こんにちは。みどり薬局の浅上です
病院や薬局、ドラッグストア、そして相談薬局に行く時に、あなたはお薬手帳を活用していますか?
今回は、知っているようで知らないお薬手帳の役割をおさらいします。
おくすり手帳で確認できること
⚫︎お薬同士の飲み合わせ・相性
お薬は、それぞれが良いお薬でも、組合せによっては効き目が出過ぎたり、反対に効果を落とすことがあります。まれにお薬手帳を病院ごとに分けている方もいらっしゃいますが、本来の目的から考えると1冊にまとめた方が良いでしょう。ページがいっぱいになったら、薬局で新しいものを無料でお作りできます。
⚫︎今までにかかった病気やアレルギー歴
お薬手帳をめくった最初のページのチェック項目。花粉や食べ物のアレルギー、今までにかかった病気 (既往歴) の記録はとても大切です。
アレルギー歴・既往歴が分かれば、その病気を悪化させるおそれのあるお薬や、副作用 (効き目以外の作用) のリスクが高いお薬の使用を避けられます。
⚫︎副作用が起こったお薬
どんなにリスクが少ないお薬でも、副作用が出てしまうことがあります。一度副作用が出たお薬は体が覚えていて、次に同じお薬を使った時に重症化してしまう恐れもあります。
お薬手帳は、どのお薬が副作用の原因か調べるのにも役立ちます。特に複数のお薬を飲まれている場合、「それぞれどのくらいの期間・頻度で続けているお薬か?」といった時系列での確認で原因が見つけやすくなります。
⚫︎今までに使用したお薬を時系列で
新しく病院を受診される際、お薬手帳は今までの流れを医師・薬剤師に伝える手段になります。また、災害時には、津波被害や停電などで医療機関のカルテや薬歴が確認できなくなってしまっても、お薬手帳を活用することで適切に医療を受けやすくなります。
かかりつけの薬局があればお薬の情報は薬局でも時系列で記録しておりますが、いざという時の為に、ご自身でも服薬情報を管理しておきましょう。
平成28年4月の調剤報酬の改定より、お薬手帳を持参して半年以内に同じ薬局に処方箋を持って行くと、患者さんのご負担が抑えられるようになりました。これは、手帳がなければ上記のような確認事項が増えてしまう為でもあります。どれも大切な確認項目です。
医療費が安くなることも大切ですが、それ以上にご自身の健康と安全を守るために、お薬手帳をしっかりと活用していきましょう。
更新日: 2016/05/12 |
こんにちは。みどり薬局の浅上です
4月から準備編・生活編と3回に渡ってお届けしてきた【始めよう、腸活!】シリーズ。大切な内容のため内容も濃くなり月をまたいでしまいましたが、いよいよ最後の〈漢方編〉です。 ▼始めよう、腸活! 〈準備編〉 https://www.kigusuri.com/shop/midori/topic/1460620491.html ▼始めよう、腸活! 〈生活編〉 https://www.kigusuri.com/shop/midori/topic/1461219205.html 今回は、腸に関するお悩みの中でも特にご相談の多い便秘を取り上げます。 便秘には大きく分けて、便が固くて出にくい便秘と、柔らかくて出にくい便秘、2種類があります。 お薬の選び方に注意が必要なのは、特に2番目の柔らかい便秘の方です。 1.固くて出にくい便秘 腸が元気過ぎて出ない便秘です。また、食物繊維の不足なども考えられます。 長く腸に溜まっていた場合、水分量が減ってうさぎようなコロコロ細切れの便になって出てくることもあります。 固くてでない便秘の場合は、漢方薬の「便秘薬」の中からご自身の身体の状態に合うものを用いて行きます。その時々のお腹の状態に合わせて、飲み方をどのように調節したら良いかもお伝えします。 2.柔らかくて出にくい便秘 腸の動きが落ちて、水分の多い便が溜まっている状態です。 お手洗いに行っても便は細かったり柔らかかったり、残便感がとれずに何度もお手洗いに行ってしまうこともあります。 くり返しくり返しお腹が張ったような痛みが起こる方は、2の便秘に当てはまる方が多いです。おへその近くで腸内ガスが溜まると、外に出られずに膨らんでお腹が張ってしまうのです。(ちなみに、腸内ガスが溜まっているのが肛門の近くだと、おならが頻繁に出ます。) こういった状態の方には、1の時のような「便秘薬」ではなく、漢方で身体を温めたり血行を良くすることで腸の働きの改善を促していきます。 なぜ、「便秘薬」ではいけないのかというと、一般に「便秘薬」は身体を冷やしてしまうものが多いからです。柔らかくて出にくい便秘の場合、こういったお薬を飲むと逆効果になってしまうこともあるのでご注意ください。 漢方薬以外にも、ビフィズス菌や乳酸菌など善玉菌を直接取り入れて増やす方法もあります。みどり薬局では、腸で吸収されやすい工夫で特許を持った商品や、1日1回タイプの続けやすい商品も取り扱っておりますので、気になる方はご相談下さい。 腸内環境を整えて、外見も中身も若々しく元気な毎日を過ごしていきましょう |
更新日: 2016/05/05 |
こんにちは。みどり薬局の浅上です
先週に引き続き、【腸活】がテーマです。 ▼始めよう、腸活! 〈準備編〉 https://www.kigusuri.com/shop/midori/topic/1460620491.html 今週は、腸年齢老化の原因と対策について、より実践的な内容を食事・運動・睡眠の三点についてお伝えします。 ◯食事 高脂肪食、高タンパク食、低食物繊維食。食事の欧米化は、腸年齢を悪化させる重要な原因の一つ。 「お肉大好き!野菜はあまり食べないよ!」そんな方は要注意です。 ⚫︎食物繊維:良い便を作り、スムーズな排便を促すために欠かせません。 食物繊維には「水溶性」「不溶性」2種類ありますが、不溶性のものを多く摂ると逆に便秘や下痢を起こしやすくなる方も。カチカチの便が出やすい人は、オクラ・メカブなどネバネバ系の水溶性食物繊維がおすすめです。 ⚫︎発酵食品:善玉菌のエサになるので、納豆・味噌・醤油・キムチ、ヨーグルトなど毎日の食事に取り入れてみましょう。 ⚫︎肉類:悪玉菌を増やす要因となるので、摂り過ぎは禁物です。 腸の運動が一番起こりやすい、排便に適したタイミングは朝です。腸の運動を促すためにも、朝食はきちんと摂りましょう。できれば、起きてすぐにコップ1杯の白湯を飲むと腸に適度な刺激を与えてくれます。 ◯運動 運動不足が続くと自律神経のバランスが崩れたり、腸の運動も低下しやすくなります。 特に腹筋が弱いと便を押し出す力も弱くなり、スムーズな排便を妨げることに繋がります。腹筋やウォーキング、軽いストレッチで適度に腸を刺激していきましょう。簡単に腹筋を鍛えるには、呼吸の時の「吐く息」をいつも意識してみてください。 また、腸の可動域を広げるためには良い姿勢を保つことも大切です。 ◯睡眠 自律神経には2種類ありますが、腸の働きが関係しているのは「副交感神経」が優位になる、体が休息する時間です。 つまり、眠っている間に腸は活発になります。レム睡眠とノンレム睡眠が交互に訪れる、質の良い睡眠を目指していきましょう。 すぐに改善が得られなくても、早く腸内環境を改善したいからと排便を我慢したり、反対に便意がないのにいきんだりしてしまうのは禁物です。体が弱っている方ではそれが命取りになることもあります。自然な排便を待ちましょう。 【始めよう、腸活!】最後の〈漢方編〉は、便秘をテーマに取り上げて5月5日(木)にお届け致します。 |
更新日: 2016/04/21 |
こんにちは。みどり薬局の浅上です
いよいよ新年度です。 年度の変わり目に、何か新しい習慣を始めてみませんか? 日記をつける、早寝早起きをする、ラジオ体操をする あなたにとって心地よく過ごせる毎日とはどのようなものですか? 相談薬局の立場として、今回お勧めしたいのは【腸活】です。 唐突ですが、質問です。 「うんち、毎日ちゃんと出ていますか?臭くないですか?」 便秘や下痢、それに伴う肌荒れやくすみ、風邪の治りにくさ、冷え性…腸に関するお悩みが増えています。 腸内環境の悪化は、腸の病気だけではなく、がんや動脈硬化、アレルギー症状にも影響することが最近の研究で分かってきています。 ゴミ箱の中の生ゴミは、数日経つと臭くなりますよね? 腸の運動が鈍くなり、お腹に内容物が溜まると、腐敗が進んでお腹の中も生ゴミ状態になっていきます また、腸内細菌のバランスが変化 (善玉菌が減って悪玉菌が増える) すると、身体の生理機能が低下し、腸年齢の老化はさらに加速してしまいます。 ところで、2007年に行われた第23回ヤクルト健康調査の結果では、 腸年齢が若い人ほど肌や脳の老化現象を感じることが少なく、健康状態・体力・気持ち・容姿も若い傾向にあることが分かったそうです。 腸はあらゆる病気の発信源でもありますが、逆に言うと腸年齢の若さを保つことは健康長寿への近道です。 腸内環境の良し悪しはご自身の目と鼻でもすぐに確認できます。 それが、最初にお尋ねした質問の答えです。 「うんち、毎日ちゃんと出ていますか?臭くないですか?」 来週は〈生活編〉と題し、より実践的な内容をお伝えしていきます。 臭いがきつくなく、黄色から黄褐色がかったバナナ型の毎日のうんち、一緒に目指して行きましょう。 |
更新日: 2016/04/14 |
今回は、私達がお仕事する上での信念をお伝えします。
目を通していただけると幸いです。 まず、最初にお伝えしたいことがあります。 私達のお仕事は「ただ漢方薬や商品を売ること」ではありません! お話を伺う中でお薬が不要と考えられれば、ご相談の上でまずは何もご購入いただかず生活の中でできる養生法をお伝えしたり、必要に応じて適切な医療機関をご紹介することもまた、相談薬局としての務めです。 例えば先日、このような方が来局されました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「昨日引越しして、手を痛めたかもしれない。湿布をください」 お話を伺っていると痛みのある手は力が入りにくく、そして同じ側の足にも力が入りにくいことが分かりました。詳しくお話を伺った後、湿布薬の購入ではなく、脳外科のある病院をできるだけ早く受診するように勧めました。 しばらくして、その方は元気に再来局されました。 そして、約1〜2ヶ月の間、受診を勧めた病院で入院治療を受けられていたことを教えてくださいました。 診断された病名は、脳梗塞でした。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー よくある症状でも、そこには大きな疾患が隠れていることもあります。 薬局ではできない検査が必要な時等、専門の医師に診ていただいた方が良い場合もあります。 それを見極めるのも大切なお仕事です。 もちろん、漢方相談薬局を続けられているのは、お客様が商品や漢方薬をご購入してくださるおかげですし、店頭に並んでいるのは自信を持ってお勧めできる商品ばかりです。 しかし、私達は必要以上のものを売りつけることは致しません。 相談自体は無料でお受けしておりますので、お辛い症状のある方、お気軽にお越しください。 心身ともに生き生きとした毎日を送れること、そのお手伝いができることが私達の一番の喜びです 最後になりましたが、以下の言葉が、みどり薬局の信念をまとめたものです。 ◇みどり薬局の信念◇ 自信のある薬を差し上げたか 本当に親切であったか 充分に説明して差し上げたか 満足してかえられたか 努力に不足はなかったか 今年度も、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 |
更新日: 2016/04/07 |