季節の移ろいが早く、身体が季節について行けず、しんどい方も多いのではありませんか？
　東京では、3月17日に桜の開花宣言、お彼岸中21日には霙交じりの寒さを経験。ゆっくり咲きそろい、4月に入ると潔く散って行きました。
　桜大好きの私にとって、今年の桜は感動の乏しいモノでした。何故でしょうか？
　悲しみのどん底で、感動するエネルギーが底を着いて居たためかしら？
　2月18日未明、３０年以上に渡り漢方のご指導を頂き、人生の羅針盤的師の
寺師睦宗先生が９５歳の天寿を全うされご逝去されました。

　先師は日本漢方振興会を創立、明治時代に廃れた漢方医療を見事に復興させ、５年前まで漢方三考塾を主催。日本全国に多くの弟子を育てられました。

　特に現代医学に疑問を持ち、悩みながら、臨床に本腰が入らず、悶々とくすぶっている医療者に漢方の火を勢い良く、着火するのがお得意でした。かくゆう私もそのひとり、薬局は開いたものの、調剤にも飽き足らず、もっと自主的に患者様と関わりたいと思い出していた時に、心底に漢方の素晴らしさ、学びきることのない生涯勉強ができる環境を示され、漢方三考塾に引っ張り込んで下さったのです。
以来30年、一日として、寺師先生を思い出さない日は無かったのです・・・たぶん、これからも・・・

　教えて頂いた人としての生き方を大切に、人々のため、社会のため、漢方を活かし、楽しく本物漢方を普及していこうと、改めて覚悟する春です。

　どうぞ、私の漢方の腕を試してみようとお考えの方との出会いをお待ちしております。

　啓蟄でさまざまな生き物の目覚めに少しずつ春を感じる季節ですが、まだまだ寒さも続いておりますので、身体の5つの首と言われる、首、手首、足首を冷やさぬよう暖かくしてお過ごし下さいね。

　今回きぐすりを初めて担当させて頂きます、スタッフＫです。
　2018年も三ヶ月が経とうとしています、いよいよ卒業シーズンですね。
新しい出会いの前に、今まで一緒に過ごしてきた仲間や先生方との別れは淋しく、仲間といることがあたりまえだった生活が自分にとって、とてもかけがえのない日々や時間だったと過ぎたあとに気づくことがあります。これもまたご縁があってのことだと思いますが、「さようなら」ではなくて、笑顔で「また会えるといいね」が言えると良いですね。

　私も、こちらの薬局にご縁がありまして、一緒に仕事をさせて頂き早一年が経ちました。働く前まではずっと専業主婦でしたので、薬局にかかってきた電話をとるのも緊張の連続で、間違えてしまったこともしばしば（今もたまに聞き間違えて・・・笑）
緊張感は抜けませんが、仕事をする上で緊張感を保つことは良い事だと思います。

　もし、仕事が終わっても緊張感が抜けない、自分の家でさえもリラックスできない、心配事があったり、不安で眠れないなどの不定愁訴がありましたら、ちょっとした悩みでもかまいません、ぜひ薬局にいらしてください。漢方の力を借りたり、生活改善等のアドバイスなど少しでも肩の力を抜くお手伝いができたらいいな♪

暦の上では立春を迎えましたが、寒さが続いています。各地での大雪も報じられ、心配です。皆様の地域ではいかがですか。

＜花粉症予防の食養生＞

（１）インスタント食品、加工食品（脂で揚げたもの等）冷凍食品、生野菜、果物（いちご、バナナ、みかん）冷たいもの（アイスコーヒー、缶入りのジュース）は避け、動物性タンパク質を減らし、偏食をしない。

（２）同種類の食品に片寄らない。（パンにマーガリン、牛乳、チーズよりも）和食で海と山のものを取り混ぜてお数に。

（３）丸ごと全部食べられるものを食す。人間よりも大きな、牛の肉や牛乳よりも納豆や豆乳を、カツオの切り身よりも鱚やアサリを。

（４）ビタミン愛も忘れずに！食卓はいつも楽しく、よく噛んで、腹八分目。

（５）入りと出（大と小の便り、汗、月経）の調和を。


花粉症は先天的アレルギー素因をもった方が間違った食生活を続けたり、生活習慣、生活環境によって悪化因子を集積させ、或一線を越えた時に溢れだすように発病する病です。
杉や植物を悪者にしていますが、むしろ人間がひ弱になったのです。
血の汚れ、気血の巡りが悪いために起こるのではないかと思います。昔に比べてみると、腐敗剤、着色料、水の汚染、空気の汚染、電磁波、人間関係のストレスなどで自然でなくなったのが原因でしょう。

　12月7日、大雪を迎えました。先日新幹線の窓からみた富士山は積雪で2合目位までまっ白。神楽坂でも坂風が身にしみる季節になりました。
　皆様はお健やかにお過ごしですか、私の2017年は“時”を大事に使えた一年でした。

　あなたは、ミヒャエル・エンデの『モモ』を読まれた事がありますか？私の大好きな本で、我が家にも「カシオベイア！」が、もう18年も一緒に暮らしています。今はもう冬眠中でツマラナイのですが・・・・・・

　『モモ』は初版が1976年で、私が社会人一年生の時です。その頃すでに現代を予感させるような時間泥棒の物語は、若い、新前先生には実感がありませんでした。
　その後10年毎に、なぜか目に止まり、読み、人生のそのつど、人間の浅ましさ・欲望・他人に同調せずにはいられない弱さによって、時間泥棒集団に大切な自分の時間を盗まれて、忙しく、人間らしい思いやり、安らぎ、愛さえも失ってあくせくする（現代人そのもの・・・）に毅然と立ち向かう“モモ”に成ろうと思うのです。

　我が薬局においでになる患者様は、多忙さから小（心）を亡くして病になられる方が多いのです。
　来年こそは、ご一緒に、自分の時間を取りもどして心身共に健康になりましょう。