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左に偏ったもの、右に偏ったもの。
2つを持ち寄れば、左右の均衡がとれる。
けれど、陰に偏った人、陽に傾倒した食事。
2つを合わせても、その通りにならない。
そういう行いは、針の先端でバランスを取るような不安定さを伴う。

陰陽の均衡を保つのは、その中簡にある存在(中庸)です。
中庸を増やす行いは、バランスを取る力場を
針の先から広い台に移してくれる。
そうして不安定だったものは、安定を取り戻します。

風に乱されないようにするには
風が吹いたときに、しがみつける太い木があれば良い。
太い木の存在は、中庸を象徴するものです。

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風の災いを避けるように風下に逃げる。
それも一つの方法かもしれないが
風からあまりに遠すぎると
無風ゆえの不安定に陥る。
風は変化・安定の2つを兼ねる。
風を伴わなければ、変化も無いが安定も無くなる。

強い不安定は、自暴(=自らでバランスを失う)を含む。
その結果、反動を起こして
風下にあったはずが一転して風上に立たされる。
そうして陰に傾倒しすぎたものは、陽に飛ばされる危険を伴う。


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春は陽気を誘う。春風に誘われて
万物は風下(陰)から風上(陽)へ遡上する。
平たく言えば、春は人を風上に立たせる。
そうして風の影響を受けやすくする。

一方で、風は風上(陽)から風下(陰)に吹く。
風を受けて乱れることは、風に逆らう事(陰から陽)を意味する。
平たく言えば、風を受けて乱れる人も風上に向かう。

春風のせいで体調を乱す人は
そのようにして、風上の極地に立たされる。

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立春は春の陽気が立ち上げる日とされ
今の時期は、陰から陽への変化(陰消陽長)の最中にある。
この時期に吹く風も、そうした変化を含んでいます。
即ち、陰を陽に転じる風。陰から陽への変化を伴う風。

そんな風を受けて
日陰にあったものは、日向に出てくる。
風下(陰)にあったものは、風上(陽)にやってくる。
そうして、自然も人も風に誘われる。

春はそういう時期だと思います。


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風は変化・安定の2つを兼ねる存在。
その風を実際に受けて、乱れるか安定するかは
受ける側の立場にもよる。

激しい風は大きな変化を伴いやすいが
そうして悪さをする風は限られる。
それ以外の風は、人の姿や性質を映し出す。
風を受けてどう転ぶか。
半分は風が決めるが、残り半分は人の振る舞いが決める。
そういう点では、風上に置けない人に成るべからず。

風と人の関わり方には2つの顔がある。
一つは風に伴った変化が、人の安定を損なう面。
もう一つは風に伴った安定が、人の乱れを整える面。
言いかえると、花粉症を風のせいにするか(乱されたと受け取るか)
かぜのおかげ(自分の乱れが浮き彫りになった)とするか。
そう考えると、花粉症も捨てたもんじゃない・・・かも。



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