種々の不快な症状を「更年期障害」といいますが、
その代表的な症状が「ホットフラッシュ」。
突然かーっとなって暑苦しい、のぼせるなど、
その表現・体感内容は様々で、とてもお辛い症状の一つです。
この「ホットフラッシュ」は、
脳の「視床下部(ししょうかぶ)」で分泌されるホルモン(LH-RH)や、
体の隅々の血管を強力に弛緩させる物質(CGRP)が、
関連していると言われております。
一方、更年期障害に関連した諸症状の改善を期待して
処方される漢方薬がいくつかあります。
加味逍遥散(かみしょうようさん)や、
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などがそれにあたります。
そこで、ホットフラッシュに関連するこれらの物質と、
漢方薬の効果との関連を調査した実験が行われ、
次のような結果が得られました。
○加味逍遥散(かみしょうようさん)
効能に「更年期障害」が明記されている貴重な処方です。
この処方により、視床下部のホルモン(LH-RH)による、
皮膚の温度が上昇する症状を抑える事が分かりました。
○桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
冷えのぼせの改善など、効果が多岐に渡る処方です。
この処方により、血管弛緩物質(CGRP)による、
皮膚の温度が上昇する症状を抑える事が分かりました。
一口にホットフラッシュと言っても、体内で起きている事は
人それぞれで、それによって適切な対処法も異なる、
という事が示唆された結果ですね。
例えば、加味逍遥散は、視床下部ホルモン(LH-RH)による
ホットフラッシュを軽くする事はできても、
血管弛緩物質(CGRP)によるホットフラッシュには効き目が薄く…
逆に、桂枝茯苓丸は、血管弛緩物質(CGRP)による
ホットフラッシュを軽くすることはできても、
視床下部ホルモン(LH-RH)によるホットフラッシュには効き目が薄い…
という事でもあります。
・・・・・
上記の実験は、ラットを介して行われたものなので、
全てがヒトに当てはまる、という保障はありませんが、
ヒトであっても充分に考えられる内容でもあります。
今飲んでいる処方で、期待する効果が得られない時は、
別の原因・対処法がある、と考えた方が良いのかもしれませんね。
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