70歳代 女性 2015・1・19
半年前に、リウマチの初期診断を受け、関節に痛みはあるが現代薬を飲みたくないと言ってきていた。2週間分煎じ薬を出していたがその後何の音沙汰もなかった。ところが数日前にやってきて、以前の漢方薬を又2週間分作ってと言われた。あの時2週間分で痛みが消えたから、薬は一切飲んでいなかったらしい。
60歳代 男性 2015・1・12
高圧的な態度をとり続けて現役時代職業をこなしてきた方。実際はとても気が弱い。心療内科の薬も赤ちゃんの量でないと副作用?がおこり医者も手をこまねいている。当然僕の薬局も手をこまねいている。ただ恐らく何処に行っても相手をされなくなったみたいで、もう10年以上通いつめて来る。10数年前、初めて相談を受けたときにある漢方薬を出してから、そしてそれも当然クレームを受けてから僕は絶対薬局の薬を売らなくて、処方箋調剤だけに徹してきた。病気の相談は頻繁に受けるが全部病院に行ってもらってきた。ところが最近家族の介護が急に必要になってきて心どころか体も持たなくなってきた。そして娘婿に相談したらしくて、彼が僕の薬局で頻繁にお勧めする「元気薬」を1週間分飲ませたらしい。僕はそのことを知らなかったのだが(知っていればとめていた)男性が僕がいるときに入ってきて「若先生に出してもらった元気薬が良く効いたので、2週間分ください」と言った。体力を落とした人が飲めばほぼ100%役に立てる薬だから、当然と言えば当然だが、あらゆるチャンスを神経質なゆえにつぶしてきた今までが気の毒だ。医療者は患者さんの幸せを(病状が好転すること)を反射的に願うものだが、こちらの心を犠牲にしてまでそれはできない。僕も含めて、病院も薬局も皆が逃げていたと思う。病院も薬局も、効かなくてもいいから害だけは起こさない、そこまで消極的にさせられる患者さんは結構いるものだ。 |
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更新日: 2015/01/12 |