最近、毛細血管を見ることによって、
ゴースト血管が分かることが話題になっています。
原因は、ストレス、睡眠不足等が
原因と言われています。
ゴースト血管と言われる状態がありますと、
必要な酸素、栄養素が届けられにくくなり、
又、不要な二酸化炭素、老廃物の回収も
行われにくくなります。
ゴースト血管については、ネットに種々記述してあり、
改善方法も適度な睡眠、運動等をあげています。
症状としては、冷え症がよく言われています。
NHKの番組では、漢方薬の”桂皮”をあげています。
確かに、桂皮は温める作用があります。
しかしながら、ストレス等が原因と言われるならば、
漢方の考え方では、肝の働きを良くする、
疏肝理気薬を中心に、
更に温める生薬、桂皮、生姜などが入った薬を
使った方が良いかと考えています。
今回より、春から初夏にかけて多くみられる
自律神経失調症に対する 漢方の考え方について書きます。 自律神経には、 交感神経と副交感神経があります。 主に交感神経は、 不安感、ストレス等によって亢進します。 4月~5月にかけて、年度が変わったことにより、 (人事異動、新入社員ほか) 通常より”頑張らなくては!” という力が入り、これがストレスになることがあります。 また、4月は気温差が激しいため、 自律神経が乱れ易く、 少々のストレスで交感神経が過剰緊張になります。 その結果、不安、動悸、イライラ、胸の圧迫感、息苦しさ、 フラツキ、多汗、不眠などの症状に悩まされます。 漢方では、春は肝が行進し易い時期と捉えています。 肝は、情志では怒りです。 日常、対人関係で 嫌なことがあっても(特に会社においては) 多くの人は我慢します。 このような経験は誰でもしています。 この積み重ねがストレスとなります。 この状態を漢方では、 肝が失調して気が滞ると考えます。 そして、徐々に心を損なう時、 動悸、不安感が生じ易くなります。 |
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更新日: 2019/04/10 |
アレルギー性鼻炎の漢方治療で厄介なのは、
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状がある 肥厚性鼻炎です。 この鼻詰まりは、乾燥感が伴うのが厄介です。 蓄膿症で、鼻が乾燥して鼻詰まりする場合は、 清熱滋潤(肺の熱を冷まして、潤いを与える)する 辛夷清肺湯をよく使います。 しかし、鼻水、くしゃみを併発する時に、 温肺化飲(肺をあたためて、余分な水を取る)する 小青竜湯を差し上げると、余計に鼻詰まりがして 苦しくなります。 辛夷清肺湯と小青竜湯は、 治療の方法が、ちょうど逆方向になります。 この場合は、辛い方をよく伺って、 鼻詰まり、鼻乾が苦しい場合は、 辛夷清肺湯を選び、更に鼻水がある時は、 五苓散を差し上げます。 他には、苓桂朮甘湯なども考えます。 次回は、目が痒い時について書きます。 |
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更新日: 2019/02/12 |
今年もアレルギー性鼻炎の季節がきました。
症状としては、クシャミ、鼻水、鼻づまり、 目のかゆみ・赤味です。 漢方では、種々の症状、そして体質によって 対処する漢方薬が変わります。 例えば、クシャミ、鼻水があれば、 通常、小青竜湯を使います。 小青竜湯は、元来、 温肺化飲(肺を温めて余分な水をとる) をしていますが、人によって 効果がうすい時があります。 それは、胃腸が弱く、 冷えた物を食べると胃腸機能が弱くなる方です。 このような方には、小青竜湯の方中の 温裏祛寒剤(体の中から温める生薬)である、 乾姜、細辛を更に弱めるものを加えます。 (例えば、人参湯、乾姜甘草湯など) そうすることで、始めて効きます。 また、クシャミは出るが、 それよりも鼻水が辛い方には、 小青竜湯には、利水剤が少ないため、 利水剤を更に加える必要があります。 利水剤の代表は、茯苓、白朮、沢瀉などです。 より温めて利水するときは、苓桂朮甘湯など、 また、より利水したい時は、五苓散など を加えると効きます。 鼻づまり、目のかゆみが併発する時は、 更に工夫が必要です。 それは、次回書きます。 |
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更新日: 2019/02/05 |
寒さも厳しくなってきました。
このような時期、 手、足の痛み、痺れを訴えるお客様が 多く見られます。 また、頚椎のつまりで、 手足が痺れる方も多く来店します。 多くの方は、 当帰、芍薬、川芎、桃仁、紅花が入っている (血虚と血瘀を同時に治す) 処方を使いますと改善します。 先日も、60代の男性の方が、 手の痺れで来店され、 その方に合わせたオリジナルの漢方薬で 改善されました。 腰以下の痺れ張痛は比較的早く良くなります。 痺れ、張痛によって 漢方薬の組み合わせを変えることが大切です。 |
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更新日: 2018/12/22 |