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| 1班 | 瀬井純雄(阿蘇市波野小学校) 長澤京子(熊本記念植物採集会) |
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| 2班 | 佐竹元吉(お茶の水女子大学生活環境研究センター) 緒方 登(薬学教育部薬用植物園) 後藤秀徳(休暇村南阿蘇) |
| 3班 |
国村真希(南阿蘇ビジターセンター) |
| 4班 | 飯田 修(医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター種子島研究部) 藤野廣春(富山医科薬科大学薬用植物園) |
| 5班 | 矢原正治(薬学教育部薬用植物園、薬用植物学研究室) 南 基泰(中部大学応用生物学部環境生物科学科) 補助:鈴木、福迫、水谷、吉崎(薬用植物学研究室)、那須(南九州大学)、 味岡(中部大学)の学生、及び米田、八十島、矢原の薬剤師 |
リンドウ、ナンバンギセル、マタタビ、サンショウ、ヒキオコシ、オトコエシ、 オミナエシ等の約150種の薬用植物、13種の毒草がありました。
又、「秋の七草」の、キキョウ以外の6種、山萩、芒、葛、河原撫子、女郎花、藤袴(サワヒヨドリ)が有り、皆さんで探して頂きました。 「秋の七草」は、花を見るのが普通ですが、薬用植物でもあります。
- ●ハギ(萩)(マメ科):
- 女性の目まい、のぼせに。乾燥した根を2~5g1回量。
水300ccで1/2量まで煎じ。1回に服用。
- ●オバナ(ススキ)(芒or薄)(イネ科):
- 根茎を解熱に用いる。
- ●クズ(マメ科):
- 花(乾燥)を二日酔いに。
3~5gを300ccの水で煎じ煮立ったら火を止め、冷えたから飲む(花は熱い内に除く)。
風邪にくず湯[クズ粉小さじ1杯をカップ一杯の熱湯にとかし、透明になるまで、よくかき混ぜ、好みで砂糖やおろしシュウガを加え飲む]。
根を葛根といい、葛根湯に用いる。(最近のくず粉はサツマイモ澱粉ですね。)
- ●ナデシコ(撫子)(ナデシコ科):
- 種子を1日3~6g水150gで1/2量まで煎じ、3回に分けて服用。
むくみの時の利尿。また、通経薬としての月経不順に。
- ●オミナエシ(女郎花)(オモナエシ科):
- 乾燥した根2g、芍薬(シャクヤクの乾燥した根)8gを、水400ccから1/2まで煎じて1日3回服用。はれ物、解毒、利尿に。
- ●フジバカマ(藤袴)(キク科):
- 乾燥した全草を300~500g細かく刻み、袋に入れ風呂に入れる(皮膚のかゆみに)乾燥全草、カキドオシ(全草)・ビワ葉・タラノキ樹皮の各5gを混ぜ、1日分として、水400ccで1/2まで煎じて1日、3回に分けて飲む。
- ●キキョウ(桔梗)(キキョウ科):
- 咽が痛むとき(キキョウの根2g、甘草3gを煎じて飲む)。
痛む化膿性の腫れ物に(桔梗1g、芍薬3g、枳実3gを粉にし、これの2~3gを卵の黄身1個に加え、良くかき混ぜて、白湯で飲む。
[痛む化膿性はれもの][アサガオ(牽牛子):種子を下剤に。(但し、砕いてから用いる)]
東京から来られた講師の佐竹先生は、杉林でハガクレツリフネ、ツリフネソウ、キツリフネの3種の群生(南阿蘇では当たり前ですが)を、見つけ大喜びされました。 ある人は、果実に触り、ホウセンカのように種子が跳ぶのを楽しんでいました。 (面白いですよ)。
春には杉林の中にツリフネソウ類の代わりに、葉の中央に花が咲くハナイカダ(葉・果実、下痢止め)の花が見られます。
来年の開催は、5月26日〔土〕(薬学部で薬用植物観察会と講演会)、
5月27日〔日〕(高森町の今年と同じコースでの薬用植物観察会)を予定しています。
予定表に入れてぜひ御参加下さい。
草原では、ハルリンドウ、フデリンドウ等の植物の花々が咲いています。
最後に、今回御援助いただきましたお金は、講師の宿泊費、弁当代、旅費の一部に使わさせていただきました。お礼申し上げます。
今回の共催、後援は、
- 共催:
- ・薬用植物を知ろうネットワーク
- ・日本生薬学会関西支部
- ・NPO阿蘇花野協会。
- 後援:
- ・熊本大学薬学部同窓会
- ・阿蘇市町村会
- ・阿蘇市・高森町・南小国町・小国町教育委員会
- ・JA阿蘇
でした。重ねてお礼を申し上げます。
10月25日に反省会を開きました。 多くの反省点がありました。
来年の運営につなげたいと思っております。










