女性 20歳代 2016・8・29
3年前には夜出て朝には引く普通の蕁麻疹だったが、そのうち圧迫されたところに時間を問わず蕁麻疹が出るようになった。下着のゴムが入っているところ、腰掛けるとお尻が椅子に接触するところ、ハンドバッグを手にかけると、紐が当たるところ。今ではゴミ出しの袋を持ったところと次第に症状が悪化してきた。病院では抗アレルギー剤がずっと出ている。お母さんが心配して連れてきた。問診をしてあることに気がついた。お母さんが傍にいたのも幸運だった。お母さんのある病気の原因体質を受け継いでいて、それが皮膚に現れているだけだと気がついた。そこで体質を整えるような漢方薬を2週間作って飲んでもらったら、2週間分で4割改善したらしい。皮膚科で3年全く改善(実は悪化)しなかったものがわずか2週間で改善したことに驚いてくれていた。
2016・8・19
昨日の毎日新聞にほぼ一面を割いて「起立性調節障害に悩む若者」と言う特集が載っていた。サブタイトルは「不登校、進学に苦労・・・治療法未確立」だった。 起立性調節障害は、朝具合が悪くて起きられない。立ちくらみやめまいをよく起こす。立っていると気分が悪くなり、ひどいと失神する。入浴やいやなことを見聞きすると気分が悪くなる。少し動くと動悸や息切れがする。顔色が蒼白。食欲不振。腹痛を時々訴える。疲労感がある。疲れやすい。頭痛。乗り物に酔いやすい。などの症状をいくつも持っている。これらの症状が日常いくつも同時に起こったとしたらその耐え難さは想像に難くない。 体験談がいくつか載っていたが、進学を諦めた、留年したなど青春期をまるで破壊されたようなものばかりだ。ただ、僕が気になったのは「治療法が確立していない」と言うサブタイトルだ。確かに現代医療では確立していないのかもしれないが、ヤマト薬局では確立している。田舎の薬局が大きなことを言うと思われるかもしれないが、意外と昔から普通の薬局には起立性調節障害に有効な商材があり、それを利用すれば結構治る。そんなに難しく考えることはなく、元気にしてあげればいいのだ。そういった薬は昔からある。いや昔のほうがある。今は病院の処方箋を創ることが薬局の仕事になっているから、そういった商材を持っている薬局はほとんどない。 記憶違いかもしれないが、もう何年も、起立性調節障害の少年少女をお世話して効果がなかった記憶がない。むしろご家族の方には奇跡みたいなことを何人も経験してもらっている。起立性調節障害の治療法は、僕の中ではとうに確立しているのだが、なにぶん僕には、学歴がない、品がない、コネがない、信頼がない、スタバがない、ミスドがない、丸亀製麺もない、マクドもない。あるのは五大様似の整った顔立ちだけだ。 |
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更新日: 2016/08/19 |