悩んでおられる方はご存じのとおり、
花粉症=スギ・ヒノキではありません。
ほぼ年中といってもいいくらい さまざまな花粉が飛んでます。

秋は、ヨモギ・ブタクサなどの雑草が爆発的に飛んでいます。
飛散を止めるのはどう考えても無理というか、
個人ではできない話ですよね。

スギ・ヒノキの花粉飛散量マップなるものを見ると
近畿地方では奈良県がダントツ!
大阪と比べると10倍くらい違います。

他府県の人には、
「奈良に住んでいたら花粉に馴染んでるから
 花粉症なんて大丈夫じゃないの?」
なんて言われることもありますが、

悩んでおられる現状をみると
逆ではないかと。。。。
「仕事から吉野の自宅に戻ると症状がきつくなる」
という話はよく聞きます。

この花粉症、即効性のある薬もあるのはあるのですが、
副作用なども気になります。
また、予防薬は効果がでてくるのに、最低4週間くらいみておきたい。
人によってはもっとかかる人も。。。

そこで、秋の花粉症対策はもとより、今からスギ・ヒノキ対策が必要です。
予防的漢方を今から服用してもらって、
症状のきつい時や「今」がピンチという人には
それ用の漢方を用意します。

なるべく合成薬品に頼らない方法を提案しています。
うまくいけば「バッチリ」です。
そこまでバッチリでなくてもかなり「楽」と言って下さることが多いものです。

花粉症の予防そして治療に、
漢方・・・・結構いけます。


TEL 0746-32-4568

 

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毎日新聞朝刊(H22・10・22)で興味深い記事を見つけた。
うつに運動療法で取り組もうというもの。
新聞によると
運動療法は薬の効きにくい人が改善することがあるほか
再発率が低いとの研究成果も出ている。
・・・・中略・・・・・
(実践している)医師は「運動すると気分がすっきりして前向きになれる」と話す。
大事なのは、一人一人に適した強度と頻度の運動を一定期間続けることだ。
クリニックは患者の脈拍や最大酸素摂取量を測り、
速度や運動量を指示。
患者は週3~4回、計1時間程度の速歩きをする。
・・・・・中略・・・・・
運動療法は重いうつ病には勧められないが、
軽症から中等症のうつや、新型うつにも効果がみられる。
・・・・中略・・・・
なぜ、運動をすると気分が安定するのか。
生物学的には、脳血流や脳内の神経伝達物質が増え
ストレスホルモンが安定するとされている。

共同研究した慶大医学部の渡辺衡一専任講師は
ひきこもりがちの患者さんに日課ができることは大きい。
定期的な体力測定で体力増強がわかり、励みになって意欲が増し、
うつ症状の改善につながった可能性がある」と話す。
と紹介している。

運動療法・・・・大賛成です。
専門家の指導のもと運動をおこなうのが理想で、
自己判断でやると、
却って疲労が積み重なってしまう事になりかねないのが怖い。
しかし、
運動した後、体は疲れたし筋肉痛も残っているけど
「気持ちいい」って感じた経験はおそらく誰もがあるはず。
後に引かない心地よさの丁度いいレベルで、
何だかスッキリした!っていう程度を継続することで
こころも体も、ゆっくりではあるけれど
確実に鍛えられていく。

周りに専門家がいなくとも、
「やる気」があって継続可能ならば、
無理はせず、やや激しくも控えめな運動量からスタートしてみると
日常生活に取り入れた有酸素運動が、
自分でも驚くような効果をあげるかもしれない。
「その気」のある人はいかがでしょう。
社会復帰を視野に考えている人や
ストレスで「うつ」っぽいなって思っている人など。
そろりそろりと始めて
徐々に強度を増していけばどうだろう。
また、いっしょに運動してくれる人がいると「いける」のではないだろうか。
そんな風に思います。

 

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吉野といえばといって・・・・・・誰もが思いつくのが・・・
そう サクラの吉野山。そして、吉野葛(よしのくず)ですよね。

葛菓子やくずきり、葛湯など食された方も多いのではないでしょうか。
めちゃめちゃ好きな人もいらっしゃるでしょうね。

葛は日当たりのよい森林のへりや川の土手に群生する つる性の多年草で、
吉野だけでなく全国あっちこっちに自生しているようです。

で、近所で見つけました。何と徒歩1分の川の土手で開花していました。
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きれいな花でしょ。(9月23日撮影)

漢方としては有名な葛根湯に配合される葛根も食材として使用される葛も
この植物の根を使います。
夏から秋にかけて根を掘り取るのですが、
無理に引っ張ると繊維に沿って裂けるので、
周囲を十分掘って(重機が必要な場合もあります)から掘り出します。
これは、経費がかかりますよね。

この掘り出した根を「吉野晒し」という手法で根からデンプンを取りだしたのが
いわゆる、吉野自慢の吉野葛です。
最近は吉野葛といっても、実はジャガイモデンプンが混じっていたり、
外国モノだったりすることが多いようで、
100%吉野葛というのは本場でないと入手困難ではないかと。

この葛デンプンはジャガイモデンプンなどと比べて細かい粒子で、
口に含むとサッと溶けるので、ジャガイモデンプンとは一線を画する代物です。

また、根を乾燥してサイコロ状に切ったのが漢方薬の葛根です。
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有効成分としてイソフラボン、サポニンなどが同定され、
解熱作用・鎮痙(ちんけい:けいれんを抑える)作用などがあり、
発汗解熱・首の凝りなどに他の薬剤と合わせて処方応用されます。
葛根湯は まさにその代表処方です。
風邪の初期・肩こり・皮膚病・下痢・鼻炎などに応用します。
しかし、この処方は体力の低下した人や虚弱な人が服用すると動悸がしたり
余計に体が弱ってしまう場合がありますので、安易に服用するのは危険です。
専門家に相談の上、お求め頂くのが賢明かと思います。

福田漢方 TEL;0746-32-4568

 

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遅ればせながら、
名古屋国際会議場で行われた日本東洋医学会学術総会より
薬局漢方にも使えそうな話題を紹介します。

◆ がん化学療法後に遷延する全身倦怠感、食思不振、下痢、冷えなどに対しては
      漢方治療が極めて有用である。

      (聖隷浜松病院血液内科 玉嶋貞宏氏 報告)
  
     ・予防・治療に自然治癒力を高める漢方を服用することで、元気が湧いてきて
      日常生活の質が向上するのではないかという事なのでしょう。
極めて有効」と報告していることに注目。    

◆ がん大腸癌多発肝転移の肝切除術後の肝不全に
      茵蔯蒿湯合五苓散(いんちんこうとうごうごれいさん)が著効した例。
      (東京日立病院、癌研有明病院  井上美貴氏 報告)

     ・西洋医学の限界と考えられた肝不全が漢方薬の投与後に回復し、
      退院後2年の時点で健在であるという報告。
      こういうケースもあるということだから、西洋医学的見解はそれとして
      あきらめずに漢方にてトライしてみるのも一手ということでしょう。

  大病院でもうまくいかないケースで漢方で「ハマる」と
      スコンと治ってくれる場合があり
、これが 「してやったり」と、
      漢方の醍醐味のひとつでもあります。
     

 がん前立腺癌によるPSA高値がホルモン療法と四物湯(しもつとう)を先行・
      八味地黄丸を追加した支持療法にて改善したと考えられる例
     (かすみがうらクリニック 廣藤秀雄氏 報告)
  
      前立腺癌はアンドロゲンにより癌細胞が増殖する。その作用を抑制すると
      アポトーシスが誘導されて癌細胞が死滅、腫瘍が退縮する。
      そして初期効果は著しいと言われる。
      報告例はPSA高値から進行末期を疑われたが、
      幸い転移の症状や所見は認めなかった。
      PSAが激減した機序としてホルモン療法を支持・強化する目的で、
      時間差効果に配慮し先行させた四物湯が微小循環を改善して
      同剤を標的臓器へ一層有効に運搬した可能性を考える。
      さらに、ホルモン療法と同時期に追加した眠前の八味地黄丸も
      時間医学の面から宿主の癌免疫能を高める一助に寄与したと推察される。
                                      (廣藤氏考察)

    ・ 西洋医学的アプローチと漢方の併用でうまくいった例ですね。
      ホルモン剤の効果を漢方がアシストしているということなのですが、
      漢方単独でも効果がある部分もあるという事も興味深い報告でした。

                     (報告は日本東洋医学会学術総会資料より引用)
 

 報告を見てもわかるように、がんの治療に西洋医学で臨み 
 その恩恵を受けるというのは現代では当然の事と思います。

 一方、その副作用や病気による生活の質の低下の改善や
 西洋医学的治療のアシストとして
 東洋医学的診察や漢方薬は大いに効果を発揮する。
 そう思います。
 であれば、漢方・・・専門家に相談してみてください。

福田漢方 TEL0746-32-4568 
  

 

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指の関節が腫れてきて痛みが出て、
もしかしてリウマチかなと思って整形外科に行って
へバーデン結節といわれた人は多いのではないでしょうか。

どちらも指の変形を伴いますが、
レントゲン像や血液検査でリウマチに特徴的な所見がなく
・ 関節の隙間が狭くなってきている(レントゲン所見)
・ 骨に棘ができている(レントゲン所見)
・ DIP関節(指の第一関節)またはPIP関節(第二関節)が腫脹(腫れる)し
  横幅が広くなり結節状になる
  (PIPの腫脹はブシャール関節といわれますが、今回は含めています)
・ 圧痛があり皮下に骨棘を触れる
といった場合、ほとんどがへバーデン結節と考えられます。
原因はよくわかりません。
指先仕事の多い中年以降の女性に多く見られるように思います。
よほど、ひどい状態でない限り手術せず保存療法で対処します。

へバーデン結節の保存療法とは、
痛みや炎症症状の強い時は局所の安静・テーピング・湿布・消炎鎮痛剤内服となり、
症状が強くないときは水仕事を控えて保温・テーピングするだけで良いとされています。
しかし実際のところ、女性が圧倒的に多いこの病気、
家事などで指先を冷やすなだとか安静にしなさいとか・・・・無理ですよね。
そこで、自分のできる範囲で テーピングや保温をし、
水仕事・草引きなどを控えてもらって
あとは血流をよくして冷え・むくみをとる漢方薬を服用してもらうことで
効果があがることをしばしば体験します。
炎症が強くなければ入浴中に指のマッサージもおすすめしています。
指の変形を漢方で治すのは困難ですが、
痛みを止めるのは経験上、効果が期待できます。

中には、指関節の変形している方で、
一生懸命 指マッサージをしてくださって
(針灸治療や漢方薬も併用しましたが)変形がかなり良くなった例もあります。
こんなこともあるんですね。

逆に、気の毒な思い出として、
専門外の医師の見立てでリウマチと間違われて
抗リウマチ薬を処方されていたケースが。。。
血液検査データと臨床他覚所見で「疑惑」を抱いて
リウマチ専門医に紹介状書いて「発覚」しました。
まずは、リウマチを否定するところからスタートして
(漢方ではリウマチであろうがへバーデン結節であろうが関係ないのですが、
やはり、現代医学的病理感にのっとることは重要だと思っています)
治療の選択肢として東洋医学もあるとお考えください。

TEL;0746-32-4568





  

   

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