本人に振り回されたり、心配や不安で、
親や家族が疲れ果ててしまっているケースにときどき出合います。
そんな時は、親や家族も休憩が大事です。
本人との接触を減らして少し距離をおいてエネルギーを温存しないと持ちません。
ただ、全くの会話の分断は危険です。
日常的な声かけは「普通」にしたほうがよろしいです。

いろいろ不安な要素などあって、親の考えはこうだ!と思っても、
それをパシッというのはNG。
不安な要素は事実のみ、親は単なるメッセンジャーとして伝えるのみです。
親が何とかせなアカンと思うのはしんどい話です。
何とかするのは本人です。

現実を知らせるのは親でなく、世間や社会に教えてもらう。
親が言って憎まれ役になる必要はありません。
世間を憎まれ役にすることで親が楽になります。
そのうえで、世の中の不条理や不満を「聞き役」に徹して
自分の思いや考えを吐きださせて成長につなげることです。

           

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最近、胃腸トラブルを訴える方が多発しています。

夏の疲れ、冷たいモノの摂りすぎ、急に涼しくなって冷えた、暴飲暴食、
秋の行事対応でストレス、秋独特の雰囲気に感傷的になって精神不安定となって、
原因は様々ですが、とにかく多発しています。

こんな時、漢方薬やお灸が役に立ちます。
冷えに対する薬
余計な水分をコントロールする薬
気分を整える薬
胃腸の動きを整える薬
そして、お灸。

それらは漢方の得意とするところです。
お任せください。


         

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人は誰でも大なり小なり悩みのあるものですが、
普段、世間で相談に乗るという事は、
話を聞いて、「あーすればいい、こうすればいい」というアドバイスを与えたり、
「しっかりしなさい」と叱咤激励したり となります。

また、病気かなと思って、病院で症状を伝えても、
短い時間の診察では、充分伝わっていないという思い、
理解してもらえていないという思いで満足できず、
薬だけでは効果は薄いものです。

悩みの深い人には、短い時間では、「わかったふり」になってしまって逆効果の事も。

先日、あるご婦人。
過去にさかのぼって現在に至るまでの経緯と今のストレス、症状を延々と話された。
こちらも、相当の覚悟で時間を取っていたので付き合う事が出来たのですが、
話し終わって、こちらも薬をお出しするのに必要な情報を収集して一段落した時、
「いろいろな所行ったけど、初めて症状を理解してもらえました。」
と言ってくださった。

まず、聞く。
そして、どれほど苦しい思い辛い思いをされているのか
わかろうとする事が何よりも大事だと思うのです

「相談しがいのない人」 にならないよう心していきたいと思います。

         

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中年女性。
話は5年ほど前にさかのぼる。
近くの病院で健康診断でレントゲン検査した結果、小さい影が見つかって大病院を紹介された。
その後、CT、肺のカメラなどするも、よくわからず、あとは生検しか残っていないというが、
経過観察することになった。
確かにCTに映り、右に2つ、左に点みたいのがあるらしい。
何もせずに経過見るのは恐いということで相談にお見えになった。

正体がわからないから何とも対応が難しい。
証に随って漢方薬でも良かったのだけど、
悪性腫瘍や免疫低下による日和見感染の炎症も視野に入れて
免疫活性を図ろうと、機能性食品のスーパーオリマックスを
一回一包、一日一回 服用してもらった。

一カ月後、ナント影が消えている!との事。
それでも念のため3カ月後に検査となったらしい。

3カ月後、前の影は消えているが、新しい影がポツとできているとの事
気持ちの悪い話。
その後、消えたり出来たりを繰り返しながら2年経過。
依然と一つは残っているがあとは消えてる。

それからさらに2年。
今は何もないが、定期検査はかかさない。
スーパーオリマックスも継続してくれています。
悪性のものだったのか何だったのかわからないですが、
何回も検査しての話なので、確実に何かあったのだと思います。
それが消えたのですら、良かった良かった。精神的にも楽になります

   

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漢方薬を処方することは、「お見合い」斡旋みたいなところもあります。
お見合いでは、相手の条件と自分の理想とをすり合わせしようとしますよね。

仲人さん的には「お似合い」と思っても、
いざ、付き合ってみると、「合わない」事もありますよね。

漢方を処方することは「仲人さん」みたいなもの。
しばらく付き合ってもらって、うまくいけば良し、ダメなら次の処方を考えます。
そして、「理想の人」と巡り合うとバッチリです。

そんな事例を。

食生活が乱れて、肥満で、血糖値も良くなく、コレステロールや腎臓の数値も良くないという人。
診て、「これは、典型的な大柴胡湯」と思って、
瘀血に対する処方と組み合わせて服用してもらったところ
体重も落ちず、血液検査の結果も改善しない。

そこで、、ストレスも内在していると考え、気剤に切り替えるもNG。

こうなると、ぼちぼち、こちらの旗色が怪しくなってきた。
そこで、今度は、清熱解毒作用と瘀血に対する処方と利水作用のある処方に切り替えた。

一カ月後、体重は5キロ落ちて、血液検査の結果、HbA1Cを除いてすべて正常になっている。
HbA1Cが反映されるのは2~3カ月後になるので、現在の異常値は仕方ない。
3カ月後の数値が楽しみになってきました。

とまあ、こんなものです。
ですので、簡単にあきらめずに粘り強く服用してみてください。


       

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