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不眠症

命門堂漢方薬局 大阪店 (大阪市都島区)

動悸によって眠れない不眠症

女性 60代
<主訴>不眠症(心拍数が多いので夜が眠れず)
 夜になると動悸がするようになり、一日中感じるようになる。花粉症 
(病 歴) 
  逆流性食道炎 眩暈ふらつき 膀胱炎 便秘がち
  あざをつくりやすい身体が痒くなることあり
<西洋薬>グッドミン0.25 1錠(服用中)

<舌>
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<舌象>紫脹舌 灰淡黄やや垢苔 乳頭紅絳充血

<主病>
舌は紫紅色で苔は淡黄に灰色を挟み痰濁に鬱熱を挟む。時間的経緯が長いため、
舌は紫紅で血分瘀熱となり、舌裏には絡脉血包点が散在している。
痰熱阻滞による暫時厥陰血分に深入した象である。

<腹>心下の詰まり 右脇の張り 左右天枢穴の張り

<脈>右沈略伏短数  左沈滑短数

<脈象分析> 脈左右に短脈がみられる。
短脈は 1.気虚不足2.主気壅の二つで患者は腹証・舌象と併せて 患者は内関の張りから気滞がありで2.の気壅が中心。多くは痰飲・食積阻滞で患者は天枢穴が張り、
心下の詰まりから脈道の通用が窮屈になり短数を生じている。短沈で痞証 短促結(時々不整脈あり)で痰気食積 短数で心痛・心煩

<弁証>痰瘀胸痹 (食積宿痰から厥陰心包瘀熱による心悸不眠)

<治法>豁痰開竅 活血化瘀 導滞化積
※ 海藻を多く食させる 珪素も有効

28歳 女性
<症状>
パニック症候で過呼吸症状があり、頭重で頭頂部が重くかぶさった感じで
クラクラしやすい。と同時に視野が狭くなる。
左半身の凝り 肩こりは特にあり。動くと息切れ。胸苦しい。立ち眩み。
朝方が起きにくい。
疲れやすく身体が重い。不安になりやすい。
生理の量が少なく二日で終わる。
アトピー皮膚炎があり

<舌>胖歯痕 白膩苔

<脈>右寸沈 関尺滑  左 細微弦

<腹>心下水飲 臍左動悸が強く圧痛
夏場の冷たいものと取りすぎで、脾陽の損傷で、気機不暢から心窩部のつかえや脹満を昇降失調から肺気が降りにくいため過呼吸を生じやすくなった。肌肉には湿滯により身重を感じやすくなり、陽位に湿濁があるため、頭重眩暈を感じやすくなり、湿が下注すれば帯下のオリモノが多くなり、同時に生理量が減る。湿が熱を覆うので湿疹ができやすい。

通陽化湿 補肺斂気を中心に漢方対応で改善。

<症状>
無気力感 憂鬱落ち込みやすい 孤独感と不安緊張
仕事のストレス(精神的なもの)でその後に特にひどくなる(甲状腺全摘あり) 朝の外出が困難 低量ピルで生理も不順 花粉症 現在服用薬 チラージンとルナベル(低量ピル) 目が腫れる 甲状腺ホルモン量↓で一時量を増やしたチラージン服用中

<既往歴>過去 甲状腺癌手術

<生理環境>腹痛 イライラ不安 生理不順 白色帯下が多い LH ↑

<愁訴>
四肢倦怠 疲れやすい 四肢冷え 寝つきは良いが多夢 朝が起きにくい 面~下肢浮腫みやすい 髪の毛荒れる 食後の胃もたれ 多食 便秘がち(残便感) 肩こり(縦横)

<原穴>陰陵泉 太衝

<腹>右脇緊張 心下痞鞭 任脈硬結

<脈>細 やや弦

<舌> 
290214SA2


290214SR1


<総合弁証>

舌象は紫紅脹舌で中央は顆粒状で舌肉がやや硬く痰滞~気滞~血滞による邪実象も舌前の茸状乳頭退縮傾向で営血虚損へ向かっている。心下痞硬で正中線状の任脈が臍(神闕)まで硬結して積滞が腎経の咽喉部の甲状腺まで積結を生じた経緯があり。
脈は細弦で 細弦で陰寒の邪による積聚を提示している。左関脈が細で肝陰枯で足の太衝穴の圧痛もそのため。甲状腺低下からの不安気鬱も肝虚によるが弦脈も兼ねているため、絡脉が拘急しやすく、心下から臍まで硬いのもそのためで右脇緊張から肝の疏泄を失い、経脈拘束して気血壅遏するため、情緒緊張や情鬱などいわゆる肝気欝結を生じやすい。
舌裏静脈怒張は、痰秸気滞が久しく血分まで影響が出ている状況

<治法>疏肝解欝 軟堅散結(化積) など

湿度が高く、気温がジリジリと高くなってきて気持ちも身体もうだるような時期ですね。

そんな高温多湿の季節を持つ日本では、漢方の起源である中国の気候と違い、慢性疾患の原因には大きな偏りがあると臨床経験上感じています。

その原因としては先に挙げたように海に囲まれている環境から、湿度が高い状態が続くことももちろんですが、内側から湿邪を作ってしまう習慣も多く見られます。

これは日本に限らずですが、便利になった現代が作り上げている部分が大きいように思います。前にもいろいろと書いていますが、今の時期で体調の悪さを感じている人も多いので、まとめて書いてみようと思います。

基本的には内側から原因を作っているということで、食事の側面が一番大事です。ですが、それは食べているものも大事ですし、時間も大事、食べ方、全体的に現代の食事は湿邪を作るために簡略化されているのではないかと思うほど、今多くの人が楽しんでいる食事一つ一つが問題となっています。
まずは食べるものに関しては、冷蔵庫などの食料の保存方法の改善、作物の作り方の研究などにより、季節に関係なく、また地域も関係なく色々と食べられるようになっています。これは好きでおいしいものをいつでも食べられるという面ではとても素晴らしい進歩だと思いますが、逆に言えば自然に反しているものを食べています。これにより、本来水を解毒する食べ物を食べなかったり、身体を温める時期なのに体の中から冷やしてしまう性質のものを食べたりと、身体の中で矛盾が生じてしまいます。一日の食事はそれほどの影響はないですが、日々の積み重ねが慢性疾患の原因となってしまうのです。

次に、これも科学の進歩によるものですが、特に日本に多いとされますが、自動販売機などがそこかしこにあり、コンビニも多く、ドラッグストアでもどこでもペットボトルなど置いていたり、水筒を持ち歩くことも普及したり、電気ケトル、コーヒーメーカーなどの、水分を飲むことがとても簡易的になっています。単純に水分摂取量が多く、胃腸が水浸しになってしまい、またその状態は食事の際に消化吸収を重たくしてさらに胃腸に水分を滞留させてしまうという悪循環を生みます。
また、そういった簡単に水分を摂ることができる今、食事の際もお茶やジュース、水などを飲みながらご飯を食べている人も、案外多くおられます。水を飲むことだけが悪いわけではないですが、食事中に水を飲む理由のほとんどは噛むことを面倒くさがっていることからで、自分の唾液で嚥下していなく、消化酵素などが上手く分泌できず、消化にも負担になり、胃腸に汚れが溜まりやすくなってしまいます。

また食事で、ここはとても大事なところですが、自分も出来ていないことも多いところですが、食事の時間です。朝昼夕と食事を食べますが、夜の食事が現代は遅くなってきていることが普通になってしまっています。夜遅すぎると、寝る時間に胃腸にも食べ物が残っている状態で、せっかく自分を元気にするため、疲れを取るために摂っている食事が汚れになってしまい、元気を補えず、疲れやすくする原因となってしまっています。

基本的に食事は食欲がある人はもちろん、食欲があまりない人ももちろん毎日ご飯を食べています。それは食べないと身体がもたないから食べているはずで、特に朝昼は食べる時間が十分ないことが多いことから、夜に偏っている方が多いはずです。つまり夜の食事を一日のエネルギー摂取の根本としている方が多いと思いますが、その食事が逆に自分の身体を傷めつけているのです。自分の身体に良いことをしていると思っていることが負担になっているということです。
女性であればよく聞く言葉でもあると思いますが、お肌やホルモンのゴールデンタイムは22時~2時と言われていると思いますが、その時間に寝ることは無理でも胃腸を休めることを大事にしていきましょう。これは僕も無理ですが18時頃に食べられるのがとてもいいのですが、やはり無理な方も多いので時間は自分の中でできる限りの早い時間を心がけるということや消化に負担のかからないものを食べる、昼の比率を高めるなどで対応しましょう。

食事内容に関しては添加物など言い始めたらきりがないですが、これは確実に避けた方が良いというもの。それはトランス脂肪酸です。これは企業側には大変良いもので、腐りにくく、見た目も良い状態を維持できるものですが、逆に人間の身体に入ったときにも分解しにくく、消化吸収代謝できにくいもので、身体に残ってしまいます。日本では全く制限されていませんが、アメリカではトランス脂肪酸含有の製品は規制されてしまったほど、世界的には問題視されています。現在の日本では全く問題ないといわんばかりに色々なものに入ってしまっています。

最近よく飲み物などでも見かけるようになったトクホ(特定保健用食品)ですが、これらも内容物を見ると「どうなのかな?」と思うものも多いです。体にいいとされている成分が規定量入っていることで、トクホ認定されているようですが、カロリーを下げるために人工甘味料を使ったりと、一方で健康なものが入っていても一方で身体に良いとは言いにくいものも入っています。そんなように思っていても、なんとなく迷ったときにトクホマークを手に取りがちな気持ちはよくわかります。ですが、正しい知識と自己責任を持って判断しましょう。トクホだったから、と責任をだれかに擦り付けるでもなく、自分で身体に良いことを行動していきましょう。

今回は”食”に関してを中心に書きましたが、次回は”運動”についてです。食事・運動・睡眠・ストレスなどが慢性疾患に強く関わると考えますが、特に食事・運動が現代人は忙しく余裕がないと言いながら、変えられるものであると思いますので、参考にしていただければと思います。もちろん運動のあとには、それらの湿痰の汚れに応じた漢方を大まかにまとめていこうと思います。

頑固性頭痛の命門堂 漢方薬局の考え方

《主訴》後頭部痛(締めつけるような強痛)座薬で抑えていたが有効でなかった

《愁訴》心窩部痛(神経を使ったりすると)


頻尿(夜間尿2回)クーラに入るとすぐトイレにいく 冷え性(足の裏、冬にお尻) 肩凝り(押さえるのも痛いくらい 口渇あり 無汗(汗が出ない)

【舌】舌色・紫絳舌有淤点もやや充血しており瘀血による鬱熱が矛盾 暗色の瘀点は陳旧瘀血による血絡閉塞が矛盾でこの人の場合瘀血による鬱熱が強い。

舌苔滑淡黄灰胎→少陽裏証で湿濁受傷 有歯痕で胖気虚湿滞

【脈】右寸渋略弦関浮滑弦尺渋 左寸渋やや硬 関渋硬短 渋 左右脈遅

【腹】心下痞満按而痛

頭は諸陽の会であり、厥陰肝脈は巓に会しており、舌苔が滑淡黄灰で濁邪が鬱遏しており

久しく上拠するために陽気窒塞し、舌有瘀点で充血から、気血瘀痺して疏泄不利のため厥陰風火が逆上して痛を作していると思われる。左脈が渋硬はその証左となる。また脈硬から筋脈緊張が強く痺痛状況は厳しいため、激痛となっているようである。また左脈硬短で年齢から肝陰不足の側面もあり、左関脈やや浮で肝風を生じやすく内風が筋膜を乾かして筋痺となりやすい側面もあり、熄風の必要性から釣藤鈎天麻など肝陰には芍薬何首烏、枸杞子なども必要となっていくと思われる。当初は湿濁を捌くことが第一義と思わる。瀉心湯に熄風の対応が良い。

右関脈浮滑弦は厥陰風火によって心窩部に鬱熱がたまりやすいための胃痛と思われる。瀉心湯加枳実で対応できると思われる。大柴胡湯及び四逆散の芍薬枳実と同意で枳実は厥陰風火が鬱熱の血痺に働くと思わる。



弁証 濁飲上拠厥陰血痺頭痛


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