私共の経験では、逆流性食道炎には脾胃の失調
(胃に熱があると胃気が下がらない)を治すものと、
胸やけを治すもの、そして、降気(気を下げる)
させる物を加えて治していきます。
一般的には、半夏瀉心湯を使います。
この中の黄連(胃熱をとる)と乾姜(肝陽を上げる)
で治していきます。
ほか、逆流性食道炎にはランソプラゾールが
多く使われていますが、漢方薬と併用する方が多く、
徐々に漢方薬のみにされています。
また、ランソプラゾールだけでは効かず、
漢方薬と併用することで
効き目が良くなる方も多くいます。
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更新日: 2018/08/08 |
これは、自律神経が乱れた結果を現します。
仕事、人間関係などによって環境が変化し、身体の不調が現れるのは、 漢方では肝の失調によって、心を養えなくなり種々の症状が現れたと考えます。 これらの症状には、 疏肝理気薬(ソカンリキヤク)と養心安神薬(ヨウシンアンシンヤク)を 組み合せて作ります。 処方的には、 柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、人参(ニンジン)、半夏(ハンゲ)等が入っている物を使います。 柴胡疎肝湯(サイコソカントウ)、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)、 加味逍遙散(カミショウヨウサン)、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)、 加味帰脾湯(カミキヒトウ)、四逆散(シギャクサン)、桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)等を使います。 |
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更新日: 2018/07/28 |
71歳 女性
脊柱管狭窄症による坐骨神経痛 腰~股関節~大腿部~足首までの張ったような痛みと痺れがある。 約3年前より徐々に痛み出す。 歩き始めが辛く、座っていると楽になる。 活血剤と去風湿剤が入っている処方と芍薬を加えて20日間お試し頂いた。 20日後にご連絡頂き、だいぶ楽になったとの御礼を頂く。 もう少し筋肉の張りを治したいとの事で、芍薬を増量して差し上げる。 |
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更新日: 2018/07/20 |
最近多いご相談に、脊髄管狭窄症による坐骨神経痛があります。
腰ー臀部ー大腿部の裏側ー足の外側の脹痛(つり易い、つっぱる痛み)と痺れです。 西洋医学的には狭窄が原因と考えますが、漢方では血の流れ方によって症状が現れると考えます。 このような症状の場合、まず血虚と血瘀があると考えます。 足の脹痛は肝血虚と考えます。肝血は筋肉を養い、柔らかくします。 肝血を補う代表的な生薬は芍薬です。脹痛には、この芍薬と甘草が入った漢方を使います。 他の痛みが同時にある場合は、血流を良くする活血剤と袪風湿剤を使います。 活血剤の代表的な生薬は桃仁、紅花、川芎です。袪風湿剤の代表的な生薬は防風、独活です。 これらを配合した漢方薬で坐骨神経痛の痛みを改善していきます。 |
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更新日: 2018/07/19 |