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長身・やせ型の中年女性

2年前に顔面のかゆみが始まり、抗ヒスタミン薬の内服や外用薬を買っておさめてい

た。ちょうど1年前から皮膚科で、ステロイドの軟膏をもらい、一時てきには良くなって

いたが、塗り続けるうちに、顔の紅斑が始まる。最近では皮下毛細血管まで浮き出る

ようになってきた。

  両頬といわず、鼻まで紅斑がすすんでいる。花粉症の履歴がある。

  ステロイドによる典型的な酒さ様皮膚炎で、ほてりも強い感じがある。


これに皮膚炎の熱毒上擾証に使う皮炎湯(ひえんとう)を煎じ薬にして服用する。

  2週間後には顔面の紅斑部分特に、額の落屑が始まる。4週間で、顔全体
 
  の皮疹部分の落屑がでて、一部は正常な皮膚がみえるようになった。

  2ヶ月ほどで、顔全体の皮疹はなくなった。

強力なステロイド外用は気をつけましょう

 



4ヶ月前に、健康診断で軽い糖尿の疑いを指摘され、来局される。

HbA1cも正常値を「少しでたくらいで、空腹時血糖も正常で、食事の注意だけで心配

はいらないと伝える。見ると結構な肥満体なので、血液検査のことより減量を奨める。

しっかり挑戦するとの約束で、煎じ薬にして服用するととした。内容は特別な漢方処方

ではなく、市販品にもあるような生薬の組み合わせである。しかし、市販品の漢方エキ

ス剤の材料生薬より数等上品なものを使います。


これを自宅で煎じるのが困難なため、薬局で煎じて真空パック包装にしたものを持って

いってもらう。

  効果は1ヶ月で1kg減を続けて、5ヶ月後の現在では身長165cmながら体重は65kg

  まで落ちている。

 



中肉・中背

数年前に結婚後からの軟便・下痢に悩まされる。はじめは食事の関係と疑い、注意して

みたが治らない。市販の胃腸薬を試すが変化はなく、消化器科に受診するが、どれも

思わしくなく、最後に安定剤を出されてやめてしまった。

知人に紹介され来局する。

現状のじょうたいは、下痢・軟便と便秘を交互に繰り返す状態になる。腹痛もあり、ガス

の貯留が多い、食後が苦しく、夜間は起きることはほとんどない。


これに理気剤である桂枝加芍薬湯とお腹を温める働きのある大建中湯を合方して

煎薬にて調剤して、服用してもらう。

麦芽糖が入って飲みやすいので、一気に2週間服用するうち、お腹の状態を忘れる

まで改善した。

 

料理の仕方は、中国料理などではご存じのとおり、炒める・油であげる・蒸す・ゆでるなどがあるように、漢方薬でも煎じたり、粉末にしたり、丸薬に製剤するときには前処理をすることがあります。副作用を軽減するために炒ることをしたり、蜂蜜を加えたりします。また煎じる(製薬)場合にも先煎・後入れ・再煎などがあり、先煎は、鉱物性のなかなか成分の出にくいもの(例えば牡蛎・亀板)後入れは長時間煎じると有効成分が空中に逃げてしまう芳香性生薬(蘇葉・薄荷)、再煎は生薬の成分(小柴胡湯など)を完全に引き出すためと思われます。また附子(ブシ)などは以前、塩で保存されていた生のものがありました。使用する場合、これは含まれている毒を抜くため、丸2日間煮てアコニチン(毒)を抜かないと強烈な副作用(心臓機能不全)があります。現在使用されている附子は処置されて毒は抜いてあるのでご安心ください。

つい最近の週刊誌をスーパーで見つけて、腰痛の見出し記事に、ほとんど買わない週刊誌を手にとってみた。
ここ最近軽い腰痛に悩まされてきたせいかも知れない。もちろん治療法は薬や鍼・整体マッサージなどいろいろこの系統の病気には治療法がそろっている。しかし一時てきには楽になるが、完治にはいかないことが多い。この週刊誌の記事やホモサピエンス異変の本などを読むと、結論座ることが究極の原因だと書いてある。人類の長い歴史の中で狩猟時代から農耕を経て、産業革命からの生活で走る・歩くから座る時間が長くなる仕事・生活が増えたことが、その原因だと。今世界で、一番多い病気が腰痛だそうです。治療法は座らないこと、すなわち立って仕事をし、歩くことが治療法
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になるのだとか。10年前にやはり腰が痛い時に宮島を大聖院から包ヶ浦を往復して帰ってきたら、翌日痛みがなくなっていたことがあった。

 

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