きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。

はじめに:「病気の悩みを漢方で」:生薬の色表示と規格
1.生薬名の色(赤、黒、青)の意味
   赤字: 黄連や石膏のような冷やす薬能の寒涼薬。
   青字: 附子や桂皮のような温める薬能の温熱薬。
   黒字: 甘草や茯苓のような上記以外の生薬。
2.蒼朮と白朮
   朮の規格は、筆者の判断で蒼朮と白朮を表示しています。
    漢方製剤は、蒼朮(白朮でも可)とされています。
   (銘柄によって朮の規格が異なる製剤があり、使い分けが可能です)
3.熟地黄と地黄と乾地黄
   地黄の規格は、熟地黄と地黄と乾地黄を表示しています。
    漢方エキス製剤の「日局ジオウ(地黄)」は、乾地黄に相当する
   規格だと推測されます。
4.桂皮と桂枝の薬能
   桂皮の薬能に桂枝の薬能「辛温解表、発汗解肌」を含めています。
    漢方エキス製剤は、方剤名が桂枝でも「日局ケイヒ(桂皮)」が
   配合されています。
◎ 原稿の改訂を進めています
   「病気の悩みを漢方で」は、2007年から連載してきました。
   当初は、筆者の執筆方針が固まらず上記の原則を踏まえていない原稿
  があります。
   初期原稿の改訂を進めています。その際に新たな臨床研究の結果
   を加筆しています。
    きぐすり.com トップページの更新情報を確認してください。
- あ行
 - RSウイルス
 - 足腰の衰え(虚弱)
 - 足のむくみ
 - アトピー性皮膚炎
 - アルコール性肝炎
 - アルツハイマー型認知症
 - アレルギー性鼻炎
 - 胃食道逆流症
 - 胃腸かぜ
 - 胃腸虚弱
 - 胃腸虚弱(高齢者)
 - 胃腸虚弱(フレイル)
 - 胃痛
 - 胃もたれ
 - 意欲の低下
 - 意欲低下(虚弱)
 - イライラ
 - イライラ(産後)
 - インフルエンザ
 - インポテンツ
 - ウイルス肝炎
 - うつ感
 - 運動器症候群
 - 円形脱毛症
 - おしっこの悩み(前立腺肥大)
 
- か行
 - 顔色不良(虚弱)
 - 過活動膀胱
 - 過換気症候群(過呼吸)
 - 霍乱
 - かぜ(風邪)
 - 肩・首筋のこり
 - 過敏性腸症候群
 - 下部尿路症状
 - 花粉症
 - がん
 - かんしゃく
 - 関節痛(冷え症)
 - 関節リウマチ
 - 感染性胃腸炎
 - 乾燥肌
 - 肝臓病
 - 気うつ
 - 気うつ(産後)
 - 気管支炎
 - 機能性ディスペプシア
 - 虚労
 - 起立性調節障碍
 - 緊張型頭痛
 - 筋肉減少症
 - 軽度認知障碍
 - 月経周期の乱れ
 - 月経痛(冷え症)
 - 月経痛(冷えのぼせ症)
 - 月経不順(周期の長短)
 - 月経不順(血の道症)
 - 月経前症候群(PMS)
 - げっぷ
 - 下痢
 - 下痢(ゲンノショウコ)
 - 高血圧
 - 高血圧傾向(虚弱)
 - 高血糖
 - 好酸球性副鼻腔炎
 - 口内炎
 - 後鼻漏
 - 高齢者
 - 五十肩
 - 呼吸困難(COPD)
 - こじれた咳(感冒)
 - 骨粗鬆症
 - 子どもがほしい
 - こむら返り
 - コロナ後遺症
 
- さ行
 - サルコペニア
 - 産後の回復不全
 - 残尿感(前立腺肥大)
 - CFS(慢性疲労症候群)
 - COPD(慢性閉塞性肺疾患)
 - 湿疹
 - 脂肪肝
 - しもやけ
 - しゃっくり
 - 主婦湿疹
 - 暑気あたり
 - 女性不妊
 - 自律神経失調症
 - 脂漏性湿疹
 - 尋常性乾癬
 - 尋常性ざ瘡
 - 頭重感
 - 頭痛
 - 頭痛(しめつける痛み)
 - 頭痛(低気圧)
 - 頭痛(婦人更年期障碍)
 - ストレス胃
 - 生理痛(冷え症)
 - 生理痛(冷えのぼせ症)
 - 生理不順(血の道症)
 - 精力低下(男性)
 - せき(咳)
 - 咳(こじれた感冒)
 - 脊柱管狭窄症
 - 喘息
 - 喘息(発作)
 - 喘息(寛解)
 - 前立腺肥大
 - GERD
 
- な行
 - 内臓脂肪症候群(糖尿病)
 - ながびく咳(感冒)
 - 夏かぜ
 - NASH
 - 夏の悩み
 - 夏バテ
 - 夏やせ
 - 2型糖尿病
 - にきび
 - 尿意切迫
 - 尿失禁
 - 尿路結石
 - 尿路不定愁訴
 - 妊娠力をつけたい
 - 認知症
 - 脳血管性認知症
 - 熱中症
 - 脳梗塞と脳出血
 - のぼせ感
 - ノロウイルス下痢
 
- は行
 - 肺気腫(COPD)
 - 排尿異常
 - 鼻アレルギー
 - 鼻かぜ
 - 鼻づまり
 - 鼻水
 - 非アルコール性肝炎
 - 冷え症
 - 冷えのぼせ症
 - 鼻炎
 - 皮膚炎
 - 皮膚瘙痒症
 - 肥満
 - 肥満(糖尿病)
 - 疲労感
 - 頻尿
 - PMS(月経前症候群)
 - 不安定膀胱
 - プール熱
 - 腹痛
 - 副鼻腔炎
 - 婦人更年期障碍
 - 不眠
 - 不眠(産後)
 - フレイル(虚弱)
 - ヘルパンギーナ
 - 変形性膝関節症
 - 片頭痛
 - 便通異常
 - 便秘
 - 膀胱結石
 
- ま行
 - マタニティー・ブルー
 - 慢性胃炎
 - 慢性気管支炎(COPD)
 - 慢性の咳(COPD)
 - 慢性疲労症候群
 - 慢性閉塞性肺疾患
 - むくみ(足のむくみ)
 - 無月経
 - 胸やけ
 - メタボ肥満
 - メタボリック・シンドローム(糖尿病)
 - めまい
 - めまい(婦人更年期障碍)
 
- (1)現代医療における漢方製剤
 - (2)漢方薬局における診察
 - (3)漢方薬局における診断(1)虚実と寒熱
 - (4)漢方薬局における診断(2)気血水
 - (5)漢方薬局における診断(3)病期
 - (6)漢方薬局における診断(4)五臓
 - (7)漢方処方の剤形
 - (8)漢方医療と民間療法
 - (9)セルメと健康相談
 
はじめに:漢方方剤名を漢字で記載する意味
 漢字で記載された漢方方剤は「読みにくい、親しみにくい」などという声を聞きます。
	
 しかしながら、方剤の漢字名を見ればその方剤の薬能や適応領域の概要が分かる方剤もあります。漢方方剤を漢字で記載することには意味があるのです。
	
 この「漢方薬名の意味」では、漢方方剤名の意味や、配合生薬の組み合わせを踏まえた適応領域や関連方剤との区別を考えます。
 漢方方剤の名の由来は、多くの先達(小曽戸洋、真柳誠、三浦於菟)の論説を参考にして記載しています。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
 - 柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)
 - 柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)
 - 柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)
 - 三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)
 - 滋陰降火湯(ジインコウカトウ)
 - 四逆散 (シギャクサン)
 - 十全大補湯 (ジュウゼンタイホトウ)
 - 潤腸湯(ジュンチョウトウ)
 - 小柴胡湯(ショウサイコトウ)
 - 小青竜湯 (ショウセイリュウトウ)
 - 消風散 (ショウフウサン)
 - 辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)
 - 清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
 - 清暑益気湯(セイショエッキトウ)
 - 清心蓮子飲(セイシンレンシイン)
 - 清肺湯(セイハイトウ)
 - 疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)
 


谿 忠人 先生
大阪大学薬学部卒・同大学院薬学研究科修了
- 大阪大学薬学部・助手 (生薬材料学と生薬化学)
 - 近畿大学東洋医学研究所・講師・助教授 (臨床漢方薬学)
 - 住友金属工業(株)未来技術研究所・医薬研究部長 (創薬研究)
 - 富山大学和漢医薬学総合研究所・教授 (資源科学と漢方医療薬学)
 - 大阪大谷大学薬学部・教授 (漢方医療薬学)
 - 平成24(2012)年3月に大阪大谷大学を定年退職。
 - 大阪大谷大学名誉教授。
 - 日本東洋医学会名誉会員、和漢医薬学会名誉会員。