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市民公開講座 女性の病気と漢方

※市民公開講座「女性の病気と漢方」は好評のうちに終了いたしました。


解説

 現代社会の中での精神的ストレスの増加、必要以上に効きすぎている職場の冷房など人工的な環境が、女性の機能的疾患を加速度的に増加させています。女性では思春期、成人期、更年期以降に応じて多彩な症状が出現し、このような症状には「2時間待ちの3分診療」では、とても対処しきれません。このような状況の中で女性外来に注目が集まるようになっておりますが、今後の女性外来が目指す方向は、女性のライフサイクルに伴う心身の変化を踏まえた統合医療・個別医療の提供にあると考えられます。

 一方、 漢方医学では現代医学・医療にない女性に特有な病気に対する独特の見方・捉えかたがあります。その特徴としては、

  1. 病気を全体として捉える
  2. 「冷え症」に対する理解がある
  3. 「お血」と呼ばれる微小循環障害に対する改善の具体的手法がある
  4. 「補剤」と呼ばれる生体の機能賦活剤がある
  5. 「未病」(病気に向かう状態)」と呼ばれる考え方とこれを治療する考え方がある

  現代医学では、まず患者さんの訴えに基づいて各種の検査をし、医師はその検査結果を見て治療を行います。ところが、検査では何も異常が見つからず、医師からは「どこも悪いところはありません」とか「気のせいでしょう」などといわれたのに、ご本人は現実にさまざまな不調を感じてつらい思いをしているということがよくあります。自律神経失調症などはその典型で、現代のようなストレス社会では、たとえ検査値に異常はなくても、さまざまな不定愁訴を訴える「半健康人」状態の人が非常に多くいます。

 漢方治療は、病名ではなく、今、患者さんが悩んでいるその症状に対して総合的な視点から漢方薬を処方できるので、このような、現代医学では病名がつかず、治療の対象とならない不定愁訴や未病に対しても、必ず処方箋があるわけです。

  本市民公開講座では日本における性差医療の実践の場として女性外来を鹿児島大学および千葉県立東金病院に開設する立役者となった天野恵子先生に性差医療の特徴などについて、また、女性特有の疾患の東洋医学的捉え方と治療の特徴について北里研究所・東洋医学総合研究所・漢方鍼灸治療センターの花輪壽彦先生にご紹介いただきます。

テーマ

「性差医療と女性外来」
天野恵子(千葉県衛生研究所 所長)
「漢方診療の実際」
花輪壽彦
(社団法人 北里研究所東洋医学総合研究所 所長、同研究所・漢方鍼灸治療センター センター長)

開 催 概 要
講演会名: 第22回和漢医薬学会大会市民公開講座
テーマ: 「女性の病気と漢方」
演者並びに演題: (1)「性差医療と女性外来」
天野恵子(千葉県衛生研究所 所長)
(2)「漢方診療の実際」
花輪壽彦(社団法人 北里研究所東洋医学総合研究所 所長、同研究所・漢方鍼灸治療センター センター長)
日  時: 平成17年8月20日(土)午後2時~午後4時(午後1時開場)
場  所: 東京都品川区立総合区民会館「きゅりあん」7Fイベントホール
(JRおよび東急大井町線 大井町駅徒歩2分) [地図]
参加費: 無料
定 員: 500名(当日先着順)
問い合わせ: 市民公開講座のご入場にあたっては整理券が必要となります。整理券は当日、市民講座受付にて8月20日13:00より先着順に配布いたします。必ず受付にてお1人様1枚ずつ整理券をお受け取り下さい。
整理券は定員になり次第、配布を中止させていただきます。
連絡先:

第22回和漢医薬学会大会事務局
〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
北里大学北里生命科学研究所和漢薬物学研究室内
Fax: 03-3445-1351
E-mail: wakan22@lisci.kitasato-u.ac.jp

 

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