6月に入ると梅雨の季節がやってきます。
湿度が高く体調不良をおこしやすいですね。そのような時に”藿香正気散”（かっこうしょうきさん）という漢方薬があります。芳香性が強く（よい匂いがする）夏の胃腸型感冒や急性胃腸炎、暑さによる食欲不振、下痢、全身倦怠に用いると楽になります。湿困脾胃（胃腸が弱っていて、うまく水分を代謝できない状態）に対する代表処方です。　　
アイスクリーム、ジュース、ビールなどの冷たいものの食べ過ぎが原因の時に用いるとよいでしょう。　湿度の高い日本の夏の常備薬としてお役立てください。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
また梅雨時は外の湿気だけでなく、私たちのからだの中にも湿が入ってきます。　　　　　　　　　　　　　　　　　胃腸に湿をもてば胃重、胃もたれなどの症状をひきおこしますし、膝に水がたまりやすい方はひざ痛を悪化させたりとやっかいなものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そのような時にも漢方薬は、うまく湿を代謝する”麻杏薏甘湯”や”越婢加朮湯”などの方法がありますので、ぜひ　お声掛けください。