誠心堂薬局船橋店 関根です
今回は、プロラクチンと不妊の関係について説明していきたいと思います。
プロラクチンとは何なのか?
答えは、脳にある下垂体前葉というところから分泌されるホルモンのことです。また胎盤からも産出されます。
一般の婦人がプロラクチンが高い症状(高PRL血症)の頻度は0.4%です。
一方、
無月経の女性では、9%
多嚢胞卵胞症候群(PCOS)は17%に認められていると報告があります。
高PRL血症の原因は
・下垂体制PRL
・PRL分泌亢進症(プロラクチノーマ)
・機能性高PRL下垂体腫瘍
・薬剤性高PRL血症
・甲状腺機能低下症
・PCOS
・子宮内膜症
などが考えらえる。
PRLは
①食事や運動、ストレスにより上昇します。
②月経周期では、排卵期と黄体中期に上昇します。
PRLは安静時や子宮内膜増殖期の空腹時に測定をすることが望ましいとされています。
では、基準値はいくつだと高いと判断されるのか?
およそ30ng/mlです。
PRLが高いとどうなるか?
乳汁分泌が発生し月経異常(黄体機能不全や月経周期が39日以上と長くなったり無月経の状態)
を起こす場合があります。
西洋医学的な治療では、
カベルゴリンやテルグリド、ブロモクリプチンが治療薬として使用可能です。
ただ、PRLだけを根拠に治療することは、採血の条件によっても異なってくるため一定の見解がないことより避けるとしています。
漢方治療では、高プロラクチン血症は
・ストレスが強い、イライラ、心配、不安、不眠などの精神・情緒が不安定な方
・基礎体温が不安定
・排卵痛や生理痛がある
・手足の冷えや肩こり、頭痛などのホルモンバランスや血液循環の不調が原因と考えられるので
・ストレスや自律神経の乱れを整える漢方薬
・子宮や卵巣の働きを助け、女性ホルモンのバランスを整える漢方薬
・血液循環を良くする漢方薬
を検討します。
詳しいことはご来店の際に体質や症状によって判断しますのでご相談下さい。
以上です。
ご参考下さい。