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よくあるご質問


漢方相談を主体に行っています。
漢方薬は服用される方の体質・症状を重要視しますので、できる限り本人がご来店ください。
よりよい漢方薬をお出しすることができます。

■漢方について

1日の漢方薬のお値段は?

基本的に煎じ薬の場合、550円〜660円(税込)。エキス剤の場合、440円〜550円(税込)です。


漢方薬が続けて飲めるか心配です。

まずは、10日分のお薬でお試し頂きます。その後、ご相談の中で、続けられそうであれば、それ以上の20日分・30日分などもご用意できます。

無理せずに、続けられる方法をご提案させて頂きます。


急性病でも漢方はあうんですか?

例えば、カゼなども、漢方薬でとてもよくなります。ご相談下さい。


漢方薬はすべて煎じ薬か。

漢方薬はせんじて服用するものが多いのは確かですが、丸薬や散薬(粉薬)もあります。

原則的に、昔から○○湯(葛根湯・小柴胡湯・麻黄湯など)という名前のついた漢方処方は煎じなければいけません。○○丸(八味丸・桂枝茯苓丸)と名のついた処方は丸薬です。○○散(五苓散・当帰芍薬散)と名のついた処方は、散薬(粉薬)となります。
この丸薬と散薬は、普通の薬の様に水、又はお湯で服用します。

原則的には以上の様ですが、科学技術が発達していきますと、○○湯と名のついた薬でもエキス分を取り出し、顕粒・粉、又は錠剤にする事が可能になってきました。それはちょうど、コーヒーは昔、沸かさなければ飲めなかったものが、インスタントコーヒーができてきたのと同じです。

従って仕事などで外に出ることの多い方や、煎じ薬のにおい、味にどうしても馴染めない方は、エキス分をとり出した顕粒・粉薬、又は錠剤にすると良いでしょう。


最近、煎じないで、エキス散(粉)、エキス顕粒、エキス錠剤などがありますが、効きめはどうか。

科学技術の発達により、煎じなければのめなかった漢方薬が、粉や顕粒や錠剤として服用される様になりましたが、煎じなければならないものをエキス散(粉)にしますと、無経済といって賦形剤といってエキス分を吸収させる薬を入れなくてはできません。この薬は主にでんぷんで害はありませんが、薬が多少薄まってしまいます。その為、煎じてのむ場合より多少効率が悪くなります。

さらに顕粒、錠剤にしますと固める為の結合剤が入り、エキス分がうすくなります。
しかし、粉薬、顕粒、錠剤は持ち運びに便利で、煎じる手間・暇がなくて忙しい現代社会では、煎じ薬からこれらのものにとってかわろうとしています。

重病な人や、普段、家にいる方は、煎じ薬をお薦め致します。


煎じ薬を煎じる時の一番良い方法は。

漢方薬局で一日分ずつ和紙、又はヒートロンペーパーに薬を入れてくれますから、袋をやぶかずにそのままどびん・土なべに入れ、水を三合〜四合(約600c.c.〜800c.c.)入れて下さい。

沸とうするまでは、強い火でも弱い火でもかまいませんが、沸とうしたら中火にし、30〜40分煎じてください。30〜40分の間に半分の水になる火の強さが適当です。
その時、土びん・土なべのふたは取っておいて下さい。

30〜40分たって水の量が約半分になりましたら火を止め、中の袋を必ずとり出してください。
とり出しませんと、せっかく出た成分がもどってしまう事があります。
もしとり出すのをわすれた場合は、一合ぐらいの水をたし、もう一度10分ぐらい沸とうさせると良いです。

こうしてでき上がった薬(湯液)は、すずしい所に保存し24時間以内にのんで下さい。
(通常、一日三回に分け、食間、又は食前30分〜60分に服用)もし、のみ忘れたり出かけたりして、どうしてものめなかった場合は、冷蔵庫に保存しておけば三日間は変質しません。


煎じる容器は何が一番良いか。

煎じる容器は、昔から土びんが一番良いとされています。
熱が均一にかかり、成分の出方のばらつきがなくなります。
又、煎じる容器自体の異成分が、出ることもありません。

土びんの他に、土なべでも同じように良いです。ホーロー引は新しいキズのないものは良いですが、傷のあるものはホーローの下地が鉄ですので、煎じる時、鉄分がとけ出し、薬の成分とくっつき、薬効が変化します。

アルマイト・真鍮のやかん・なべを使う事もかまいません。
しかし、アルマイトは使い古しのもののほうが良いです。
新しいものは、アルマイト・真鍮の成分が出る事があります。

いずれにしても煎じる容器は、専用にした方が良いです。
煎じた後、料理などに使う場合は、漢方薬のにおいが出て使えません。

このほかに最近では、漢方薬「煎じ器」が出きています。
これは非常によく考案され、有効成分を効率よく抽出させ、においなどが出にくく吹きこぼれやこげつきがなく、理想的に煎じる事が出きます。
長く煎じ薬をのまれる方は、一台買い求めると良いと思います。

煎じる容器でいけない容器は、鉄・銅製の容器です。
これは、鉄・銅などがとけ出し、薬の成分とくっつきますのでさけて下さい。


煎じ薬の飲み方の一番良い方法は。

一日分の煎じ薬を煎じ終わったら、薬草の入った袋(わし・ヒートロンペーパーなど)を必ずとり出して下さい。袋に入れないでバラで煎じた場合は、茶漉し、ガーゼなどで熱いうちにカスをこして下さい。土びんで煎じた場合は、煎じた液(湯液)をそのまま土びんに入れてとっておき、1/3ずつ湯のみにとり出し、一日三回、食間、又は食前30分に服用されるのが良いとされています。

食間で服用される場合は、朝食、昼食、夕食前30分に服用して下さい。
仕事・外出などで昼間どうしてものめない場合は、三回に分ける分を二回に分け、午前中の空腹時と寝る前が良いです。

特別の場合を除いて、漢方薬は空腹時にのむのが原則です。
これは、空腹時にのんでも胃腸を荒らす事がない為と、空腹時にのんで100%体に吸収させたい為です。

ただし、漢方薬の煎じ薬を初めてのむ方、慣れていない方は、しばらくの間、慣れるまで食後30分に服用し、慣れてきたら食間、又は食前30分にすると良いでしょう。

のむ上でもう一つ重要な事は、特別の指示がない限りあたためて(人肌ぐらいの温度)服用して下さい。特に冷え性や冷えの為に起こる病気(膀胱炎・腹痛・下痢など)は、必ずあたためて服用しないと効果が半減してしまいます。その他の場合でも、あたたかい薬をのむのと冷えた薬をのむのとでは、あたたかい薬をのんだ方が早く効いてきます。

冷えた薬をのむ特別な場合としては、けがなどで出血の激しい場合の屯用、脳いっ血などで熱性症状のある場合だけで、ほとんどの場合、あたたかくして服用しなければなりません。


漢方薬は長い間のんでも害はないか。

服用する人の体質と症状(陰陽・虚実)と薬方があっていれば、長くのんでも害はありませんし、長くのむ事により徐々に体質を改善する事ができます。

しかし、漢方的な見方(陰陽・虚実)により、あっていない薬方のものを長くのむ事はもちろん、短い期間でも良くありません。これは根本的に薬がまちがっている訳ですから、治す事はできません。

ただし、現代医学の薬の様な激しい副作用は出ませんが、病状によっては悪化させることがあります。
長期にわたって服用する場合は、

  • 病気が長い間かかって発病したもの
  • 体質的な原因により発病しているもの

が多く、長期間をかけて元の健康体にもどすのですが、最初に薬方が決まればそれですむという訳にはいかず、一ヶ月〜三ヶ月ぐらいの症状をひろいなおして再調整し、随時注意し漢方的見方(陰陽・虚実)により漢方処方を考えていかなければなりません。

又、現在特に激しい病気がなく、健康維持・保健薬として漢方薬をのむ場合は、最初からその目的に合った漢方を選び、長期服用します。こういった方法をとる限りにおいては、長期服用しても何ら心配いりません。薬方も長期にわたる場合は、軽いおだやかなものを選ぶのが一般的です。


漢方薬に副作用はないか。

漢方薬にも副作用と呼ばれるものがあります。

特に漢方理論に副わないで使用した場合には、目的以外の別症状が出ます。

この副作用は病状と漢方薬方が、漢方の基本理論「陰陽・虚実」にあっていないという事であり、西洋医学の様に診断と薬は合っているのに、予期しない不快な症状が出た、というのとは意味がちがいます。
漢方薬を作ってもらう時、本人がいかずに伝言だけで漢方薬を作ってもらったり、西洋医学の病名だけで、体質傾向・症状をひろい出さないで漢方薬を作ったり、雑誌・新聞等をみて自分にあっていそうだからという事で漢方薬を買い求めてきた時に、こういう事が起こりがちです。

また、個々人の体質により食べ物(タマゴ、ソバ、ダイズ、コムギなど)によるアレルギー反応がありますが、それと同じように漢方薬を構成している生薬(オウゴン、サイコなど)にもアレルギー反応を起こす人がいます。

これらのことを回避するためにも、必ず本人が漢方薬局に行き「陰陽・虚実」にそって体質・症状に合った漢方薬を調整してもらうことをお勧め致します。

漢方薬には副作用と似たものとして、瞑眩現象と呼ばれるものがあります。
これは一時的に病状が悪化した様に見えて後、良く治ってくる現象です。

例えば、皮膚病などで漢方薬をのみ始めて、5日〜10日しますと一気に毒素的なものが吹き出し、汚く見えてくる事があります。しばらく薬をのみ続けるときれいになり、症状がとれ治ってきます。又、喘息などでも漢方薬をのみ始めて発作が強く出る事があり、それが過ぎますと徐々に少なくなり、好転へと向かいます。これらは副作用ではなく、むしろ薬が効いている証拠の様なもので、喜ばしいと考えています。ただ、この瞑眩現象は必ずしも出るという事ではなく、出る人のほうが少なく100人に1人出るかでないかぐらいのものです。

健康雑誌やテレビ等で、八味丸(八味地黄丸)を万能薬の様に、又、○○漢方胃腸薬、○○漢方便秘薬だとか色々、手をかえ品をかえ宣伝していますが、漢方薬はこの薬(処方)が○○病に効くとか、○○病を治すといった薬の使い方はしません。l

体質・症状により漢方的な方法論(陰・陽・虚・実・気・血・水)によって、「この人のこの病気は、この薬によって改善される」という様に、オーダーメイド以外にありません。

テレビや雑誌におどらされてのんだがちっとも効かない、効かないばかりではなく下痢をした、胃がおかしくなった、のぼせ感が出てきた、などは薬の副作用ではなく、自分にあった薬をのんでいないせいであり、根本がまちがっています。なかには非常に良くなる人もあり、これは薬がうまくあたった人達であり、それはそれで良い事ではありますが、人が効いたから自分も効くというような事は漢方薬ではまずありません。

まず漢方薬をのもうとする人は、宣伝にまどわされてはいけません。
10人の同じような病人がいれば10種類の漢方薬(処方)が必要です。
一処方の漢方薬で10人の病人を治す事はできません。


漢方薬は長い間のまないと効かないか。

「漢方薬は長くのまないと効かない」というイメージが強いですが、これは漢方薬をのもうとする人の病気が、長い慢性病が多い為にそういう事がいわれたのではないかと思われます。
急性病の場合は抗生物質のすばやい効きめのため、漢方医学では急性病を扱う事が少なくなり、ほとんど慢性病となっています。

しかし、漢方にも急性病に使う薬は多く、又、速効性もあります。
例えば、風邪(熱病)、胃ケイレン、胆石、尿道結石の激痛、急性胃炎、急性腸カタル、急性盲腸炎など、色々の急性疾患でも良くききます。しかし、風邪とか胃腸炎などを除く他の急性の痛みをともなう病気は救急医療が発達し、多くは救急車を使い病院へとかつぎこまれます。又、この方が好ましいと考えられます。

現在、漢方薬で扱う病気は慢性で、しかも病院で検査しても悪い所が出ないが、本人は苦痛である、といった人が多く、漢方的にみても複雑な症状を表しています。
この様な人が漢方薬を服用するのですから、長くかかる訳です。
いずれの場合でも、早く気づき早く方法をとれば、それだけ早く治ります。

まず漢方医、漢方専門薬局、又は漢方をよく勉強、研究している薬局に本人(病人)が行ってください

漢方薬をのまれる方は、すでに一般売薬をのんで効かなかったり、現代医学の治療を受けたが効果がなかったりしていて、症状が複雑になっています。
漢方薬療法をする場合、現代医学の病名によって薬方が決まるのではなく、あくまでも漢方的な見方(陰・陽・虚・実)により薬方が決まります。
従って病気と関係ない事まで必要となり、本人にしかわからない事が多くなります。

例えば、病気と関係なくとも排便の回数だとか、便の硬さだとか、小水の回数、生理の状態、顔色だとか、食べものの嗜好だとか、細かい所まで必要となってきます。
かわりの人が来ても適切な薬をさし上げる事ができません。

本人(病人)が、重病やお年寄りや動く事ができない人は、電話で体質、病状を良く言ってから、かわりの人に薬をとりに来てもらうと良いでしょう。

漢方薬局等に行く前に、

  • 自分はどういう所に苦痛があるのか
  • どういう風におかしいのか
  • いつ頃から、そういう症状が始まっているのか
  • 病気と関係ないと思われる事でも、体の調子で気になる所はないか

等をメモにするか、頭の中でまとめておくと良いでしょう。
よりよい漢方が決定でき、より早く改善に向かいます。

現在、漢方薬の剤型には、同じ処方で煎じ薬、粉薬、顕粒、錠剤とありますので、自分はどの剤型でやっていくかを考えておくと良いでしょう。
ただし、煎じ薬しかできない処方、粉薬しかできない処方などもありますので、その時は選ぶ事はできません。
原則として煎じ薬が最も効率が良いのですが、欠点として「煎じる手間がかかる」「もちはこびに不便である」「漢方薬独特のにおいがある」等があります。自分の生活にあわせてお考え下さい。


お医者様から出ている薬と漢方薬を併用しても良いか。

色々なケースがありますので、処方されているお医者様や調剤薬局の薬剤師、漢方薬局の薬剤師にお問い合わせ下さい。

急性疾患や感染症はお医者の指示に従って治療を受けて下さい。慢性疾患や緩慢な病気には漢方薬を併用されるとよいでしょう。

ただ、現在お医者様にかかっている様でしたら、そのお医者様の指示どおりきちんとその療法をお続け下さい。
きちんとその方法を続けた上で、効果が上がらない、良くならない様でしたら考え方を変え、漢方療法に切りかえ、実行されるのが賢明です。

なお、次の病気は、お医者様と漢方薬を併用する事により好成績をあげています。

  • 慢性肝炎・肝硬変などの肝臓病。
  • 慢性腎炎・ネフローゼなどの腎臓病。
  • 高血圧症・動脈硬化症・心臓病・糖尿病などの生活習慣病。

以上の病気は併用していくと良いでしょう。


漢方薬は健康保険が使えないか。

最近、漢方薬でも保険が利く薬がふえてきましたが、まだまだ処方数が限られています。
保険の薬価基準に収載された漢方薬は、保険が利きます

しかし、その中でも漢方薬局で薬をもらう場合は、医師の処方せんがないと保険調剤はできません。
これは漢方薬に限った事ではなく、すべての医薬品は、医師の処方せんがないと保険調剤はできません。

従って完全医療分業になっていない今日、漢方薬を薬局で保険調剤でもらえるというのは、ごくごく一部の人であり、ほとんどの人が自費で漢方薬をのんでいます。

又、漢方薬療法を確実に行う為には、保険制度にしばられず、自由な発想の元に漢方処方を考えた方が、より良いものとなり、結果的には、患者(病人)さんのためになると考えられます。高名な漢方医院や漢方薬局では、保険は使わず自費の所が多いようです。


子供(小児)に漢方薬をのませて良いか。

小児の病気は、まず小児科医に受診して下さい。その上で緩慢な病気、慢性病、体質的傾向からくる病気などに漢方薬をご使用下さい。

漢方薬は小児に対し「のみやすさ」という点では、配慮がなされていません。
お医者様でくれるシロップ剤の様なものはなく、大人と同じあつかいをします。
ただ、量を少なくする程度です。
従って漢方薬をじょうずにのむ子、まったくのめない子、色々です。

大人と同じように、漢方薬の剤型は煎じ薬、粉薬、顕粒、錠剤とあります。
煎じ薬は、煎じた液にハチミツ等をまぜ、甘くしてのませます。
粉薬、顕粒はお湯にとかし、ハチミツ、ジュースなどにまぜてのませます。
錠剤は、乳幼児等はのどにひっかけると大変ですので、お勧めしません。

この様にして、のみ方さえ考えてあげれば小児でも十分のむ事ができます

小児が漢方薬をのむ病気としては、夜尿症、喘息、慢性蓄膿症、慢性鼻炎、慢性中耳炎、食欲不振、体力増強、風邪を引きやすい、貧血症などが多いです。

一部漢方薬でも小児用に、飴や液状のお菓子の様になったものもありますが、1,000処方中の5処方ぐらいです。小児が病気をした場合、急性病は必ず小児科医にみせるべきです。治るのも早いが、悪くなるのも非常に早いものです。

症状が緩慢な病気、体質的傾向からくる様なものの体質改善、色々治療したが良くならない慢性病は漢方薬にすると良いでしょう。


妊娠中に漢方薬はのんでも良いか。

原則的に漢方薬といえども薬ですので病気でない限り使用しません。
ただ、妊娠中に病気の出やすい方、病気の方はこの限りではありません。

例えば、
  • 冷え性で流産癖があるとか
  • 妊娠中毒症になりやすい
  • タンパク尿が出る
  • 体がむくむ
  • 便秘をする
  • 下痢が止まらない
  • 妊娠中に風邪をひいた
  • せきが止まらない
  • つわりがひどい
  • 貧血でめまいがする
などは漢方薬をのむ事により母子共健康になり、正常な出産をする事ができます。

漢方薬でも妊娠中にあまり多く使ってはいけない薬物があります
それは麻黄という薬草の多く入ったもの、例えば麻黄湯、大青竜湯などがこれにあたり、どうしても使わなければいけない症状の時は、早めに切りあげ、だらだらと長くのんではいけません。これらの薬方は発汗作用が強く、過度に発汗しますと体が弱ってきます。

センナや大黄などの下剤も下痢をするほどには使ってはいけません。
便秘でこれらのものを使う時は、下痢をしない程度の分量を使い、目的が達成されたらやめるべきです。強い下痢をしますと、子宮腔が開き流産する事があります。

実際に漢方薬を使用する場合は、医師、薬剤師に相談の上ご使用下さい。


漢方薬は何種類ぐらいの薬方があるのか。

まず原料のほうからお話致します。
草・根・木・皮・鉱物・動物薬などがあります。
昔から漢方医・漢方薬局で100味箪笥を使い、100種類の原料の入る引き出しが用いられていましたし、現在も使っています。

普通100種類の原料があれば、たいていの薬方が出きる様になっていますが、特別な薬方も作らなくてはいけない時もあり、150種類ぐらいの原料が現在使われています。

又、一種類の原料でも何種類かに使い分ける事もあります。
例えば人参には、お種人参、田七人参、党参、竹節人参、毛人参などと種類が多く、芍薬も白芍と赤芍に分けて使っている所もあり、地黄も又、熟地黄と乾地黄に分けて使っています。

漢方(処方)の数は普通約200処方ぐらいですが、加減法、合法や後世方の処方を全てあわせると1,000処方以上になります。

その一つ一つの処方の中で「処方の証」というものがあり、その人、個人の体質・症状にあったものを選び出し使用します。その選び方が漢方療法を行う上での技術であり、効果がでるかどうか決まってしまいます。

■相談について

お薬をかわないかもしれません。でも、相談したいんです。

相談だけでも、もちろんお受けします。「お話を聞きたいだけです」と、おっしゃって頂いても大丈夫です。無理にお薬を薦めたりしませんよ。

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