便秘は日常的に見られる症状で、病気といえるほどのものではありませんが、大腸がんなどの病気がかくれていることもあり、あなどることはできません。
しかし便秘の多くは器質的病気のない機能性便秘で、これに対して現在センナの製剤や酸化マグネシウム製剤が多く使われていますが、服用しても満足のいく快便が出ないことも少なくありません。
快眠、快食、快便は健康のバロメーターといわれていますが、快便とはどのような状態でしょうか。
最も大切なのは便の性状で、硬くなく、ゆるくもなく、よくバナナのようなのがよい便とされています。
適度な硬さと量があってスッキリ排便できるのが理想的です。
快便は腸内細菌が元気で健康な証です。毎日出さないとよくないと思い込んで下剤を服用する方もいますが、排便の間隔は個人差、年齢差などもあり2日〜3日に1回でも快便であれば問題はありません。
反って下剤を服用して軟便、下痢便にすると腸はダメージを受け、腸内環境が悪化して悪玉菌が有害物質を生成するようになります。
バラエティーの少ない今の便秘治療にたいして、漢方ではそれぞれの体質や症状に応じていろいろな病態にたいする漢方薬が用意されています。





便秘の改善には主食、副食をバランスよく規則正しく食べること、ゆっくり排便するゆとりをもつなど、生活習慣が最も大切なことは言うまでもありません。
実際にはもっと様々なタイプがあり、段階的に薬を変えながら改善に導く場合も多く、日常生活、食生活の改善もふくめて、よく相談されて服用すると良いでしょう。