ふと思いました。
ありったけの力で車にのしかかると、
ある一定の荷重がかかったところから、少しずつ動き出す。。。
早期発見・早期治療というのを、車を押す作業に置き換えると、
「車が軽いうちに押す」という事なのかな、と思います。
重い車を押すのは大変だし、なにより押しても動かないうちは、
押してる意味があるのかな？(この薬飲んでて効くのかな？)と
不安でたまりませんし…。
・・・・・・
自分も数年前、ひどいアトピーで悩まされました。
額・首筋、ベルトでこすられる腰周り…広範囲の色素沈着はもちろん、
毎日かきむしっては血まみれ、体液まみれになりました。
かさぶたは患部を一定期間放置することで生じる治癒反応ですが、
毎晩かきむしるからかさぶたにもなりません。
皮膚科に行けばかなり強力なステロイドの長期処方で
泥沼になるのは目に見えておりましたが、
自分だって漢方(中国医学)を学んだ身、
自分で何か処方を選んで自分で治してみよう…と思い、
漢方薬(温清飲ほか)を飲み始めました。
多い時は記載量の１．５～２倍位を服用すること２週間位だったかな？
「あれ？少しかゆみが軽くなってる？？」という実感が湧いてきました。
その後も服用を続け、時には耐え難いかゆみでかきむしっては
血だらけ体液だらけになる事もありましたが、
「２歩下がっても３歩進んでトータル１歩前進！」という期間を経て、
いつの間にかゆみで悩むことがなくなってました。
色素沈着もすっかり治り、あの苦しみを綴ってる数年後の今では、
あれは夢だったのかと思う位。
どうやら自分は乾燥肌らしく、
翌年も同じく秋～冬場にかけてお肌がピリッとしたものの、
違和感を感じたらすぐに温清飲。
おかげでかきむしったりはせずに大過なく過ごせました。
さらに翌年は冬場は保湿クリームでケアし、
温清飲のお世話にはほとんどなりませんでした。
その翌年、その翌年と、同じような冬を過ごしてます。
・・・・・・
話を「難病と車押し」に戻しますが(汗)、私のアトピーに関しては、
漢方薬服用後しばらく自覚症状が改善してるとは全く思えず、
それがある日「あれ？少し効いてきた？」と思うまでに
２週間かかりました。
その間きっちり漢方を服用＝必死に車を押してきた訳で、
症状改善の兆しが見えた＝車が動き出した日が２週間後に訪れた訳です。
悩める症状が重いほど、
それを改善するために必要な力と時間は大きくなりますが、
症状が軽いうちから早めにケアすることで、
早期発見、早期治療が期待できます。
「飲んでもすぐ効かない」と思われがちの漢方薬ですが、
私の皮膚症状のように早期に、予防的に服用することで、
病気にさせない事ができる「即効性」もあるのですね。
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