きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 病気と漢方 イチヤクソウ シカが踏み荒らしそうな林下に生えているので、鹿蹄草の名が与えられた。一薬草(いちやくそう)の名は、この葉をもんでつけると病が治るところからつけられた。 別名・地方名 鹿飽草 科 名 イチヤクソウ科(Pyrolaceae )/ラテン語の科名 Pyrolaceae 学名(植物ラテン名) Pyrola japonica Klenze 英 名 Wintergreen 中国名 鹿寿草、鹿銜(ロクガン)草、日本鹿蹄草 生薬名 鹿蹄草(ろくていそう) 出 典 本草綱目(1578年) 生育場所 山野の林下に自生する。 薬用部位と採集時期 全草(鹿蹄草)。夏。 調整法 花期の全草を根元より摘み取る(軸をつけて摘み取るとよい)。いずれも陰干しにする。 主な成分 葉にはピロラチン、アルブチン、キマフィリン、モノトロペイン、クエルセチン、クエルシトリン、β-シトステロール、α-シトステロール、ウルソール酸、オレアノール酸、ヘントリアコンタン 有効成分 ピロランチンには利尿作用がある。アルブチンarbutin 効能・効果 強壮、強心、消炎、鎮痛、止血薬としてリウマチ、脚気、関節炎、膀胱炎に効果がある。避妊の作用があり、脚気にも使われる。 用法・用量 1日9~15g 薬効と使用方法(常用量) 【1】生葉の絞り汁または煎液を切り傷、打僕傷、虫刺されに塗布すると解毒、止血、鎮痛の効果がある。疣(いぼ)に塗布すれば落ちる。 【2】鹿蹄草を1日に15g煎じて服用すれば消炎、利尿剤として膀胱炎、尿道炎、腎炎、浮腫、脚気、肺結核、痔、産婦人科の諸病、血の道、頭痛、風邪に効果がある。 【3】鹿蹄草を浴湯料とすれば保温に効果がある。また痔、脱肛にも効果がある。 使用上の注意 (副作用、相互作用など) 通常の使用では特に問題はない 栽培の必要性と難易度 観賞用として、鉢植えにする。 備 考 (アドバイス) 類似のマルバイチヤクソウ、ベニバナイチヤクソウ、ジンヨウイチヤクソウなども同様に用いる。 応 用 薬用・浴用 イチヤクソウの購入は、お近くの漢方相談薬局・薬店へ。 ページトップへ 傍にある雑草も、薬草かもしれません。 薬草を使ってお悩みの症状を和らげます。