三月は卒業の季節ですね、夢と希望に少しの不安を胸に新たな出発のかたも多い事でしょう。人生には思わぬ苦労も起こります。そんな時に役立つおはなしをします。
　先週、とある大学教授の最終講義を聴きに、武蔵野のＴＧ大学を訪問しました。卒業生と一緒だったので、学生食堂も覗き、キャンパス内を散策できました。
　戦前から育った松や欅の並木、 私よりは若そうだが既に老木の櫻。 なかでも ひときわ私の心に残ったのは弥生の空を突き刺すように、すくっと直立したアケボノ杉です。むかし、漢方の師、寺師先生と歩いていて教わった 「大樹の土の下には大樹の高さ分と幅分の根を張って支えているのだ、人間にもその根が大切で、冬の時代にこそ、その根を育てなさい。」 という言葉を思い出しました。
　そうそう、最終講義でした。「我が師を語る　教師の心、教育の力」と若かりし頃中等教育に関わり、いまでは専門の漢方を広く、 解り易く教育したいと考える私 向きの題名。その中でも、大昔、塾付きの、家庭教師時代に、塾頭から言われていた 「教えるな、教えるな！ 教えなくて良い」 と同等なお話が聴けました。
　教育とは、まさに education なのですが、e(-ex) + duct, つまり生徒、学生の中にあるものを「外へ引き出す」こと。「教え込む」ことではない。とおっしゃいました。
　学生さん、受験生諸氏 「教えて貰えるようになったら、先は無いぞ！」 その代わり 「老いたら、負うた子に教えて貰おう」 老いてこそ、柔軟な心で新しい事を教えて貰らって成長したいものだと感じた一日でした。

小池 加能　拝　　　　

『合格運アップに効く漢方　心と体の健康あってこその合格』
　　株式会社 東京玄文社　A5版　124ページ　　定価（本体1380円＋税）
　　　ISBN 978-4-905937-12-8　C0047　¥1380E

立春を過ぎてもまだまだ寒い季節、いかがお過ごしですか？
私が毎年初詣で引くおみくじはなんと“学業成就！”
ハーイ申年は実力が伸びるにふさわしい年とか、今まで以上に勉強しま～す。

まごはかわいい
昨年、身近なところで妊娠経過、出産を見守りました。出産は妊婦が口にしたもので子供の環境も変わります。食養生が大切です。
最近、妊婦が男性に伍して働き、体調を崩し流産を繰り返し、心まで病んで漢方に辿り着く方が増えました。
“一億総活躍”させる必要があるでしょうか、せめて出産を希望する期間、穏やかな日々を過ごして欲しいと感じる毎日です。
男女の不妊・不育に役立つ食事方法は、

ま　　豆・納豆・湯葉・豆腐・雁擬き。
ご　　ゴマ・ご飯中心の和食。
は　　葉もの緑黄色野菜と発酵食品。
か　　皮ごと、良く噛んで、
わ　　わかさぎなど亜鉛の多いもの、魚介類。
い　　いい（良い）加減の薄味付けで、
い　　戴きましょう。

本年も宜しくお願い申し上げます。

小池 加能　拝　　

『合格運アップに効く漢方　心と体の健康あってこその合格』
　　株式会社 東京玄文社　A5版　124ページ　　定価（本体1380円＋税）
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　新春のお慶びを申し上げます。
　開局３０年目を迎えた神楽坂漢方有恒薬局では、２０１５年１２月～年初にかけて三名の出産があり、例年になく緊張の年末年始でした。
　漢方の師、 寺師睦宗先生の教えのお蔭で、 ２０～３０代の男性女性の不妊症や不育（妊娠はするが出産に至らないケース）の患者様が多い薬局になりました。
　漢方とは、 自然に逆らわない生き方で幸せを得る方法です。
　妊娠出産は、人類 始まって以来、絶える事のない自然の営みであるはずです。
　もし、生涯子供に恵まれなかったとしても、それも自然。その方達には他に生きる役割が有るはずです。
　出産適齢期(22歳位～42歳)を越えて不妊治療に苦しむのはいかがなものでしょう？ せめて３０代のうちに漢方で元気な赤ちゃんを抱いて欲しいと考えています。
　当店では、生活方法（食・息・動・想）のアドバイスと煎じ中心の漢方薬を差し上げます。煎じ薬とは、生薬という草根木皮等を組み合わせた漢方薬を４０～５０分かけて煎じ（弱火で煮）たものです。タイマー付煎じ器「マイコン文火」もあります！！
　もし、その手間を省きたかったり嫌がるようでは、とてもコウノトリはあなたの所に幸せを運んで来てくれないと思うのですが・・・ なぜならば子育ては途方もなく手間隙かかる作業だからです。
　本年も、一人でも多くの赤ちゃんに出合えるように、スタッフ一同研鑽を重ねます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

小池 加能　拝　　

『合格運アップに効く漢方　心と体の健康あってこその合格』
　　株式会社 東京玄文社　A5版　124ページ　　定価（本体1380円＋税）
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　第二次世界大戦後７０年目の今年は、きな臭い少し不安が増す事件、事故が多発した１年でした。
　あなたにとって、この１年はいかがでしたか？
　２０１５年１１/２２（日）・２３（月）に、恒例の日本漢方交流会 全国大会が広島で開催されました。
　平和を願って参るつもりで出掛けたのですが・・・平和記念公園や原爆ドームに近づく前に、ひろしま美術館で引っ掛かって！！ しまいました。
　津和野（島根県南西部）へ行かないと見られない、安野光雅さんの絵本展を 楽しむことが出来たのです。何だか頭の裏側の大掃除が出来た気がしました。

　さて、漢方のお話をしないと。
　年末年始は何かと忙しく、余分なものが口から入りやすい季節です。睡眠不足や体の冷えから、免疫力も下がりやすい季節です。忘年会で食べ過ぎないように！ 飲むなら冷たいモノは程々に、暴飲暴食の翌朝は酵母の生きたお味噌汁か甘酒、又は白湯で、断食でもして脾胃の働き（胃腸などの消化機能）を戻しましょう。
　普段から生ものでお腹をこわしやすい方は、飲食前に安中散（あんちゅうさん）で温めておくとか、ビールの飲み過ぎで下痢になる方は、真武湯（しんぶとう）を服むとか予防しましょう。
「いくら飲んでも食べても大丈夫」なんて豪快な君なら、飲食前に五苓散（ごれいさん）と黄連解毒湯（おうれんげどくとう）で水の流れと食べ過ぎから生じる湿熱の予防をして臨みましょう。
　どうぞ、脾胃を労わって年末年始をお過ごしください。

小池 加能　拝　　

年末年始のお休み
２０１５年１２月２５日（金）～２０１６年 １月 １３日（水）まで
新規の患者様受付はお休みです

小池 加能　拝　　

『合格運アップに効く漢方　心と体の健康あってこその合格』
　　株式会社 東京玄文社　A5版　124ページ　　定価（本体1380円＋税）
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