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木は万事の整然さを象徴する。

木は真直に伸びていく。
木の硬さは、伸びる事で増える
自分の重さを支える為にある。
背が高くなるほど木も硬く、強くなっていく。

一方で、どんなに強くて硬い木も
他の何かを壊して進む強引さは見せない。
障害があれば、それに沿って伸び
小さな隙き間を見つけて入り込んでいく。
木には、そんな柔軟さもある。

硬いものが、状況に合わせて形を変える。
流れに沿う外見の柔かさ(動)と
流されずに留まる芯の強さ(静)。
一見して矛盾する二つを巧みに調和して
木は大事(大きな変動)を静粛に営んでいく。
そんな木の振る舞いをもってきて、木訥(ぼくとつ)と言うんでしょうね。

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木は万事の整然さを象徴する。

木は空へ枝葉を伸ばし、土に根を張る。
空には木を遮るものが無く
悠々と枝葉を伸ばしていける。
一方で土には木(根)を遮るものが多く
障害を押し退ける力強さが求められる。

木の力強さ(硬さ)は陽を象徴する。
硬さがあればこそ、建物の柱として用いたり
物を載せることができる。

木の悠々さ(柔軟さ)は陰を象徴する。
軟かさがあればこそ
曲げたり伸ばしたりの加工に耐える。
また軽いからこそ水に浮かぶことができる。

柔かいものは、重なることで硬さ(太さ)を発揮する。
一方で、そういった硬さは随所で柔らさ(丸み)を帯びる。
とどのつまり、木が持つ整然さは
丸みを帯びた太さに現れるのだと思います。

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風は万物の変化を象徴し、木は万事の平然さを象徴する。

木は太陽の光に向かい、真直(まっすぐ)に伸びていく。
平然と真直に進んでいく様は、陰陽の均衡を思わせる。
物事は陰陽のバランスが乱れると
調子を乱し、湾曲して進むようになる。

陰陽の均整がとれた木は、一定の早さ(成長速度)で真直に伸びる。
その木が集まってできる林は、陰陽整然の空間を形成する。
人が林道を歩いて、癒しを感じるのは
木々の整然さに当てられるのではと思います。


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疾きこと風の如く、徐かなること林の如く。
徐(しず)かは、じっと静止した「静」の様を現すのではなく、
ゆっくりと、ゆったりと動く「徐(おもむ)ろ」な様を現す。

疾と徐は、相対的な表現でもある。
疾の素早さに対して、徐は遅さ(ゆっくりさ)を表す。
遅さは緩慢(のろま)といえば悪い印象を与えるが
その本質は安定して進んでいく様を表す。
即ち、疾は危うい早さ、徐は安全な遅さの証。

林は静かな空間だけど、その下で
木々の営み(生命活動)は泰然と行われています。
その営みは、人の眼からすれば
静止していると思うほどにゆっくりとしたものですが
何事にも動じない沈着さ・平然さを伴います。


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