恵比寿店の西野です。
先週のセミナーでも話題になった「ストレスと妊活」に関してお話したいと思います。
何事も目標を持つとストレスはかかるものですね。
ストレスは性差があるようで、男性より女性のほうが敏感で2倍も高いという結果があります。
妊活中は基礎体温を測定したり、タイミングの日が近づくとご夫婦の緊張は高まります。

さらに、病院の治療を受けている方は病院の予約に合わせて会社に休暇やスケジュールの調整を申請するストレスが重なります。
仕事でも管理職になられた方では責任も重く緊張が抜けなくなります。
帰宅後にも仕事のメールをやり取りする場合もあり、気の休まる時間がないのが現状です。

このような緊張は妊活に悪影響を与えるのでしょうか?

ストレスは交感神経を興奮させるのでお腹の血流にはよくありません。
ですから、頭から分泌されるホルモンを卵巣や子宮へ運ぶ流れが滞りがちになるといえます。
経血量が少ない方、経血が暗い色の、経血に塊がある方、生理痛がある方は要注意ですよ。
また、排卵のリズムが乱れやすい方も生活の改善が必要ですね。

では、どのような点を改善すればいいのでしょうか?

仕事などでストレスがかかるのは避けられませんよね。
ですから、昼間の緊張やストレスは気にしなくて結構です。また、看護や介護のお仕事で昼夜が逆になる生活をされているかたも
その時間帯のストレスを気にされる必要はありません。

それよりも、帰宅後の切り替えを上手にすることが大切です。
交感神経は脊髄神経(頸椎・胸椎・腰椎からの)から構成されています。
それを束ねる交感神経幹が首の根元に連なっているので首回りを温めたりストレッチすることをお勧めします。
出来たら、ストレッチポールをうまく活用してみてください。
http://stretchpole.com/リンク

私は横幅10cmくらいの布袋の中に黒大豆を入れてレンジで3~5分程度チンして首にかけるようにお勧めしています。
首が暖められると交感神経の緊張を早く緩めることができます。

さらに、緊張の多い生活の方にはGABA(ギャバ)をお勧めしています。
ギャバには交感神経を緩めて血流を回復させる効果が期待できるので手軽に飲めるサプリメントとしては最適と思います。
誠心堂でも「ハーブ専科 GABA100mg」を発売しており、」妊活中の方にも愛用されています。
https://www.seishin-do.jp/SHOP/232937/1111133/list.htmlリンク
漢方薬では疏肝理気の漢方薬をよく使います。
代表的な処方では、加味逍遙散・柴胡疏肝散・女神散・抑肝散など
血流を改善する処方では、きゅう帰調血飲、当帰芍薬散、加味四物湯などがあります

こんばんは 誠心堂恵比寿店の西野です。
今日は蒲田駅グランディオ西館9階のセミナールームで「妊活セミナー」でした。

1部 午前10時30分 ~ 12時30分 「自然妊娠するため中医学セミナー」
2部 午後 2時00分 ~ 4時00分 「良い精子・良い卵子のための中医学セミナー」

皆さん熱心に聴講されていました。

前半のポイントは、自然妊娠するためには4つポイントがあります。
① 受精する
② 胚盤胞まで育ちふ化する
③ 着床する
④ 発育する

当たり前のことですが、どれも結構神秘的な世界です。
簡単なようでとても複雑な過程がありますよね。
単純なホルモンだけの世界ではなく、自律神経のバランスや骨盤の血流にかかわる問題
細胞の老化にかかわる問題などなど・・・。

中医学は老化を追求した医学とも言えます。
女性は7の倍数、男性は8倍数で成長老化すると考えています。
それを腎(じん)のエネルギーが調整しているわけです。
漢方薬で有名な鹿の角(鹿茸・鹿角膠)や亀の甲羅(亀板膠)などは老化に欠かせない動物性生薬です。
誠心堂でも多くの妊活目的や老化予防や体力回復などに利用される人が多くいらっしゃいます。
亀鹿二仙丸は携帯がしやすく飲みやすい小粒ですから、もし興味のある方はお試しください。

https://www.seishin-do.jp/SHOP/020.htmlリンク

恵比寿店の西野です。
10月20日から24日まで台湾の不妊治療で有名な愛群病院を訪問しました。
愛群病院は高度生殖医療と漢方薬・鍼灸治療を統合治療することで不妊で高い実績を上げている病院です。
今回は中医学科の陳建霖教授のお招きで各医療チームの現場見学と合わせてディスカッションを行いました。

愛群病院では染色体検査(PGT-A)を行っており、染色体異常検査やリスクを十分配慮された高度医療もされています。
漢方薬に関しては、せんじ薬や粉薬を組み合わせて患者様の体質や症状や検査データに合わせて調整します。
日本と同じ周期調整法も行われています。
また、着床のための針も行われています。
特に、卵子提供についても窓口をもっていて、実際卵子提供を希望される方の診察にも同席させていただきました。


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台風19号が過ぎてから急に気温も低くなりましたね。
巷ではインフルエンザがはやり始めています。
皆さんはどんな対策をされていますか?
以前は風邪は寝て治すものと思われていましたが、
インフルエンザで命を落とす人も増えて、急に予防接種ワクチンや抗ウイルス薬などの
処方を受ける習慣が定着してきました。
確かに抵抗力の弱い乳幼児やご老人の方は安静や水分補給だけではなく、積極的な治療も
する必要があります。
しかし、仕事や家庭の世話で自分のケアができない人には、ぜひ漢方薬で予防や初期対策をしてみて下さい。


● 風邪の予防に効果がある漢方薬や生薬

  風邪には3パターンあります。
  1つ目は寒邪(かんじゃ)タイプの外から感染するタイプで 寒気を中心に起こす風邪
  2つ目は熱邪(ねつじゃ)タイプの外から感染するタイプで 熱感を中心に起こす風邪
  3つ目は、正気(せき)不足タイプの外からの感染だけではなく、免疫力や抵抗力が低下して発症する風邪

  対策方法

  ・寒邪タイプには、温めながらウイルスを体外に発散する目的で
   漢方薬なら 麻黄湯(まおうとう)、葛根湯(かっこんとう)、桂枝湯加減(けいしとう)などが有名です。
   生薬なら  桂枝や生姜、紫蘇など

  ・熱邪タイプには、熱を取り除きながらウイルスを体外に発散する目的で
   漢方薬なら 銀翹散・小柴胡湯加桔梗石膏など
   生薬なら 金銀花・板蘭根・桔梗など

  ・正気不足で風邪の病原菌を取り除く力が力が弱い方には
   漢方薬なら 玉屏風散(ぎょくへいふうさん)、参蘇飲(じんそいん)、藿香正気散(かっこうしょうきさん)など
   生薬では、オウギ、ニンジンなど

 参考にしてください。
 ただし、購入するときには漢方の専門店(生薬をしっかり扱ってるお店を見つけてください)で、薬剤師に
相談の上購入してください。

冷え性と妊娠にはどのような関係があるのでしょうか?
冷え性は病気とは言えませんが生活のQOLに大きく影響もあります。
男性より女性のほうが筋肉量が少ないために、冷え性は女性のほうが多いようです。
冷える場所も様々です。一般的には手足が冷えるですが、人によっては腰からお尻が冷たい
太ももが冷える、背中の一部が冷える、足首や足の甲だけ冷える、時に頭にてっぺんが冷える
などなど様々です。
血液循環が悪い体質ともいえるので、血管が細くなる手足の先端が冷える方が多いです。
さて、不妊症とはどんな関係かと言えば、
①女性ホルモンなどのバランスが整うことが妊活の基本です
②ホルモンの運搬は血流が重要な役割をはたしている
③ホルモンはお手紙と同じで目的の場所(器官や臓腑)でないと働かない


冷え性の方は、やっぱり子宝にはマイナス面が多いですね。

ちなみに冷え性に良い漢方薬には

冷え症
加味逍遥散(カミセーヌN)
加味逍遥散合四物湯(カミセーヌCN)
五積散(ゴーシャン)
四物湯(シモツN)
柴胡桂枝乾姜湯(サイケーカンN)
当帰飲子(トーキイン)
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(シモラN)
当帰芍薬散料(トウシャンN)
生脈散
黄連阿膠湯
など多くの漢方薬があります。
是非、体質を確認してご自身にあった漢方薬を服用してみて下さい。