初夏モードも束の間、雨と寒空の下で凍える日もあったり。安定しないのが世の常ですね。現代の私たちが、昔の人の知恵を頼れるのはとてもありがたいことです
大昔の中国の書物に
「肥人多痰、痩人多火」
というのがあります。簡単に言うと、太った人は痰湿がたまりやすく、痩せた人は熱を持ちやすい。なぜかというと、太った人は体内に水分が多く、陽気(熱や栄養を行き渡らせるエネルギー)が不足しやすいため、水分が凝滞しやすい。痩せた人は体内の水分が少なく、鍋の水が少ないほど沸騰しやすいように、熱が発生しやすい。ただし、水分を分配する胃腸が正常であれば、病気にならない。
体内の水分量が異常になると、病気になるというのが漢方の根本的な考え方にあります。太りすぎ、痩せすぎはやはり健康に直接影響を与える要因なのです。
漢方では胃腸を「脾」と呼び、食欲低下や胃腸症状の他に、体液の分配異常までを広く指して捉えています。
ここを正常化することによって、痩せやすくなったり、太りやすくなったり、いわば体質改善をすることが可能です。時間は多少かかるかもしれませんが、食事や運動の工夫に加えて、漢方でお力になれる部分もあると思うので、まずは気軽にご相談下さい
今日は代謝を上げる簡単なトレーニングをご紹介します
「空のペットボトルの口をくわえて、容器がへこむまで息を吸って、吐く。」
これだけです。
呼吸筋を鍛えることで、体内に取り込む酸素量が増えるので、運動の効果が上がったり、脳や臓器の機能アップ、心身ともに効果的です。初めは柔らかい容器を選び、500ml~2L、へこませ具合などは個人に合わせて、1日5回程度から始めてみてはいかがでしょうか。どんな体格の方でもいいと思います。
毎日簡単にできるのがポイントです。やっていきながら、探っていくのが何事も一番の早道ですね!!
寒い春
和漢薬舗 東洋堂 稲垣薬局 (東京都武蔵野市)
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更新日: 2018/05/10 |