牛の胆石である牛黄。中国の医書に『牛黄は人参を使とす』とあります。牛黄と朝鮮人参はそれぞれ多様な薬効を持っていますが、それらが相互に増強したり補ったりするよう働くことが知られています。若甦には牛黄と朝鮮人参が合わせて配合されており、ここに若甦が広く支持される理由があると思います。
汗をかく夏は、生体のからだも汗をかきやすい状態になります。血流を体の表面に集中させて、血液の流れに乗せて熱を発散させていきます。けれど(昨日も書きましたが)、血流や放熱は生体反応ですので限界はあります。限界を超えると血に熱がこもります。
牛黄には血にこもったこの熱を清める効能があります。血の熱を直接的に清めますし、気つけ薬として体表への血流を改善、体表から放熱させやすくする薬効も持ちます。一方、朝鮮人参にはからだの水液を生じさせ、体表の渇き(皮膚のかさかさ)を止める効果もあります。さらに牛黄と薬用人参はともに体表から心臓へ流れる血液(静脈血)の流れを良くする働きがあり、水分代謝も合わせて改善してくれます。