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よくあるご質問


高島堂は、明治2年創業の老舗漢方専門薬局です。
良質の生薬を厳選、使用し、処方の運用にこだわって漢方薬の効果を最大限に引き出しています。
創業150年を迎え、これからも万(よろず)の疾病を治療し「治す」薬局にこだわって営業を続けていく所存です。

漢方について

漢方ってそもそもなに?

漢方とは、昔中国から日本に渡ってきた中国医学が日本で独自の発展を遂げた医術で、明治時代にオランダから入ってきた西洋医学「蘭方」と日本古来の医術を区別する為に「漢方」と名付けました。

人間の身体に表れる一連の症状を「証(しょう)」というものに捉え、西洋医学的には syndrome(シンドローム・症候群)、それにあった薬方や手技(鍼灸など)を用いて治していく日本古来の医学です。


中国漢方と日本漢方は違うの?

前述の通り、源流は中国の医術にあります。
もちろんその医術は時代を追うごとに様々な解釈が為されて、いわゆる五行説に代表されるような抽象的な医学になっていきます。

その後、江戸中期に「古方派」という学派が勃興し、「抽象的な考えを捨て、真に実証的・経験的な医学に立ち返ろう」という運動が起こります。
漢の時代の「傷寒論」と「金匱要略」を聖典とし、これに記載されている薬方を書いてあるとおりに運用し、真に効果のあるもののみを残していこうという実証的かつ経験的な医学の始まりです。現在の「漢方」の本流は、この流れに沿ったものです。

中国では伝統医学を「漢方」という言葉では使わず、単に「国医」「中国医学」と呼びます。
内容は経絡や五行の考えを取り入れた「八綱弁証」などで弁証し、陰陽五行説の影響を強く受けています。日本の「古方」とはかなり違います。


西洋医学と漢方の違いは?

西洋医学は分析の医学と言われています。
臓器や生体の機能ごとに細分化が進み、昔のような脈をとって舌を見て、聴診器をあててなどというお医者さんが少なくなり、血液検査・抗体検査・腎機能測定など検査の医療とも言えるかもしれません。

対して漢方は、全体の医学・全人的な医学と言われます。
目に見える症状にとらわれず、身体の機能を有機的な繋がりを持つひとつの生体反応として捉え、病気の症状を「気・血・水」や「陰・陽」「虚・実」「病位(太陽・小陽・陽明・大陰・少陰・厥陰)」などの状態に分類し、原因が身体のどの部分にあるかを見極めて治療します。
いわゆる「枝葉の症状にはとらわれず、幹の部分を治療する」という事です。

大きく分類すれば、人間を細かくミクロ的に診察治療するのが西洋医学、マクロ的に大きな視点で診察治療するのが漢方と言えるでしょう。


漢方薬と民間薬はどう違うの?

漢方薬とは、天然の草根木皮などからできた生薬を、煎じて飲むものだと思っている方が多いのではないでしょうか。実は、これらは民間薬です。漢方薬ではありません。
民間薬は経験的に「こういった症状にはこの葉っぱを使えば良くなる。この根っこを煎じて飲めばよくなる。」といった程度の伝承的なものです。
そこには個人差はあまり存在せず、通常は一症状に生薬を一種類だけ使います。
下痢にはドクダミ、中耳炎には雪の下、などといった具合です。

漢方薬は、民間薬と同じ天然の生薬を治療に用いるのですが、一つの薬方には数種類の薬物が配され、厳密な分量の指定があります。
その種類は実に多く、それぞれ使える人の症状や体質が決まっています。
治療する術者は、患者の訴える自覚症状、他覚的な症状から「証」を建て、その「証」に合った処方を選び、そして実際の治療に使います。
ですから、効き目としたら民間薬よりも漢方の方が、非常に効きが良いことになります。


漢方薬は飲み続けなければ、効かないのですか?

漢方薬でも即効性はあります。
風邪なら1〜2日で治しますし、慢性疾患や生活習慣病などの類は時間がかかります。
早く効く・効かないは疾病の種類によります。
こじらせたものや、いわゆる古傷の類は時間がかかる場合が多いでしょう。
最低でも1〜3ヶ月は様子を見て頂くのが良いかと思います。

また、漢方は患者さんのその時々の症状で細かく処方を変えていきます。
急性の症状、慢性の症状など同じ病気でも症状の機転は千差万別です。
その時々の症状を改善するのみならず、将来的に起きないように体質を改善するなどいろいろな側面を持ちますので、ご一緒に相談しながら対応していきます。


煎じ薬とエキスは同じものですか?

中身の成分としては、同じものです。
しかし、エキスに加工する際、若干の添加物が加えられる場合がありますし、臭いや味も煎じたものとはだいぶ変わってしまいます。
煎じ薬の良いところは、生薬を一つ一つ選品し納得できる生薬を使って治療を行え、薬効の一部分である臭いなども逃さないことです。
当然、効き目もエキスにしたものよりも勝ります。


西洋薬を服用しているけど、漢方を併用しても大丈夫?西洋薬は辞めた方がいいの?

現在までに、西洋薬と併用して問題があるとされる例はいくつか発表されています。
代表的なものは、小柴胡湯(ショウサイコトウ)とインターフェロンの併用で起きる間質性肺炎などです。
しかし、これらの例は「漢方を漢方的に使う」という大原則から外れた使い方をした例が全てであり、漢方的にきちんとした処方の運用をすれば問題にはならなかったのではないか?というのが本当のところだと考えます。
もちろんアレルギーなどの問題もありますが、数多い高島堂薬局の治療例のなかで大きな問題になったことは現在までありません。

もちろん西洋薬と漢方の併用はこれから解明されなければならない研究テーマではありますし、これからたくさんの研究が発表されて新たな相互作用が見つかるかもしれません。
しかし、漢方の理論に基づいた、きちんとした処方を運用していけば問題はないと考えています。ただし、漢方に義理立てし西洋薬を全部辞めてしまうなどの極端な対応は、西洋薬の副作用を考えてもお勧めしませんし、西洋薬と漢方の良いところを使い分けて治療するのが重要だということです。


薬剤師でも漢方が処方できるの?

漢方は明治の初頭に「漢医存続願い」が明治政府により否決され、江戸から続く日本漢方の本流は一時期頓挫し、絶滅の危機に瀕しました。

西洋医学を修めた者でなければ、医師を名乗ってはいけない。

医師の資格が取れれば、漢方を行うのに問題はないという制度により、日陰の存在になってしまった漢方は、一部の篤志家的な医師と、くすりを扱ってきた薬剤師・薬種商により守られてきました。薬学専門学校の時代から生薬学は薬剤師になるための必須項目だったからです。

漢方を学んだ医師がいない時代の漢方を患者の正面で支えてきたのは、まさしく薬剤師だったとも言えます。
事実、医師が使用している漢方処方は殆どが薬局製剤から持ってこられたものです。
その流れから、漢方専門薬局は「薬局製剤」という範囲内で販売しています。