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口腔内の細菌は700種類以上といわれますが、主に
①病原性を示さない種類、
②糖分から作った酸で歯を損なう虫歯菌、
③歯を支える歯茎に障害を与える歯周病菌
という3グループに分けられます。菌の全てが悪 さをするわけではなく、
同じ種類でも遺伝子の型で悪影響の程度が違います。
大阪大学のチームは、非アル コール性脂肪肝炎と診断された
102人から唾液を採取し、歯周病菌の種類を調べました。
その結果、「ポ ルフィロモナス・ジンジバリス」という菌の保有率は、
健康な人は21%、脂肪肝の人は46%、脂肪肝炎 の人は52%に達しました。
健康な人と歯周病の一種の歯周炎患者で比べても、
菌の保有者は健康な人では 36%で、歯周炎だと87%だったといいます。
この菌は遺伝子の型で6種類ほどに分類でき、健康な人において悪さをする
高病原性の種類は少ない一方で、歯周炎の人は逆にほとんどが高病原性でした。

口内を清潔に保つ口腔ケアをがん患者に行うことで、合併症を防いだり、
入院日数が減ったり するなどの効果が見込まれるとの調査結果が
まとまったそうです。(調査チームを率いたのは信州大付属病院)
口腔ケアとは、虫歯を治したり、歯垢を除去したりして口の中を清潔に保 つことです。
がん患者の場合、抗がん剤や放射線治療の副作用で口内が荒れやく、
口内を清潔に保たないと細菌が増え、細菌が血液に入る「菌血症」や肺炎などの
合併症を引き起こしやすいのです。
食道がん患者に手術前から口腔ケアを実施したところ、
しない場合と比べ、術後の絶食期間が5日短く、入院日数も約1週間短くなりました。
また、術後の合併症発症率が、実施しない場合に比べ32・2% から4・3%に低下し、
口内の粘膜炎が原因で化学療法をやめなければならない患者の割合が減りました。
調査チーム は「がん治療と並行して口腔ケアを行うと、回復が早まり、合併症のリスクも減らせるという貴重なデータを得られた」 と話されているそうです。

口腔内細菌の一種であるフソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)による感染が、結腸がんの一因となる可能性があることが、
米 ケース・ウェスタン・リザーブ大学歯科医学部歯周病学教授のYiping Han氏らの
研究で示されました。
フソバクテリウム・ヌクレアタムは結腸細胞に付着し、結腸が んに至る一連の変化を
引き起こす可能性があります。
尚、この研究論文が掲載され た、「Cell Host & Microbe」8月14日号には、
フソバクテリウム・ヌクレアタムが、 がん細胞の蓄積を早める可能性を示した
別の研究者らの研究論文も掲載されていま す。
この研究結果は、健康であるためには、口腔内の環境を良い状態に保つことが重要であることを示し ています。

歯周病と糖尿病は、お互いに悪い影響を与え合って、
様々な合併症を引き起こしてい ると考えられています。
通常は、インスリンの働きによって、血液中のブドウ糖が
筋 肉や肝臓で消費されるため、血糖値は安定します。
しかし歯周病になると、インスリ ンの働きを阻害する
「TNF-α(ティーエヌエフアルファ)」などの炎症物質が増え、
これが歯肉から血管内に入り込むことで、血糖値は上昇します。
血糖値が上昇すると 歯肉も高血糖状態となり、歯周組織の破壊が進み、
歯周病菌はさらに増えるため、糖 尿病は悪化していくという
悪循環に陥ってしまうのです。重度歯周病である糖尿病患 者を対象に行った
最近の調査では、歯周病治療を入念におこなった患者ほど、
血糖値が下がる傾向がみられたという報告もあります。

歯周病や虫歯が、潰瘍性大腸炎に関わっていることを、
大阪大学歯学部の和田孝一郎准教授が、横浜市立大学の消化器内科の専門家らとの共同研究で明らかにしました。
虫歯菌や歯周病菌が遠くの臓器に影響するのは、
血液の中に溶け出して体中を巡るためです。
潰瘍性大腸炎では虫歯菌が肝臓に取り込まれて免疫反応に異常が起き、
腸の粘膜で炎症が悪化すると考えられます。
そのため、歯みがきをはじめとする口腔ケアも、
炎症 性腸内疾患の予防に欠かせません。


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