誠心堂薬局船橋店 関根です。
今回は、表題の通り体外受精に進む前に人工授精のステップをふむべきかどうかについて少しお話していきたいと思います。
妊娠を考えるとき、年齢にもよりますが、
タイミング→人工授精→体外受精とステップを踏んで治療を検討していくのだと思います。
30歳という歳を考えたとき、
タイミング法を続ける目安は半年程度です。
その際に妊娠できなかった場合は、人工授精にすすむか体外受精にすすむかの選択になってくるのですが、
一般的には人工授精を勧めるケースが多いように思います。
例えば、
・卵管造影検査問題なし
・精液検査は良好
・ヒューナーテスト問題なし
・AMHは30歳平均の値(4.02ng/ml)
であるならば、すぐに体外受精は進まずに人工授精へ進むことが考えられます。
妊娠率を考えると
タイミング法が3~5%、人工授精が5~10%と確率的には人工授精のほうが高いので、人工授精にするメリットはあります。
しかし、
・卵管の状態や精子の状態が悪い
・AMHの値が年齢よりかなり低い
・高齢の場合でFSHやLHのようなホルモンバランスが悪い
などの状況の場合は、人工授精ではなく体外受精へステップアップしていったほうがいいという判断基準になります。
従って人工授精のステップは必ずしもタイミングの次にステップを踏まなければいけないというわけではないので、
その辺は状況をみて、自分がどう治療をすすめていけばいいのかを考えていくと良いと思います。
漢方では、
タイミング法、人工授精、体外受精のどの段階であっても相談可能です。
脈や舌、食事、睡眠、排泄、運動などの様子をみて体質を検討し、漢方を飲んでいくことによって妊娠しやすい身体をつくるサポートを
致します。
以上です。