- 色々と人生の相談もさせて頂いている。
このお店は?… - 2015/01/06
- 30代 女性

風邪が治らないので、風邪薬が手放せない そう相談されたMさん
詳しくお聞きすると、ノドが痛み、鼻、咳が出て、それがちっとも治らない。鼻汁は黄色、ノドがカラカラに渇きうがいばかりしている、熱や寒気はない、とのことです。 これは、鼻の病気です。 その証拠に、このお客さんに副鼻腔炎の漢方薬をお出ししたら、早速鼻が通る感じですっきりし、何よりノドが痛く無くなったのです。それに、あんなにノドがカラカラ渇いていたのに、ノドの渇きもなくなってしまいました。 鼻の病気になると、鼻の中が炎症で腫れてしまいます。すると、鼻の通り道が狭くなって鼻から息が吸えないため、口呼吸になります。鼻がだめなら口で吸うからどうってことないわ、と思うかもしれませんが、鼻と口では大違い、鼻呼吸こそが健康のカギを握っているのです。 第1に、吸い込める酸素の量は鼻からのほうが圧倒的に多いのです。私たちの体は60兆個もの細胞で出来ており、一つ一つの細胞は酸素をもらって生きている。体は酸素を取り込み酸素を全身に運ぶことで成り立っている。つまり、酸素量こそが大切で、口呼吸のダメージは甚大です。 第2に、鼻から息を吸えば、空気中のばい菌や有害物質のほとんどは、鼻を通っている間に取り除かれています。ところが、口から空気を吸うと、PM2.5もばい菌も花粉も、みんな直接ノドに入ってきてしまいます。ノドに張り付いて炎症を起こし、ノドが痛くなります。ノドの免疫細胞は大忙し、やがて誤作動を起こし、IgA腎症や掌蹠膿疱症など、思わぬ病気の原因にもなっています。それに、ノドがカラカラに渇くのも口呼吸が原因です。睡眠時無呼吸症も、鼻の治療で改善する方が多いです。 第3に、鼻の中が腫れると、顔自体が腫れぼったく“大きく”見えます。実際に、鼻の調子が良くなると同時に、目の腫れぼったさが消えてきれいな二重まぶたになったり、あごのラインがシャープになったり、小顔になったりと美容的にも大切です。 どうですか?鼻呼吸の大切さ、お分かりいただけましたか? 人間の体はうまくできていて、無駄なものなど一つもないのです。何としても鼻の炎症を治して、鼻呼吸できるようにしましょう。 風邪がちっとも治らない、風邪をひいてばかりいる。残った咳が治らない。その多くが、風邪ではなく、鼻の病気のことが多いのです。思い当たる方、ご相談ください。 谷薬舗 谷温子 |
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更新日: 2014/11/28 |
体格の良い50代男性の相談。
主訴はアレルギーである。 悩みの詳細をお聞きすると、昨年11月よりの花粉症で、咳鼻水、頭がボーっとし、目がしばしばする。耳鼻科にて薬をもらい、今年8月まで服用したが、症状はよくなったり悪くなったりであった。この春血液検査をしたところ、花粉アレルギーはなく、原因はわからないということであった。今現在アレルギーの症状はない。 アレルギーの相談で来店したが、今現在そのアレルギーの症状はないのだ。 では、どうされたいのですか、と尋ねると、実は、5年前に鬱を発症し、精神科の薬を飲んだ。いったんは改善したのだが、最近また5年前と同じような状態になり不安である。できれば精神科の薬を飲まずに治したい、とのことである。 本当に相談したかったのはこの「鬱」のことだ。 お客様は初めて来店する折には不安がある。 どんな店だろうか? 自分のことをわかってくれるだろうか? 料金は高いだろうか? 漢方薬や、相談薬局になじみがない人ならなおさら不安であろう。 きっと、ここへ来るまでにも悩み、勇気を奮っての来店だろう。 お客様にすると、いきなり主訴は言えない、まずは様子を伺って、それからである。 中には悩みを抱いたまま、主訴を言えないまま帰られるお客様もいるだろう。 そう思うと私たちはしっかりお客様の声に耳を傾け、お客様の心を開き、「この人に相談しよう」って思っていただけるよう努めていかなければならない。 さて、幸いにも主訴をお話し下さったこのお客様は、最近気力が低下してしまい、いくらでも寝れるうえ、朝起きれない、とのことである。 気力が低下し、何もかもがめんどくさくなってしまったそうだ。集中した後には目が疲れ、首筋、肩もこり、たまに偏頭痛があるという。 5年前のことがあるため、悩みも深刻だっただろう。 背も高く、なかなか体格に恵まれた50歳男性だ。便秘をしている。 私は食事を聞いてみた。一人暮らしで、インスタントか、外食だ。 原因はこれだ、と直感した。 この方は、カラダに必要な栄養成分が不足しているため、カラダが本来の働きができないのではないか?インスタント食品や外食ばかりでは、カロリーは足りても栄養不足になってしまう。 思いは物質である。 つまり、楽しいなって思うときには楽しいなって感じる物質が脳から分泌される。楽しいなって感じるはずの時に、楽しい物質が分泌されなければ楽しいと感じないのだ。神経が病気、ではなくて、神経が働くための材料が足りないのが原因かもしれない。 私はこの方に、外食やインスタントの食事では不足してしまうカラダの材料をお出しした。本来、食事そのものを改善していただくべきかもしれないが、とりあえず日々の暮らしが今より改善することを優先した。 一か月が経ち、昨日この方が来店された。 「前より全然気分が楽になりました。体調もいいです。便秘もありません。」 あーよかった!薬を出すのではなくて、食事として体に必要な材料を入れることで、症状が改善することもある。 「食は命」 私たちの体は口から入れたものを材料にしてできている。材料に不足があれば、病気でなくても、そのために働けない機能があり、あたかも病気かのように見えることがある。 谷薬舗 薬剤師 谷温子 |
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更新日: 2014/10/07 |