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 深海に生息している鮫の肝油に多量に含まれる化合物のスクワレン。スクワレンという名前も深海鮫のツノザメ科の学名に由来します。このスクワレンを化学的に安定な構造にしたものがスクワランですが、この成分は人の皮脂にも約5%ほど含まれていることが知られています。
 スクワランは皮脂に含まれ水分とともに皮脂膜を作り皮膚を乾燥や菌から保護します。また皮膚の表面を柔軟にして細胞に酸素を供給しやすくする、新陳代謝を活性化するなどの働きもあります。スクワランはコラーゲンやヒアルロン酸と同じく生体成分で、年齢とともに皮脂の分泌が減るように、スクワランの分泌量も減っていきます。
 スクワレンは皮脂膜の成分としてクリームなどに配合されることがもっとも多いです。また一部ではその性質(他の成分の浸透を助ける効果もあります)を利用して保湿化粧水の原料としても配合されています。

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『人が昔から食べていたもの、あるいは栽培していた植物に実は美容効果があった』という話はよく耳にします。特に島国であった日本はその文化も独自のものであったために世界から注目される習慣も多いですね。今日、寿司などを通して生魚を摂る習慣が注目を浴びているのもその一つです。
 日本人の生活に馴染みが深い米ぬか。昔から漬物のぬか床として使われ、庶民の生活の知恵として肥料、洗剤、美容にも利用されてきました。
米ぬかは今では『天然の界面活性剤』と称されることもあり、日常的に米ぬかを触れている人の手はいつも綺麗でした。この点に注目し、最近の化粧品でも美白や保湿を目的として米ぬか成分が配合されているものが多くあります。
 米ぬかはまず、肥料として利用されるほどに栄養価が高いです。とくにビタミンB類およびビタミンEが豊富で、日々米ぬかに触れることで肌が必要な栄養分と共にビタミン類が供給され、肌の新陳代謝を促進するとともに、肌荒れを予防するなどの効果を生みます。
 また米ぬかは『ぬか油』というものがあるように、油を含んだものです。この油には植物性のセラミドとも呼ばれる成分(コメヌカスフィンゴ糖脂質)が含まれ、肌のバリア機能を保ち、肌の保湿を助けます。また米ぬかには抗酸化力を発揮する成分も含まれており、シミの原因になるメラニンの合成を予防する働きもあります。高齢にも関わらず、米ぬかに日々触れている方の手が美しくしっとりとしているのは、この効果ですね。
 また米ぬかが優れている最大の理由は、上で述べた働きを持った成分が、肌に馴染みやすい形で存在している点にあります。今の化粧品に含まれる美容成分は、もともとは肌に浸透しにくい(表皮のバリアの隙間よりも美容成分が大きいので、肌の深部に浸透していきません)。ものが多く、分子量を小さくするなどの工夫が必要です。ですが米ぬかに含まれる美容成分やミネラルは、先に述べた脂質成分・セラミドと混じり合った形で存在しています。そのおかげで肌のバリア機能にも邪魔されず、肌の奥へ到達しやすくなっています。
 

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 昨日の続きです。肌を作る細胞はからだの内から外へ移動して、日々生まれ変わります。表皮に一番近い部分の細胞(角質細胞)は、最終的に肌から剥がれ落ちていきます。そのサイクルはだいたい28日。この肌の新陳代謝のことをターンオーバーといいます。紫外線によってできたメラニンはこのターンオーバーに沿って、肌から除去されていきます。ただし加齢などが影響して、沈着してしまうこともあります。これがシミの原因です。
 また肌の新陳代謝は、肌の水分環境が良くないと滞ってしまいます。ここに夏場のスキンケアでも保湿は重要だといわれる理由があります。新陳代謝が悪いと、先に述べたターンオーバーが正常に行われず、肌の表面では角質もきれいに剥がれていきません。角質が厚くなり、肌のやわらかさが失われたり、くすみも生じやすくなります。さらに角質の層にもすき間が多くなり、(正常な角質層のイメージは四角いレンガを何段も敷き詰めた状態です。)本来のバリア機能も発揮できません。するとますます肌からは水分が失われやすくなります。
 紫外線や乾燥など、外界からのストレスが原因で肌の新陳代謝が滞ってしまった場合、これを整えるには肌のバリアである角質層を整えることが必要です。まず角質層が厚くなっている場合、たんぱく質分解酵素などで除去して、肌の『お通じ』を良くします。それから『お通じ』の良くなった肌に保湿成分配合の化粧水で水分補給します。ヒアルロン酸は肌の深い部分まで浸透しやすい保湿成分です。肌の深い部分も保湿ケアすると、ターンオーバーによって肌全体の保湿ケアも行われます。またセラミドは表層の保湿成分で、角質細胞間の隙間を埋めて肌のバリア機能を上げます。そうして補給した水分を失わないように、保湿ケアの最後には乳液(油分)でフタをしましょう。

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 夏の生活で気をつけなければならないのが、紫外線対策。紫外線によって肌がダメージを受けたり、老化しやすくなったりします。紫外線には3種類あり、それぞれ肌に与える影響は違います。その違いは波長によるもので、波長が短いほど肌に与える影響は大きいです。一番波長の長いもの(UV-A)が皮膚の第二層(真層)まで到達します。そして中波長のもの(UV-B)は表皮(角質層)に影響を及ぼします。ちなみに一番波長が短く、人体にも有害なもの(UV-C)は地表に到達することはありません。
  紫外線を浴び続けると肌の真層にメラニン色素が形成されやすくなると言いますが、紫外線を浴びるのは肌に限りません。眼に紫外線を浴び続けても、肌にメラニンは形成されます。ちなみにメラニンができることは、からだの紫外線に対する防御反応ですから異常ではありません。アフターケアにはビタミンCやシステインを活用しましょう。また肌の新陳代謝が正常に保たれていれば、メラニンは真層から角質層に一ヶ月をかけて移動し、自然と除去されていきます。
 内容がちょっと長くなりそうなので今日はここまで、続きは明日にしますね。 



漢方柿ノ木薬局 宮川

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 夏をテーマに週明けからお話を続けていますが・・・、本日は湿邪です。5月の終わりにも触れた内容ですが、今年は湿度が高く蒸し暑さが厳しいのでもう一度振り返ってみました。夏の暑さ解消の為に水分を摂取します。多くは熱中症にならない為です。最近はコンビニエンスストアでも常温の飲料をおく風潮があるようで、胃腸を冷やさないように(胃腸の冷えが夏ばての一番の原因ですから)気をつけているんだなぁと感じます。けれど一方で、そうして口から摂取した水分、果たして適切に排出されているでしょうか。
 水分摂取で大切なのは質と量です。質については水道水ではなくてミネラルウォーターを推奨します。場合によって岩塩などでも適宜補いつつ。先に述べた『冷たくない、ぬるい』というのもこの水分の質に関わってきます。
 では量はどうか。これは水はけの良さによります。口から入った水のほとんどは汗や尿で出ます。だから汗をかく季節には水分をいつもより多くとる、入浴前にはコップ一杯の水を飲む・・・どちらも当たり前の話です。逆に汗をかかないような生活スタイルにもかかわらず、何となく水ばかり口にしていると・・・当然、溜まりますよね。まず胃に溜まりますよね。そこから湿邪という形に変わって、いろいろな部分に溜まります。鼻の周りに溜まる・・・、鼻水が出やすくなります。足に溜まる・・・、足がだるくなり、むくみやすくなります。
 気をつけたいのは水分代謝です。まずは、からだから出ていく分だけとることを心掛ける。そしてからだから出ていく量を増やしていき(水分代謝を上げる。水はけを良くする)、それに見合った水の量を摂取する。そうすれば、夏の終わりに湿邪に悩まされることはありません。


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