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35才の看護師。小児のころアトピーで加療した経験があり、その後学生時代には落ち着いていたが、仕事を始めたころより、少しずつ皮膚の炎症が起こるようになってきた。

10ヶ月前から夜勤をするようになって急激に皮膚の状態が悪化した。初めはステロイドを使うものの、徐々に強いものになり、これ以上強いものは使えなくなり来局。

顔面の炎症に皮炎湯の内服とモクタール軟膏、患部の外用に太乙膏
本人の体格は、中肉長身。首から上の顔面に紅潮、ほてり、かゆみがある。また、両腕、腹部にはかゆみ、乾燥、落屑があり、多数の掻破痕(引っかき傷のあと)が混在している。

まず、顔面の炎症に皮炎湯(ひえんとう)の内服とモクタール軟膏をつけてみた。

数日で紅潮、炎症部は乾燥し、かゆみもでてきたので太乙膏(たいつこう)に変えて、患部の外用とした。他の部分は潤いがでて、かゆみも治まりつつあった。

経過はよかったが、イライラがあると悪化する傾向があるとのことから、あらかじめ抗ストレス薬として「四逆散(しぎゃくさん)」を併用した。

するとそれまであまり変化がなかった腕のほうも乾燥して落屑が起こり、数週間程できれいになったので皮膚保護目的で太乙膏をつけ、肌の調子は落ち着いている。

53才の主婦。10年前に手掌(手の平)の2、3カ所に水泡ができましたが、治療らしきものもせず、ステロイド入りの市販の軟こうを塗って治していました。その後サウナに行って体を温めたためか、足底にやはり小さな水泡ができました。手掌や足蹠(足の裏)に膿疱(小さな膿)が多発する掌蹠膿疱症でした。

 3年前に再発。ステロイドと漢方薬の飲み薬を使って過ごしていましたが、徐々に治まりにくくなり、来局されました。

エキス剤は「消風散合越婢加朮湯」
 手掌部は水泡が多数あり、一部は膿疱になっている状態。そうでない場所は皮膚面が乾燥、落屑(らくせつ)し、亀裂がある所もあります。足底は水泡と共に角質が厚く、乾燥し、やはり落屑が見られます。
 本人がエキス剤を希望するので、消風散合越婢加朮湯(しょうふうさんごうえっぴかじゅつとう)を提案しました。

外用には「太乙膏」と「紫雲膏」
 患部の外用は太乙膏(たいつこう)を塗ってもらい、皮膚が切れて傷になっている部分には紫雲膏(しうんこう)を塗ってもらいました。もちろんステロイドはなし。

 数週間後、手掌部は始めは多数の水泡ができて、その後きれいになりました。足は手ほどの変化はないものの、水泡は出ず、角質も薄くなりました。

 その後、代謝を促す温経湯(うんけいとう)と太乙膏を塗りながら数カ月で、手足ともにエキス剤も軟こうも必要としなくなりました。

28歳のOLさん。小児時代からアトピーがありましたが、時々小児科や皮膚科で塗薬をもらって、何とかそれほどひどくならないでいました。しかし、20歳で就職してから極度に全身に炎症が広がってきました。ステロイド剤でその時、その時をしのいできましたが、一時的にしか感じなく、ほかの治療法を探していたところ、友人から薦められて来局されました。

顔面の紅潮やドライスキン状態に
その時の皮膚は顔面がほおを中心に紅潮して熱を持っている状態。腕は乾燥し、かゆみの強い小さい丘疹が多数ありました。普通なら、皮炎湯(ひえんとう)の煎じ薬が一番適応でしたが、本人の希望でエキス剤を提案しました。
(1)皮炎湯エキス剤
(2)2%モクタール軟こうを顔面に夜間のみ塗布
(3)タイツ軟こうは、顔面とほかの部分の乾燥した部分に塗布。 

初めはエキス剤なので、あまり期待していませんでしたが、皮疹の状態と薬がぴったり合ったのか、数週間で皮疹の炎症は半減し、もう数週間で一見は分からないほど良くなりました。まだ、腕部分の乾燥性の丘疹は少し減退しただけだったので、漢方薬の変更をアドバイス。
(1)荊芥連ぎょう湯(けいがいれんぎょうとう)エキス剤
(2)タイツ軟こうは炎症が気になる時に塗布
(3)レスタミン・ヒルドイドソフトの混合軟こうは乾燥部分に。
 
ドライスキン状態だった肌ですが、この組み合わせを数カ月続けることで、薬の服用を忘れるようになりました。

成分の薄いエキス剤を使いましたが、今回のケースでは意外と早い段階で変化が見られました。本人が必死できちんとスキンケアをした努力もあったためでしょう。

46歳の主婦。3年前から生理不順になり、1年前からは生理痛がひどく、痛み止めを飲むようになりました。半年前に婦人科検診で、子宮に3カ所筋腫があると言われました。その後、婦人科でホルモン剤をもらって服用したが、飲むと気分が悪くなって下血するので、漢方薬を希望して来局。

 本人の体格は中肉中背で、食欲や睡眠に異常はありません。尿がやや近い上、便秘もひどく、1週間に1回硬い便が出ます。生理周期は20~30日で、生理日数は5日間。1日目と2日目に激しい腹痛を伴い、必ず鎮痛剤を飲むそうです。また、体のいろいろなところに打撲したあとのような瘀血(おけつ)がよく見られます。

 そこで、子宮内のうっ血を取る目的で、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)に、土別甲(どべっこう)、我朮(がじゅつ)を加え、煎(せん)じ薬にして1カ月間服用しました。しかし、次の生理でも生理痛が軽減しないので、さらに駆(く)瘀血作用の強い通導散(つうどうさん)を煎じ薬で服用、生理時には田七末(でんしちまつ)を併用することにしました。

 すると、便が軟らかくなるものの生理時の痛みは非常に楽になり、続けて半年ほど服用すると、体にあったあざのような瘀血がなくなり、また婦人科の検査では以前より筋腫の状態が良くなっていたそうです。生理周期も30日前後と安定するようになり、現在も服用中です。

58歳の会社役員。8カ月前、夜中に下腹部に軽い痛みと違和感を覚え、翌日泌尿器科に行ったら前立腺炎と診断。そのときは治療してすぐに治りましたが、1カ月後にまた下腹部の不快感と排尿時に軽い痛みを感じるようになりました。放っておいても治ることがありますが、疲れたり不眠が続くと、やはり軽い痛みと尿の回数が多くなります。そこで友人に勧められて来局。

 本人の体格は長身でやせ型、食欲と便意は正常です。現在の自覚症状は、常に下腹部に何か挟まっているような違和感があり、疲れたりすると尿意を激しく感じます。また排尿時や排尿後に軽い痛みがあり、時々尿に血が交じるそうです。

 そこで、抗炎症と尿の流れをスムーズにする猪苓湯(ちょれいとう)を煎(せん)じ薬で服用。しかし2週間服用しても効果がないので、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)に変えて服用することに。するとすぐに効果が出て、血尿も下腹部の不快感もなくなりました。しかし薬を止めると、1、2週間でまた症状が現れ、そのたびに竜胆瀉肝湯を飲んでいましたが、切りがないので完治する漢方薬を希望。

 そこで、体力をつけて排尿異常の症状を取っていく清心蓮子飲(せいしんれんしいん)を煎じ薬で服用することにしました。すると、少しずつ体力・気力がつき、徐々に排尿時の痛みがなくなり、尿意の回数も少なくなってきました。最後は清心蓮子飲のエキス剤を3カ月服用し、症状が現れなくなったので飲むのを止めました。

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