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臨床上で生理痛や不妊でこられる患者で良くみられるのが、へその周囲が肩こりのように堅いしこり(血積)があり、押さえると強い痛みがあり、さらにその周囲はちゃぽちゃぽ(水飲)としている女性が多くみられます。

これは人体の中央にあることで、上下内外の通路障害となり、気・血・水の流れを悪くして、気が逆らって、横隔膜の連動を悪くしていくと過呼吸症状や、息苦しさを生じたり、さらには不安感になり、狭い場所でのパニック症候になったりします。

水と連れもってくると気水が連動して、鼻漏や鼻炎、咳喘、面の浮腫など、さらに血も連動すると、首肩凝り固まり、のぼせ頭汗となり、血は降りにくくなり、生理が遅れてきます。

水気が肌にあふれると、身体が重だるく、倦怠感を覚えます。脈をみると湿気の重みで押さえられるため沈んだタイヤの空気が抜けた緩脈がみられます。

水気は一部、下へ流れて、大量のオリモノに逃げたり、下肢浮腫となったり、水飲の重みで子宮後屈になったりして、ますます、骨盤内の血の還流を悪くさせる腰痛と考えます。

つまり、へその下が、糸がもつれた様に微小循環の流れが悪くなった人は、子宮→ヘソの下→肝臓への血液還流が悪くなり、生理量が少なく、生理血が暗い色合いで粘性で血塊が多くなり、漢方医学でいう「通ざれば即ち痛む」で生理血が満ちてくるにつれて、生理前緊張症として内膜に連続する隔膜上下に様々な症状を訴える事になります。

舌では瘀点や舌暗で鉄さび色の舌がみられてきます。

生理痛の方、不妊でお困りの方ご相談下さい。

中国の古典 黄帝内経・素問に、

「…女子14歳で初潮を向かえ、21歳で氣血が満ち、28歳で頂点に達し、35歳で皮膚がおとろえ、42歳で白髪が出はじめ、49歳で閉経する…。」

と書かれてあり、14歳で女性ホルモンが満ち、49歳で女性ホルモンが尽きるまで、7の倍数で変化していきます。

それに比べ男性は、16歳でホルモンが満ち、56歳で衰えが出るまで、8の倍数で変化し、女性の方が、より速く年を取ってしまいます。それは、女性ホルモンが出ている間は、常に、女性には子供を生むという負担があるからです。

1ヶ月の内に、風邪でもないのに、体温が1度以上変化し、赤ちゃんを育てる温かい心地良い子宮を作る作業を、毎月繰り返すのです。健廉な体でないと、耐えられないと思いませんか。もうダメという子宮の警告が生理痛です。その警告を無視したり、鎮痛剤でごまかしていると、将来不妊、子宮疾患、ひどい更年期障害になりかねません。

女性は「先天を肝(血の道)」とするとされており、子宮の環境を良くすることは、身体全体の血流を、良くする事です。

漢方で「不通則痛」と言う言葉があります。氣血がうまく流れていないと、痛みになると言う意味です。うまく流れていないという事は、何かに邪魔されている(寒・気滞・熱・お血)か、もともと流れる物(気血)がないのです。

①邪魔されている場合
  • 寒……なま物好き・冷たい物の取りすぎ・薄着(へそだし、ノースリーブ、なま足。)果物の取りすぎで、寒が血の巡りを悪くしている。
    症状:手足のひえ、下痢、顔が青白い、生理時の悪心・頭痛等
    → 当帰四逆呉茱萸生姜湯、八味地黄丸、・・・。

  • 気滞……ストレス、心配事で気が血の巡りを悪くしている。
    症状:イライラ、生理前に胸が張る、ため息が多い、生理周期が長くなったり、短かったり等
    → 加味逍遙散、四逆散、・・・。

  • 熱……辛いもの、脂っこい物の取り過ぎで、熱が生じやすく、こもり易い。
    症状:目の充血、便秘、舌の色が濃い、おりものが黄・粘・臭い、怒りっぽい、血圧高い、吹き出物・にきび出やすい等
    → 竜胆瀉肝湯、防風通聖散、・・・。

  • お血……血の循環が悪く、毎月出し切れない古血が残る。
    症状:口が渇く、しみができ易い、便秘、生理時レバー塊がまじる、生理前・中に痛い等。
    → 桂枝茯苓丸、通導散、桃核承気湯・・・。

②気血が少ない場合
気血が十分に無い……間違ったダイエット、偏食、運動不足、胃腸機能不調等。
症状:朝起きづらい、不眠逆に眠たくて仕方ない、生理量少ない、生理周期長い、食欲不振等
→ 捕中益気湯、帰脾湯、人参養栄湯、・・・。
これだけでなく、生理量・色・周期・期間・御自身の年齢・出産状況などの要素が、加味されますので、自己判断で、合わない薬を飲まれる前に、御相談ください。

(1) 夕方より足が浮腫む。
(2) 朝が起きにくい。
(3) 疲れやすい。
(4) 少し動くと息があがりやすい。
(5) いらいらしやすい。
(6) 肩こりや首こりでのぼせやすい。
(7) 鼻炎を生じやすい。

などこれらの症状が3個以上ある人は、肝臓の代謝が鈍くなっていると考えてください。
元来、人の肝臓は飢餓を前提として鍛えられてきています。
昔の人は肝臓の充電と放電をしっかりやっていました。
生活することが、身体をまめに動かし、有酸素運動をしっかりやって、肺循環・体循環をやっていたことで、静脈還流がしっかりしてタフな肝臓を持っていたのです。
現在のボクシングの選手みたいなものです。
マウスピースをつけている選手が鼻炎で鼻が詰まってピースができないなんてお笑いです。
現在の人は運動不足によりそして高カロリーの食事をして重い肝臓になって、体循環能力不足で上記症状が起こりやすくなります。東洋医学では肺の穴が鼻で肝の穴が眼と言われます。
アレルギー性鼻炎はちょうどお酒を飲んだ状況と同じです。
眼が充血して鼻も充血して、鼻閉を生じたり、イビキが強くなった状況です。これらを改善するはどうしますか。
そうアルコールを早く代謝させることです。
肺気のめぐりをよくして動いて歌ったり発散したりすることです。
そう普段から肺~体循環不足が、あらゆる粘膜下の静脈の鬱血を助長していると考えます。
鼻や眼の膜がうっ血するのですから、下の穴では、上記以外に痔とか生理痛での血塊とか、すべて連関します。
漢方薬では、一時的には肺気のめぐりを良くして発汗を促すような薬草を用いたりしますが、根本は春先に、一挙に花粉などで肝が暴発して眼の充血から始まる鼻炎症状など頭部充血を上下に熱の逃げ道を作るようにします。
粘膜浮腫を大小便へ逃がしてやることします。局部的な治療は何かしら不快症状を伴いやすい事があるようです。でも一番は」普段から体循環を促して、有酸素運動して肝代謝を良くしておく事とです。

子宮筋腫 憩室炎

命門堂漢方薬局 神戸店 (兵庫県神戸市東灘区)

女性 40代
<主訴>子宮筋腫を繰り返す

<経過>
2006年 筋層内筋腫で10cmくらいあり、手術前にホルモン療法
      半年後 開腹手術(核摘出手術) 術後定期検査
2010年 再発
2013年 粘膜下筋腫のため 子宮鏡下手術(1cm強数個あり)
2017年  現在 粘膜下筋腫の子宮鏡下手術を勧められる(1.5cm・ポリープもあり)
       漿膜下筋腫もあり、2個で4cmくらい(経過観察)
       上行結腸憩室炎(5日入院4.30入院で5.8退院)

<生理環境>
生理が暗紫色 生理量は気にならないが期間が長くなってきている鉄分サプリ服用 生理前は、目じりがズキンズキンする頭痛(鎮痛剤服用)・ 腰痛(軽い) 浮腫(下肢) 胸張(生理前) イライラ 過食黄色帯下で粘稠 (時に腥臭) 排卵痛あり
     
<愁訴>
四肢が重だるい 疲れやすい 寒気がしやすい 寝付きがわるい 鼻水痰が 出る咽喉~胃のつかえ 喉がはれやすい 眼精疲労 頭が重い 低血圧で立ちくらみ 胸ぐるしい多食傾向 シクシク腹痛 便秘がち肩こり 手足の 痺れ 足腰がだるい 寒がりで足腰が冷える 不安になりやすい 皮下出血皮膚乾燥 身体が痒くなる 吹き出物がでやすい(目の周り)

<原穴>陰陵泉 三陰交 豊隆軽度 太衝

<脈>左右 沈軟細

<腹>心下痞鞕 中脘 軽度の胸脇苦満 左肓兪動悸抵抗 陰交抵抗 右少腹抵抗

<舌>
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<弁舌>
舌略脹淡紫軽度歯痕(血虚血瘀に水毒象) 前黯瘀点多数(血瘀久滞)  茸状乳頭暗紅(寒凝血瘀) 苔粒と棒状混合(痰滞~濁滞)略粘苔(痰火傾向)

<弁病>
弁舌より血虚血瘀 痰滞~痰濁(食積)が中心、舌瘀点多数で食積と腸絡梗塞からの上行結腸の憩室炎を誘発しやすい環境あり。足胃経の豊隆穴周囲の凹凸があり、湿痰が胃経に陥入もその証左(乳製品が多い)、腹部では心下痞硬で中焦湿痰による昇降気機阻滞で咽喉~胸のつかえを訴える、下肢脾経の合水穴の陰陵泉抵抗及び湿痰が脾経から三陰経が交わる三陰交穴の圧痛で肝腎に内陥して、さらに奇経の腹部神闕横の肓兪の強い動悸。神闕下の陰交圧痛で衝任脈の経通不利あり。茸状乳頭暗紅で痰瘀互結しやすい環境があり、繰り返す筋腫と憩室と併せて、胃経上に痰火瘀熱から面に痤瘡を生じたり、出血斑を生じたり、黄色帯下の腥臭があるときがあるなどの症状あり

<弁病>痰湿阻滞 肝鬱血瘀  

<治法>理気化痰兼軟堅 活血通絡

痰湿 歯痕舌

命門堂漢方薬局 神戸店 (兵庫県神戸市東灘区)

舌診とは、舌の色、大きさ、厚さ、舌苔(ぜったい 舌の苔)の色などを見る事で、体の情報を得る診断方法です。
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今回は、舌がぽってりしていて、厚いベトッとした白色または黄色の舌苔があり、舌辺に歯形がついてる「歯痕舌(しこんぜつ)についてお話します。歯痕舌の方のタイプは、体に余分な水分や老廃物が溜まっている「痰湿」タイプです。胃腸の機能が悪く、水分の代謝が滞り体内に余分な水分が停滞している状態です。原因としては、脂っこい食事、甘いものやアルコールのとりすぎ、早食い、がぶ飲み、不規則な生活、ストレス、運動不足です。出やすい不調としては、むくみやすい、体のだるさ、肥満傾向、胃のムカムカ、吹き出物、痰や唾がよく出る、肌が油っぽくなったりします痰湿の改善する方法としては、腹八分目にし、日頃より、便通、排尿をよくする、長芋、大根、玉ねぎ、海藻類などの食物繊維が豊富な食材を摂取するように心がけ、油もの、生もの、甘いもの、アルコール、冷たいもの、生ものを控えましょう。発汗は、体に滞った水分を出す友好的な方法です。出来ればジワリと汗をかくようなスポーツが良いのですが、体力に応じて、日頃よりエスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使ったり、夕食後に少し散歩してみるのも良いでしょう。

三色和え お勧めの薬膳レシピ(中医薬膳学より)
《材 料》 
大根160g 塩クラゲ50g 生昆布50g 唐辛子1個 塩小さじ2 米酢大さじ1  
にんにく 2かけ ごま油大さじ2

《作り方》
  1.大根を千切りにし、塩をまぶしてよくもみ、5分おいてから絞る。
  2.生昆布をせん切りにする。
  3.塩クラゲをよく水で洗ってから湯通しし、水切りする。
  4.ボールに1.2.3を入れ、みじん切りにした唐辛子、にんにく、塩、米酢、
   ごま油で和える。

大根はシャキシャキ、クラゲはコリコリとした食感が良く、にんにくとごま油の風味、唐辛子がピリッときき 美味しく頂けました。塩分が気になる方は、塩を控え米酢を多くしたりと アレンジしても良いでしょう。 普段の食事メニューの一品にもお勧めです。


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