◆機能性胃腸症(胃痛、胸焼け、ゲップ、お腹の張り等)
慢性胃炎は、日本人に非常に多い病気で4人に1人は、胃の痛み、胸焼け、ゲップ、お腹の張りなどの不快を感じていると言われています。そしてその半数は、検査をしても胃炎や胃潰瘍、ガンなどの異常(器質的疾患)は見られないそうです。
胃腸に不快や異常を感じているにもかかわらず、いろいろな検査をしても異常が見つからない状態を「機能性胃腸症」といいます。
神経性胃炎などもこれに含まれます。
器質的に何も異常なくても 機能的低下しているという状態です。
最近この機能性胃腸症の相談の方が増えています。
胃腸は、自律神経により調整されます。
脳の中枢神経と腸管の神経は、自律神経を介してつながっています。
ですから他の器官に比べて精神的な影響をより受けやすいといわれています。
ストレスによって胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるのはこのためです。
◆漢方と機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)
・気分が沈んで、不安感などがあり時々動悸、めまいなどがある人の胃痛、ゲップ、もたれ、お腹の張りなどがある方は、半夏厚朴湯を使います。
・胸焼け、ゲップ、お腹がゴロゴロ鳴り、みぞおちがつかえ、軟便気味な方には半夏寫心湯を使います。
・イライラしてストレスが多く、胃に水がたまっている感じがして、疲れやすく、顔色も悪く、気力が無いタイプには、柴芍六君 子湯を使います。
・胃部がつかえて膨満感がありゲップ、胸焼け、お腹の張りがあり、胃酸が上がってくるタイプには、茯苓飲を使います。
☆機能性胃腸症は、日常の精神的なストレスと密接な関係があるので、頭の切り かえ、ストレスの発散など気分転換し、リセットすることが大切です。
すこやか堂では、一人一人の症状や体質が多彩なため時間を掛けてお話を伺いその方に一番良い漢方薬をお選びおつくり致してお ります。
≪日常生活で注意すること≫
●1日3食、規則正しい食事をとり、腹八分目でよくかみ、楽しみながら食事をしてください。
●お酒、コーヒーは控えめにし、刺激物は避け、消化の良い物を中心に摂ってください。
●十分な睡眠と適度な運動をし、ストレスをためないよう自分なりのストレス解消法を見つけて下さい。
《胃腸に良い民間療法》
● センブリ1.5gを、水300ccで約半量になるまで煮つめ、1日3回服用。
または、熱湯中に浸して振出し、 その振出液を服用します。
● ゲンノショウコ10gを、水600ccで15~20分煮出して1日2~3回服用します。
● 朝鮮人参エキス1日1~2gを2~3回に分けて服用します。
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更新日: 2014/09/15 |