電話・メール・店頭で相談できます
お店で漢方相談 メールで漢方相談 電話でのお問合せ 047-460-5593漢方相談 誠心堂薬局 船橋店(千葉県船橋市)
  • 漢方薬のきぐすり.com
  • ホーム
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • 交通アクセス
  • よくある質問
トップ > 健康トピックス

健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

こんにちは。

今回は42歳の方のご出産のアンケートを紹介したいと思います。


仕事が忙しくて体調が整わず、冷え性もあって体質改善のために漢方を服用し始めました。
漢方を服用していくことで体が整ってきて、漢方を治療し始めて1年2か月目でご妊娠に至りました。

NONALNUM-77yS77yVWVTvvJTvvJLmrbM-E




冷え性による症状を話す患者様は少なくありません。
西洋医学的にはこの病気はなく、治療することがほとんどありません。

一方、中医学では、冷え性を万病の元と考えられ不妊症の原因の一つとなり
治療の対象になります。

中医学的に考えると、
栄養する血液の不足
血流が悪く末端の組織まで行き届きにくい状態
身体を温める機能が低下してしまう状態
などが考えられます。

これらを漢方を服用することによって冷えを改善することで
妊娠しやすい体をつくることができます。

以上です。

冷え性でお悩みの方で漢方を考えている方は是非一度ご相談下さい。

こんにちは。

今回は、不妊症において使用される温経湯についてお話したいと思います。

温経湯とは、金匱要略という大変古い古典に掲載されています。

『問いて曰く,婦人,年50ばかり,下血を病み,数十日止まず,暮には即ち発熱,小腹裏急,腹満,手掌煩熱,唇口乾燥するは何ぞや。
師の曰く,此の病帯下に属す。何を以っての故ぞ,かって半産を経て瘀血小腹に在って去らず,何を以って之を知るや。其証唇口乾燥す。故に之を知る。
当に温経湯を以って之を主るべし。』と記載しています。

処方はこのような構成です。
呉茱萸、半夏、麦門冬各3.0g 川芎、芍薬、当帰、人参、桂枝、阿膠、牡丹皮、生姜、甘草各2.0g

使用目標は、
1.五十才ばかりの婦人で、子宮出血が数十日もやまず、日暮れになると熱が出て、下腹が引きつれ、腹が張り、掌がぽかぽかと熱っぽく唇が乾燥するもの。
2.冷え性の婦人で、下腹が冷たく、永い間妊娠しないもの、またこのような婦人で、子宮出血が多かったり、月経が多量に下ったり、また月経の不順があるもの。

臨床疾患としては、
更年期出血。指掌角皮症。上肢殊に手の甲、掌、指に限局する湿疹。月経困難症。不妊症にも用いられます。

不妊症の治験例を一つ挙げます。
 結婚後14年になるも、妊娠しないという34才の婦人。
栄養、血色ともに普通、ただ冷え性で、腰のあたりが殊に冷え、冷えると腰痛を訴える。
月経は正調にくるし、困難症はないが、量が少ない。手の指と甲に湿疹があり、時々憎悪すると、かゆくなる。患部は乾燥して、がさがさしている。
腹部は一体に緊張が強く、左右の下腹に圧痛がある。
はじめ当帰芍薬散料を与える。服薬一カ年に及ぶも、何の変化もない。そこで桂枝茯苓丸料とする。これをのむと、気持ちが悪いという。そこで温経湯に転方。これをのみはじめると、湿疹が先ずよくなった。月経の量が多くなった。服薬三カ年にして妊娠、めでたく無事分娩。


下半身が冷えるときに使用するのはなぜか?
それは衝脈や任脈を通る経脈を冷やすことに関係します。
ここは子宮の働きと関係するため、女性の生殖器の気血のめぐりが悪くなります。

では、気血のめぐりが悪くなるとどうなるか?
下半身に瘀血ができてしまい、月経痛をもたらします。
また月経不順も引き起こします。
それに血が不足するということは、皮膚を栄養することができなくなり、しもやけや湿疹をまねきます。
また、気の不足により血の漏出を防ぐ働きが弱くなり不正出血や月経過多を引き起こしてしまいます。

下半身の冷えは、体の陽気が上に集まり熱がこもるようになります。
そうなると潤いがなくなるので唇が乾いたり、不眠、頭痛やふらつき、手のほてりが起こります。

上記のようなメカニズムから温経湯の出す根拠を考えます。

以上です。
ご精読ありがとうございました。

こんにちは。
今回は子宮筋腫を中医学的に考えたいと思います。

人体には「気」、「血」、「津液」という、身体を栄養してくれる基本物質が流れており、その流れが何らかの理由で悪くなると不調を感じていきます。

流れが悪くなった状態をそれぞれ「気滞」、「瘀血」、「痰湿」と呼び、骨盤内の血流不良を引き起こします。

そのため、停滞した血の巡りをよくすることを基本治療とします。

①ストレスを受けると、自律神経の乱れによって気の巡りをスムーズにコントロールできず停滞するため、結果として血行不良が生じやすくなります。

②元々暑がりの体質だったり、脂っこいものや味の濃いものを食べすぎたり、アルコールの飲みすぎなどにより身体に余分な熱がこもり血行不良となります。

③真夏のクーラーや冷たい風などに当たったり、冷たいものや生ものの食べすぎなど体を冷やすことにより生じます。冷えは流れを滞らせる作用があり、血の流れを停滞させてしまいます。

④過労や胃腸虚弱、栄養失調などにより身体に必要な栄養物質である気や血が消耗すると、血を押し流す力が弱くなり血流が滞りがちになります。

⑤虚弱体質や加齢などにより、女性ホルモンの働きが低下して卵巣や子宮に栄養が行き届かず、血行不良を招きます。

漢方薬では、
上記の状態から、

①血府逐瘀湯、加味逍遙散など 

②温胆湯、竜胆瀉肝湯など
 
③温経湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
 
④十全大補湯、芎帰調血飲など
 
⑤杞菊地黄丸、二至丸合六味丸など


を検討します。

また、出血過多の症状がある場合は、血の巡りを良くする作用と止血・止痛作用を併せ持つ田七人参などを用いることがあります。

中医学では、子宮筋腫の原因を気血の巡りの悪さによるものと考え、できるだけ本来のホルモンバランスを崩さないようにしつつ、その巡りの悪さを改善するように導くことが可能です。

このように子宮筋腫のため、漢方を考えるにしても、上記のように様々な条件を考えた上で検討していきますので、
適切な漢方を出すには、問診(睡眠、排泄、食事、生理の状況など)・舌の状態、脈の状態から判断する必要があります。

子宮筋腫でお困りの方がいらっしゃいましたらその方に合った漢方薬を検討していきますので
是非一度ご相談にご来店ください。

以上、
「子宮筋腫を中医学的に考えてみる」でした。

こんにちは:)

今回は、子宮筋腫がある場合、不妊治療はできないのか?ということについて考えたいと思います。


子宮筋腫の症状は

月経量が多い

月経期間が長い

月経に伴う貧血

腹部の押される感じ

下腹部痛

排尿や排便の異常など

があります。


一般的に30歳以上の女性では20〜30%にみられる一般的な疾患ですが、その位置や大きさによって様々な症状を引き起こし、女性の生活の質を落とします。

40代では、3人に1人の割合で子宮筋腫があると言われています。

子宮筋腫はもともと婦人科疾患の中では、最も多い疾患とも言われていますが、それでも過去に比べて、その数は増えている傾向にあり、また、10~20代の若い世代にも増えていると言われています。
大きな筋腫(長径5〜6cmあったら治療の対象)があると、血液循環が悪くなり卵子も育ちにくく、採卵もしにくくなります。


薬物療法では女性ホルモンの産生を抑える薬を使用して生理を止め、無月経の状態にして筋腫を小さくさせます。

そこから手術で摘出するか、閉経が近い女性はそのまま筋腫を小さくし、閉経を待って症状が出ないようにしていきます。

もし、筋腫がひどい場合は手術をする必要性があります。

手術は、根本的な治療法は子宮そのものを摘出する「子宮全摘術」となります。

一方で、妊娠を可能にするため筋腫のみを取り除く「筋腫核出術」があります。

子宮筋腫の治療中である場合、妊活でできることはなにか?

それは、採卵をしてできるだけ多くの卵を保管しておくことです。

もし手術をしたら、移植可能な状態になるまで待つわけですが、その間も卵子がとれそうなら採卵を試みます。

手術をして妊娠を許可できるまでの期間は3~6か月程度かかると言われています。ただ、とった子宮筋腫の位置によっては避妊期間が必要ない場合もあり、

具体的な期間については主治医に確認が必要です。


以上を参考に考えると、

子宮筋腫があっても不妊治療は可能な場合がありますので、治療法をよく主治医と相談して決めたらいいのではないかと思います。


次回は、「子宮筋腫を中医学的に考える」を掲載予定としたいと思います。

こんにちは:)

今回は、
不妊治療の方法や治療費のこと、健康保険や助成制度についてお話したいと思います。


不妊治療の方法ですが
に一般不妊治療と言われる治療法には、
・排卵日を診断して性交のタイミングを合わせる「タイミング法」、
・内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵をおこさせる「排卵誘発法」
があります。

また、
生殖補助医療とされるのが、
・「人工授精」
・「体外受精」
・「顕微鏡下精巣内精子採取術」
です。

一般的には、検査をして原因を探り、タイミング法人工授精体外授精などステップアップしていくことが多いです。

不妊治療には、健康保険が適用されるものと、適用されないものがあります。
適用されるもの
「タイミング法」と「排卵誘発法」
いずれも、1回あたりの治療費は数千円~2万円程度です。
健康保険によって窓口負担は3割になります。

適用されないもの
「人工授精」や「体外授精」が保険適応外です。
人工授精の治療費は1回1万~3万円程度です。
「体外受精」「顕微鏡下精巣内精子採取術」については、1回あたりの治療費の平均が20万~70万円程度です。

上記の体外受精などについては、国や地方自治体が治療費の一部を助成する「特定不妊治療費助成制度」があります。

対象は、「体外受精」と「顕微鏡下精巣内精子採取術」で、助成額は1回30万円(一部、治療方法によっは10万円)です。


特定不妊治療費助成制度は2021年1月から内容が拡充されました。
・助成額は1回15万円から30万円に増額
・助成回数は以前、生涯で通算6回までだったところ、1子ごとに6回まで(40歳以上43歳未満は3回まで)となっています。
・以前は夫婦合算の所得が730万円未満という所得制限がありましたが、現在は、所得制限の撤廃がされています。ただ、対象は、妻の年齢が43歳未満の場合です。

特定不妊治療費助成制度は、実施主体が自治体となっており、自治体に申請します。
自治体が指定する医療機関での治療が条件となりますので、事前に確認が必要なので注意しましょう。

船橋市ではこちらのURLを参照してください。
https://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/ninshin/003/p002396.html#mokutekiリンク

一般不妊治療を始めるにあたり、
・治療方針
・治療内容
・費用はいくらかかるのか
をあらかじめ病院と確認をしていくことが大切になってきます。


以上です。

最後までご一読ありがとうございました。