<主訴>RA関節炎 関節の痛みが固定せず移動する。リウマトレックスのみ服用中。
夜になるほど倦怠身重が強くなる。
関節熱感で運動制限と痛み。便秘。朝方の胃重。
MMP-3 76.2 (17.3 ~59.7 ) 08.7.25 IgG抗体451.0(6.0未満)
<舌>舌前一部剥離で赤みで膨張
乳頭充血 舌中微膩
<腹>中脘中心に血積動悸が強い
臍左右腎経堅く圧痛
<脈>右弦細搏数 左寸微浮 関沈 尺沈も滑数で力あり。
弁証
左寸浮で心陽上昇で煩燥 左関沈で肝鬱気痛
左尺沈滑数で有力
滑脉は主熱 <素問。脈要精微論>「滑脈は陽気有余なり」
多くは邪熱内蘊、滑数は気実血涌。張志聡は「邪入于陰、則経血沸騰、故脈滑。」
以上から左尺滑数は腎経陰分への邪火内蘊するが、左関沈で陽気鬱伏して絡脈開闔不利から気厥風動を生じやすい。(身熱はあるものの、関節に悪風を感じる。
右弦細搏で弦細で経脈拘急、弦数で熱
治法 化痰熄風 養陰清熱兼通絡
2週間後
毎日便が出るようになり、体調が良く夜間のしんどさがなくなり、身体が温まる。下肢の関節の痛みが消失。上肢はまだ残るが、腕関節の外旋痛は和らいでいる。
<舌>舌先剥離面虚赤が消失回復
<脈>右弦搏数が消えて 細でゆっくり
左寸浮が↓ 尺は軟でゆっくりで邪搏が緩むと同時に痛みが減じる。陰分の熱搏が緩み苔剥離面回復。
脈軟ゆったり(渋)で骨膜痰瘀膠固渋滞を意識して以後破逐するの対応。さらに養陰を六味丸で補充して通隙薬の陰傷を守る。