今回は、「AMHが年齢よりも低い」と言われた場合について書きたいと思います。
まずAMH(アンチミュラー管ホルモン)とは、発育過程の卵胞から分泌されるホルモンです。女性の卵巣予備能の指標となります。
体内にある卵子の数は生まれつき決まっていて増えることはなく、徐々に減っていきます。
卵子の数は個人差があるので、自分に卵子がどれくらい残っているかを確認することは、非常に大切です。
AMHは卵子の数をある程度目安にしますが、この値が低くても卵の質が悪いとは限りません。
卵の質は、年齢と相関しているため、AMHが低いから妊娠の可能性が低くなるわけではありません。
AMHが低いと、妊娠できる時間が短いという事を表しますが、妊娠できる可能性はありますので過度に低いからといって落胆することはありません。
AMHが低いのは、日々の食事や生活習慣が影響しています。
・成長期に体力の消耗が激しいスポーツを継続している
・過度なダイエットをした
・睡眠の不規則な生活を長い期間継続(夜勤のある仕事の都合で睡眠時間が不規則など)
等です。
低AMHの方の不妊治療の考え方は、
卵をどう確保していくかというより、卵を元気にすることを考えます。
今すぐに卵がなくなるわけではないので、漢方によって卵巣を元気にして元気な卵が育つ環境をつくることが大切です。
卵の成長からみる体質改善の期間をみると、
原始卵胞から排卵するまでの期間が180日かかると言われています。
そのため、卵の質を上げるには最低でも半年は必要ですので、身体にあったその方だけの漢方を服用していきたいですね。
以上です。
お悩みの方がおられましたら一度漢方相談にお越しください。お待ちしております。