① 60歳の主婦。
  6年前からの関節リュウマチ。と下痢。
  10年前から、更年期症状で悩まされる。
    
     
 A:逍遥性の熱感
      B:血圧が不安定になる。
      C:膝以下のしびれ感
   初めの主訴は下痢を何とかしてほしいとのこと。
   1)加味逍遥散加ブシ・ケイヒ末 をエキス剤で
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  2週間後、あまり症状に変化ない。
   下痢は1日2~3回の泥状・水様便がある。また手足がよく冷える。
   2)加味逍遥散+四逆散エキス
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  以後、加味逍遥散+五苓散  四逆散+五苓散 四逆散+当帰芍薬散
  などで、逍遥性の熱感、不安定な血圧はほぼ治まったが、朝の手の
  
こわばり手指先、下肢(膝以下)のむくみ・冷え・痺れが非常につら
  いとの訴え。
   3)
当帰四逆湯加ゴシュユ・ショウキョウ・ホウブシのエキス剤 
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  2週間の服用で温まるので、そのまま同じ漢方薬を3ヶ月間服用し、
  前記の症状は全くなくなった。 
 
② 65歳の主婦。
  5年前に両手首関節痛から受診し、関節リュウマチの診断で治療し、
  なお、膝も老人性の関節症を併発するようになる。
    
 A:膝関節の運動痛
     B:両手指(中・差)のむくみ・腫脹
     C:足の冷え・痺れ。
     D:内科デリュマチ肺の診断あり、軽い咳がある。
  1)ヨウイニン湯(煎じ薬)
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  20日後、あまり痛み・腫れとも変化がない。体力を上げる目的で。
  2)大防風湯(煎じ薬)
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  20日後、この前記処方(大防風湯)も変化なく、手の熱と腫れを目標に
  3)
続命湯(煎じ薬)
   
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  20日で、腫れ、痛みもなくなり、日常生活が楽になる。
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①は身体各所、特に四肢を温める漢方薬で、効果があり、②では、逆に温めて悪化し
 冷やす漢方薬も入った処方で、良くなりました。状況や程度・体力によっても漢方薬の
 内容が変わります。
   
関節リュウマチ   
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