不妊治療に周期療法というものがあります
月経期、卵胞期、排卵期、黄体期で漢方薬を飲み分ける方法です
月経期は、不要になった子宮内膜を剥がし溶かして月経血として完全に体外に排出する時期であるため、血の巡り気の巡りを良くして、キレイにお掃除させる漢方薬を使います
卵胞期は、子宮内膜の新しい内膜層を再生増殖させ、卵胞を成熟させる時期であります
質の良い卵胞の成熟を助けるために腎陰を補い、着床をしやすいよう子宮内膜を厚くするために血を補う漢方薬を使います
排卵期は、卵巣内の成熟卵巣から卵子を排卵し、黄体を作り、黄体期へ移行させる時期です
血の巡り気の巡りを良くして、かつ温める漢方薬も使うことで、排卵をスムーズにし、黄体化へつなげます
黄体期は、受精卵が着床、発育しやすい環境を整える時期です
体を温める腎陽を補うことで、黄体ホルモンの分泌を高めて子宮内膜を柔らかくし、受精卵の着床を助けます
また着床した受精卵に栄養を与えます
これをやるにはまず基礎体温をしっかりつけておく必要があり、低温期、高温期の二相性に分かれていないとできません
また周期が不安定だったり、まだ周期療法をやるための体の状態が整ってない場合はまずは整えることから始める必要があります
遠回りに思うかもしれませんが、こうすることが案外近道だったりします