前回は、外湿が内湿に溜り痛みを発生する
というお話をしました。
今回は、膝の痛みでも、階段の昇り降りや、
歩く瞬間がキリッと痛む、お血の痛みのお話です。
これは、何らかの原因で経絡中にお血が溜まり、
痛みとなって現れます。
この場合、湿をとる漢方薬と、
お血をとる活血剤を合わせる事が、ポイントになります。
今回は、『木火土金水』の『土』
について説明します。 『木火土金水』にあたる季節は、 『春、夏、長夏、秋、冬』になります。 『土』は、長夏にあたり、 ちょうど今頃の季節になります。 この季節になりますと、日本の場合、 湿が多く、そのため脾が弱って、 その結果、気が作りにくくなり、 身体がだるくなります。 漢方薬としては、健脾利湿、益気 するものを用います。 健脾利湿する茯苓、白朮、 益気するために人参単独で用いるか、 又は、人参が多めに入った製剤を使うことも一つの方法です。 |
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更新日: 2017/06/28 |