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60歳代 女性 2012・9・9
すでに象の皮膚みたいに苔せん化しているので、病歴が長いことはすぐに分かった。皮膚病は原因を捜すことがとても大切だが、この女性は、がんとして何も悪いことをしていないと言う。仕方ないので頭部と耳の後ろと手の甲の3箇所にそれぞれ違う薬を出した。1週間してやってきたときには、そのどれもかなり改善していて、とくに耳の後ろなど治ってしまっていた。これだけ治るとずいぶんと素直になって、実はシャンプーを変えたことと、甘いものが増えたことと、畑で収穫の手伝いを始めたことなどを教えてくれた。これで全部つじつまがあった。使った薬は娘夫婦が作ってくれた湿疹の薬だった。

 この数年、正確に言うとバレーボールを止めてからずっと総コレステロールと悪玉コレステロールと中性脂肪がかなり高い。どれも上限をかなり超えている。ただ、この3つが世間で言うほど悪者だとは思っていないので、ほとんど対処してこなかった。調剤室には患者さん用のその手の病院の薬がいっぱいあるから、いつでも機械的に下げることは出来ると思っていることもあるが、そこまでして数字のつじつまを合わせることにはかなりの抵抗があった。そもそも血圧の薬や高脂血症の薬を飲み始めることにかなりの抵抗がある。完全に老人の扉を開いたことになるから。逆を言うとまだその手の薬を飲んでいない人は壮年でおれる・・・と僕は長年の経験で定義している。だから意地でも飲むわけには行かないのだ。
当初は世に言うウォーキングで下がると思っていた。ところがほぼ毎日40分歩いても数値は上がった。歩けば下がるなんて嘘だと思った。次の年には好きなコーヒーに砂糖を入れないで、人工の甘味料を入れて飲むことにした。それでも着実に数字は上がった。皮肉というか当然というか、その手の検査値が上がれば上がるほど実感として元気になる。それはそうだろう、血液の中にしっかりと栄養を蓄えているってことだから元気になるのは当たり前だ。これで血糖値や尿酸値まで高かったらスーパーマンだ。残念ながら空は飛べないが、おでこ辺りが人並みにてかったりするから、自分でも充実ぶりを感じていた。
自分で出来る範囲のことと言えばその程度だったから、もうほとんど打つ手はなくて測る度に上がっていった。昔、枯れそうだった自分とはうって変わったように脂ぎった。ただ、その数字のまま皆さんに漢方薬を出したりするのが若干気がひけるので、丁度1年前から天然材料のものだけ利用して下げてみることにした。すると数日前の人間ドックで中性脂肪が194から丁度100に下がっていた。それに連れて総コレステロールも悪玉コレステロールも下がっていた。まだ後者の二つは正常値には入らなかったがほとんど上限まで下がってきた。そう言えばこの数ヶ月皮膚がテカらないとは思っていた。身体は正直なものだ。
 全く病院の薬を使わずに下げることが証明できたから、これでその手のものを服用するのは止めるが、恐らく又しっかり上がるだろう。何事も利権が見え隠れするものは信じることが出来ない質だから、現代の検査値をすんなり受け入れることは出来ない。一か八かのようなところもないではないが、出来るならやはり自然なものや道理がいい。


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