赤ちゃんが生まれて幸せな気分なはずなのに、産後うつになる女性が10人に1人と言われるほど多いです。
出産というものは、気と血の消耗が激しいです。
さらに母乳は血から生まれたものであるため、母乳をあげることで絶えず血を消耗しています。
それに加え、数時間おきの授乳などによる睡眠不足も血の回復を遅らせてしまいます。
東洋医学でいう肝に血は貯蔵され、肝は気血の流れをスムーズにし、感情をコントロールする働きがあります。
肝に十分に血が満たされていれば、ストレスなどを受け止めることができますが、不足しているとストレスの影響を受けやすくなり、感情のコントロールができにくくなります。
しっかりと血を補う漢方薬を用い、正常な肝の働きにするようにします。
産後は十分に休息をとり、消耗した気血をしっかり回復させることが、うつを防止することに繋がります。
産後体力が低下した女性が一人で赤ちゃんの世話をし、家事をし、自分の休養や食事は二の次になっている今の日本の現状はどうにかしないといけないですね。