶が整理されて判断が必要とされるときに情報を効率的に出せるようになる。)
②一汁二菜と質素な生活
家康公同様、質素な生活は健康で長生きの秘訣ですが酒の飲み過ぎは要注意。酒もまた漢方薬の大切な成分ですが、飲み過ぎは国家を滅す、と戒めています。謙信の死因にも繋がった糖尿病は、酒の飲み過ぎ(戦場での馬上杯)からと言われています。
③呼吸と姿勢
 胃腸や肺が弱い人の姿勢は、腰が曲り猫背になりがちです。胃腸や肺を守るため自然にそのような姿勢になって行くのですが、気をつけないと無意識に呼吸が浅くなって行きます。私たちは生きるためのエネルギーの85%を空気中から頂いているので、食物の摂り方が良くても、浅い呼吸で酸素不足になると、完全燃焼せずエネルギー化ができず栄養不足になり、疲れやすく、老いやすくなります。平均で呼吸は1分間に16回で、強く長く深くすると1回まで落とせます。上級者は5−10分に1回の呼吸まで平気になるそうです。深い呼吸は酸素効率を高め、新陳代謝を旺盛にし、気魄に富むようになり、疲れにくくなり、若返り、心身の病や治療、予防にもなります。
 深い呼吸をするには、先ずは姿勢をよくする事が大切なのです。

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 コロナウィルスが拡散しています。人の叡智が生み出したワクチンをも軽々くぐり抜け、果てはどこまで続くのでしょうか。感染した時に効く薬がないほど怖いものはありません。今こそ漢方薬の出番と私は心から思っております。私たち漢方家はその解決に向けて研究を進めております。漢方薬の始まりは2000年前、急性熱性疾患を治すことからはじまりました。その偉大な教科書は「傷寒論(しょうかんろん)」と言います。その手順にそって上手く薬を選ぶことが出来れば改善できると考えています。漢方薬は、ゆっくり治すのではなく、その効果は急性の場合は西洋薬より早いのです。皆様もしもの時にはご一報くださいね。出来る限り頑張ります。

 さて、今回のお話は武田信玄(53歳)。孫子の兵法を学んだ山本勘助を軍師にもち戦国最強の騎馬軍団と評された。父親との確執が生んだ仲間意識と、勝つことへの執着心。織田信長をも震え上がらせた戦国最強の猛将。晩年は、気遣いと心配性がたたり、胃癌に。生涯勝率75%、敗戦率3.8%でほぼ負けなし。

漢方薬を出すなら・・・・晩年の胃癌に旋覆花代赭石湯

 どの大河ドラマを見ても、信玄公は見るからに強靭で漢方薬を飲みそうにありません。(ただ、一部に胃腸が弱く痩せていたとの話もあります。)信玄公がまとめていた甲斐の国は、寄り合いが集まってできていた国でしたから、周りに人一倍皆に気を遣っていたと聞きます。「人は城、人は石垣、人は堀、情は味方、仇は敵なり」の名言からもそのことがよくわかります。温泉に入って手早く治せる治癒力がある反面、時にトイレで一人静かな時間を必要としていたかも知れませんね。

① 温泉健康法・・・傷口修復のアミノ酸をふくむ信玄隠し湯(アミノ酸は血液によって運ばれコラーゲンとして欠損部分を埋める、温熱効果で血行をよくする、水圧がリンパの流れをよくし疲労回復効果)短い時でも負傷して2ヶ月で出陣。
② トイレでリラックス・・躑躅ヶ崎館内での、6畳の水洗完備の伽羅の香り広がるトイレで一人の時間で大事な決断
③ 臍下丹田健康法・・・朝の目覚め:朝寝坊しても急に起き上がってはいけない。これは非常に悪いことである。寝床に仰向けに寝返り、両足をそろえ、両手の指を絡めてゆっくりと、胸から臍の下まで三回なでおろし、それが終わってから、臍から9センチ下の丹田をしっかり押さえてから起き上がるようにせよ。そうすれば、その日のどのような事態に遭遇しても、慌てふためくことはない。このことは大切であるから毎日の癖にとするように。
(参考文献:武田家百目録(人生訓) 小島勇編訳 武田神社発行)

 最後に、信玄公の人生訓に「負けるが勝ち」があります。人一倍勝ちにこだわり、戦いでほぼ負けなしの信玄公からは想像できない言葉です。本当の意味で「勝つこと」を悟った究極がそこにあったのでしょうか。信玄公の心の深さを感じます。

東邦大学客員講師 薬剤師 鈴木寛彦

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お知らせです。

インターネットラジオ Voicy に出演いたしました。

作曲家の小松正文さんのコーナー「作曲家のひとり言」で、漢方薬と音楽にまつわる対談を行いました。
漢方薬の感性と音楽の感性がぶつかり合います。
どうぞご興味のある方はお聞きください。
登録しなくても期限なくお聴きいただけます。

第一話
【2021年10月10日 04:30配信済】

【対談】漢方薬剤師・鈴木寛彦さんと語る漢方薬と音楽。リンク – 作曲家・京都精華大学教授|小松正史

#Voicy


第二話
【2021年10月21日 05:30配信予定】

【対談】漢方薬剤師・鈴木寛彦さんと感覚の磨き方を話しました。リンク – 作曲家・京都精華大学教授|小松正史

#Voicy

 
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 母の介護をしていた疲れのためか、半年前より何もやる気がしなくなったといいます。食事はとりますが、ただ食べているという感じで食べたいという気持ちが出ず、夜も何度も目が覚めるといいます。病院の抗うつ剤を飲むのには抵抗があり、漢方のご相談に見えられました。性格は几帳面で真面目なタイプ。不安感や取り越し苦労が多く、ささいなことが気になるといいます。
 漢方薬の柴胡加竜骨牡蠣湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、少し気持ちが軽くなり、やる気が出てきたといいます。さらに1か月後、食欲もわくようになり、夜もよく眠れるといいます。そのまま柴胡加竜骨牡蠣湯を継続し、1年がたったころには、気持ちも明るくなり、元の状態に戻りました。

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(クコの花)


2年前より肩の痛み(四十肩)に悩まされているといいます。病院でブロック注射を何度かしたようですがなかなか改善されず、漢方のご相談に見えられました。痛みがあるのは右肩で、腕が上がらず、首筋も痛み、腕にしびれを感じる時もあるといいます。体質は、大食漢でお腹が張り、暑がりで、イライラしやすい性格です。
 漢方薬の大柴胡湯と桂枝加葛根湯を調合。飲み始めて1か月後、肩の痛みが少し和らいできたといいます。さらに1か月後、痛みが半減し、首筋の張りも減り、腕の可動域が広くなっているといいます。そのまま漢方薬を継続し、
1年がたったころには痛みは無くなりました。


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