狼煙の燈台を染めていた夕日が沈む。
やがて、藍の濃くなる空とひきかえに茫とした天の川が、
私の思いよりずっと速く蒼白さを際立たせてきた。
さそり座、いて座、わし座、はくちょう座、カシオペア座を
渡ってそのまま海に流れ込みそうな天の川であった。
私たちの細胞も天体も同じ力で動かされている。
勝手に乱してはいけないリズムがあるに違いない。
ひととせに 一夜と思へど七夕の
逢ひ見む秋のかぎりなきかな 紀 貫之
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