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<主訴>ホットフラッシュ(更年期障害)の命門堂漢方薬局の考え方

一日何回か上気熱感を感じると頭汗(首から上)が生じる。 
5.6年前より生理が遅れる。立つ仕事で下肢浮腫。口渇あり。
生理前の吹き出物 (顔面・背中)皮膚乾燥 便秘体質

<舌>舌先鬱血で紫で →絡脈瘀滞が久しく一部化熱傾向
<腹>期門穴(右>左)気結 左滑肉門気結(上衝気熱 )臍左の腎経の肓兪穴動悸が強い→衝脈上衝を生じやすい
<背中>神道の圧痛 厥陰兪抵抗
<脈> 左細弦やや数  少陰脈細で陰虚 細数で陰虚火亢 細弦で水虧木旺

◆命門堂 漢方薬局 の ホットフラュシュ(更年期障害)の考え方◆
肝の募穴の期門が張り生理が遅れやすいことから、舌紫紅で過去の風邪の発熱からの熱入血室からの血結を考える。これらが臍の左の腎経動悸から血衝かた上気して発汗を生じやすいと考える。脈は左細で腎陰虚で下焦への心腎不交で気逆動揺を生じやすく、心神不安になりやすく、背部神道穴を押さえると強い圧痛を訴えている。
酸苦で心火を斂火させ相火を下泄させる。養陰に竜骨牡蠣で潜火させて心腎交通させる。


臨床2題(多のう胞性卵巣をともなうホットフラッシュ)

<主訴>ホットフラッシュが動くと汗と同時に頻繁に起こる
    多のう胞性卵巣 生理は遅れる
    粘性帯下が多い  睡眠不安 食後一時間すると咽喉がしっぱいものが上がる
    便秘で 腹が張る
    倦怠感 肩凝り 抗鬱剤 トフラニール パキシル服用

<舌>やや膩苔 暗 舌裏静脈拡張
<腹>臍左動悸 左少腹圧痛
<面>痰湿で浮腫
<脈>沈軟細   命門堂 漢方 薬局の ホットフラッシュの考え方
舌苔膩で舌色暗で痰瘀阻滞が基本的体質にある、脈は沈軟で痰湿で沈重して血脈が伸展できず脈細で痰湿と瘀滞が重積しているため、三焦相火は臍左衝脈で動悸を起こし血衝上気を起こしやすくなっている。心腎交通不利から上焦では不眠 発汗 中焦では腹満、下焦では多のう胞かた帯下が多くなっていると考える。
心下の辛開苦降で相火を下泄降火させ、化痰化瘀を中心に10日目で多汗上気が軽減自覚を覚える。同時に臍左衝脈動悸が減じる。

女性 48歳

《主訴》硝子体混濁と診断されて治療する方法はないとのことで ご相談を受けました
今年の夏ぐらいより右目の視力低下で日々によって変わる状況でしたが、ここ最近はずっと視力低下で一定しだして○○眼科クリニックで「硝子体の混濁のためであろうとことでステロイドと抗生物質の点眼薬が出されている。

過去15年前も二人目出産後に現在と同じくらい視力を失い、眼科では原因がわからず少しずつ回復した経緯があります。

元来から頑張り屋で、出産5回で子供が5人おり、夜間3.4時の営業の店舗を努めたりして現在も睡眠時間が3~4時間くらいで 食べたらすぐ眠くなるので 仕事に影響するとのことで夕食しか食べなかったりしています。

過去から貧血が強く 鉄剤を点滴したりしています。
冷房が弱く 腰痛があり 気力がうせる状況があります。生理も遅れがちで脾不統血で膜薄からか、生理出血が大量鮮やかであることもあります。

【面】痿黄で脱。(脾虚 腎陽虚) 面肌層も皺痩で 脾脂膜が萎えて、顔色が黄で脾虚の側面が強く出てい ます。 黒子が多い(腎虚)
【眼】眼力が失せている 眼目周囲は 上部は太陽経 コメカミは少陽経 下部は陽明経で三陽が集まっている所ですので陽気不足があり 食事するとすぐ眠くなる
【腹】臍横腎経圧痛 一部動悸
【舌】略淡~紫(気血不足・寒凝瘀血)
【脈】右 沈細微搏(脾 虚絡滞) 左沈伏細如糸(血虚・腎陽不足)

硝子体混濁の原因が炎症・循環障害・腫瘍・網膜変性・代謝障害からとすると
上記の漢方分析からですと循環障害が考えられ 脾虚で脂膜が痩せていることから考えますと漢方でいう三焦の膜腠が痩せて気血水を順行する空間が痩せていると考えられ、気血不足から目の上位まで注ぐには脈気が弱い状況もあり、貧血でありながら 生理出血が鮮紅大量であって 中医学でいう脾の不統血で血管膜も薄く透過性からの出血も考えられ、またもし眼底出血があれば、その後の硝子体の瘀血の代謝吸入の処理能力も 脈気から不充分と考えられます。黒子も微小循環の退廃と考えます。

漢方では益気が君 補血が臣 佐を通絡化瘀と考えます。
治方で益気化瘀通絡です。

当薬局では 鶏内金を良く用います。食品ですが
鶏内金は鶏の砂嚢の内壁です。 本経逢源には「眼目障翳を治す」 とあります。
一般には宿食や胸腹中の病塊や腫痛を消したり 膵石などにも用いられ 瘀積を良く消すので虚労病は血痺虚労でセットで金匱要略に納められており、虚労からの経絡に多く瘀滞があるのを益気しながら鶏内金で経絡の瘀滞を化す作用があり、硝子体中の混濁の瘀を取り除くと考えます。
生脈散(麦門冬・五味子・人参)で 脈沈伏の状況から脈気充足させ 黄耆・当帰で益気して目の上注と眼窩脈絡を通血しさらに熟地黄と山茱萸で酸甘で肝腎充足させて眼窩血流充足させ 枸杞子・菊花で細絡通脈させ 後の 瘀血をサフラン 気鬱を散らし血を調える鶏内金と併せて 目の細い血絡には重い駆瘀血剤では無効で 香りのある気味の軽いサフランが一番有効と考えます。

患者の感想は疲れが取れてふらつくなどの貧血症状が無くなり、視力だけでなく、目に力が出てきて、むさぼるように服用しているとの表現までされて「これが無くなるとガス欠する状態になる」と言われ現在も継続してのまれています。

38歳女性。
<主訴及び愁訴>
生理量が元来少なく、基礎体温が低い。生理痛はなし。髪が抜けやすい。腰痛あり。便秘傾向。
爪がもろい。口渇あり。
仕事は看護婦で夜勤や労働過多で肝機能数値が過去、上がりやすい。
<面>小柄だが、問診にはてきぱきして早口で仕事がら、漢方的には肝経疏泄太過で勞熱から肝陰消耗して虚熱をもちやすい
    よって<舌>を見ると、小さな小裂紋が多数あり、舌体はやや痩せていて陰津消耗がありで身体の体液が不足傾向でそのため口渇があり、仕事はハードになると肝陰消耗で睡眠も不足して陰守できないため、肝機能上昇もみられることがあり。
また肝の母である腎陰にも影響が出て、腎の華である、髪も抜けやすくなっている。また腎に府である腰部に労働過多の勞熱から腰痛を生じやすくなっている。
肝の華は爪であり、また女子は先天を肝とすることから、肝血の滋潤を得られないため、爪がもろく、また生理量も少ない状況が続いていると思われる。
<脈>左右 細略弦やや数で肝腎不足で勞熱による虚火がある状況と推察される

以上より 漢方的には滋陰舒肝 清肝滋任(脈)を治方として考える。
患者への注意事項はまず睡眠時間をとにかく増やすことを指導。
水液をよく含んだもの ヤマイモやゆりの根など 根実なもの。葛湯も良し。時間があるときは枸杞子を食材に使うこと。
煮こごりができるものを時々とるように指導する。

漢方医学では、多くは薬草に代表されるように、草根木皮が中心であるが、葉天士の臨床医案では、「血肉有条」として動物性の素材を用いて、精血を失った腎虚(老化)に対して動物生薬をいろいろと用いている。そのひとつとしてよく用いられるのは、阿膠である。阿膠は元来、労働に強いロバのニカワを用いる。
阿膠 は神皇本草経では、気平味甘で「心腹内崩勞極、酒酒如瘧状、腰腹痛四肢酸疼、女子下血、安胎、久服軽身益気」とされ、安胎(妊娠維持) 女子下血など流産予防や、疲労の極まりから、生理がだらだら続いたり、血尿がでたり、足腰の痛みに良いとされる。

阿膠をもちいると、子宮内膜が厚くなり生理量が増えたり、化粧のりが良くなり、肌が潤うと良く患者さんが話される。
子宮の肌が良くなれば、当たり前だが、表の肌も良くなる。
内の女子従業員の多くが、ロバの膠、くさ亀の膠、鹿角の膠の入った錠剤を、むさぼるように飲んで、肌の弾力性を自慢したいために肌を押さえて自慢している。

また母乳不足にも有効でこれは自分の娘にも実証済みだ。
妊娠中の女性の肌は一番一生で綺麗であるのは、生理で血を洩らさない状況だからで、アトピーの患者でも、妊娠中が肌が潤っている。

また「内崩」は血尿蛋白尿だけでなく、腰椎ヘルニヤのプロテオグリカンを含んだ軟骨の脱出だが、これらの束ねている線維輪の亀裂から生じるが、これらの線維輪の亀裂は古くなったタイヤと同じで、皮が中から物が抜けない(脱出)しないようにしているのと同じで、この阿膠がその働きを助けることは十分に想像できる。

春はのびのびがいいですね。ただこの時期三寒四温で体調を崩す人が多いです。これらは四季折々の気の出入りがうまくいっていなかったために、あると述べています。
行過ぎた暖房、冷房、餓えを前提とした生活にない飽食生活からの充電放電がない、鈍くなった肝臓から、低体温の子供がふえたり、不妊で高温期が上がらない現代人に、漢方の古典の有名な本ではこう解いています。

 【素問・六微旨大論篇第六十八】
「岐伯曰、出入廃、則神機化滅、昇降息、則気立孤危。故非出入、則無以生長化収蔵。是以昇降出入、無器不有。故器者、生化之宇、器散則分之、生化息矣。故無不出入、無不昇降。化有小大、期有近遠。四者之有、而貴常守、反常、則災害至矣。故曰、無形無患。」

《訳》出入がなければ、活動の主宰は壊滅してしまい、上昇や下降がなくなれば気の勢いも崩れ去ってしまいます。この故に進退や出入がなければ、生まれ、成長し、花が咲き、実を結び、そして潜伏するという生命現象もなくなってしまいます。いかなる形体もすべて気の昇降や出入をもっており、それゆえ、形体はとりもなおさず、一つの生成化育の世界なのです。もし形体が崩壊してしまえば、生成化育もやはり停止してしまいます。だから形体を備えたいかなるものも、気の昇降出入していないものはなく、それらの間には生成化育の大小とその時間の長短の区別があるだけなのです。それとともに気の昇降出入によって正常な状態を保持することが必須でもあり、そうでなければ災害にでくわします。ゆえに「形体がなければ災害もない」という言い方があるのです。

形あるものはいつかは崩れますが、若々しさを保つには、しっかり食べてよく動き、排便をしっかりする。まずは当たり前のことができにくくなくなった現代生活を考え直す必要があると思います。


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