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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  ウド
 
 山野に自生するが、食用として畑にも植えられる。
ウド   ウド


別名・地方名 ヤマウド、ウドン、キドウド
科 名 ウコギ科/ラテン語の科名 Araliaceae
学名(植物ラテン名) Aralia cordata Thunb.
英名 udo salad
中国名 土当帰
生薬名 和独活(わどっかつ)
出 典 神農本草経(217年)
生育場所 山野に自生するが、食用として畑にも植えられる。
薬用部位と採集時期 根(独活)。秋の彼岸ごろ。
調整法 根を一昼夜水に浸し、外皮をはぎ、さらに一昼夜水に浸した後、天日乾燥する。または根を採集し、水洗い後乾燥する。
主な成分 精油(リモネン、サピネン、α-ピネン、γ-テルピネンなど)、多種類のジテルペン酸を含む
用法・用量 1日6~12g
薬効と使用方法(常用量) 【1】茎や根の絞り汁を飲めば強壮剤となり、精神分裂症にも効果がある。

【2】根を常食または1日15g煎じて服用すれば強壮、解熱、鎮痛剤として頭痛、風邪、めまい、中風、半身不髄、神経痛、リウマチ、関節炎、腎臓病、肋膜炎、肝臓病、歯痛、化膿止めなどに効果がある。

【3】根を浴湯料とすれば肩こり、痔に効果がある。また、9月ころ採取した生の葉を浴湯料として使っても良い。

【4】交通事故の後遺症であるむち打ち症に効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など) 常用量では特に問題なし
薬食健康法 暖地では3月から、雪の多い地方では4~5月、高冷地では5月中旬~6月中旬、枯れた茎の近くに若芽が見られるので、根掘り等を土の中に深くさしこみ、若いウドの芽を茎の根本から切り取る。
よく洗って、皮をむき、薄切りにし、酢を落とした冷水にさらし (色の変色を防ぐ)、野菜サラダに入れたり、酢のもの、あえもの、油炒め、煮物、天ぷらなど、あらゆる調理法が可能。
とりたての白い部分には、苦みはないが、赤や緑に色づいているところは、苦みが強くなるので、熱湯に塩を入れて、手早くゆで、冷水にさらして使うと良い。育ちすぎのウドでも、ゆでて水にさらすと、アクと苦みがぬけて、芽先まで食べることができる。
大きく成長したウドでも、ひらき切らない茎先の若葉を、フライ料理にできる。また、根元から刈りとり、ひらきだしている葉は、すべて切りすて、根元から芽先まで、1本の真っすぐな茎に整理し、塩漬け、粕漬け、みそ漬けにする。塩づけのウドは、5~6ヵ月後から、とりだして食べられる。4~5分間、熱湯でゆで、流水にさらして塩をぬき、油炒めにする。塩漬け、粕漬け、みそ漬けのウドは、葉先まで食べることができる。

花・蕾・果実の天ぷら
花、蕾、うす緑色のごく若い果実は、穂のまま摘みとり、薄くコロモをつけ、姿揚げにする。花火がひらいたような形が美しく、香りがいい。

ウドは生のまま、味噌を付けて食べても美味しいが
ウドの一夜漬け
【1】ウドは皮を厚めにむいて、酢水にさらす。
【2】白味噌と酒粕をみりんで延ばし、ウドの水気を拭いて長いまま漬け込む。
【3】1日以上おく。斜めに薄切りにして食べる。

ウドのキンピラ
ウドを生食したときに残る、皮や葉の細い部分を使える。
【1】ウドの皮は縦の繊維に対して斜めに千切りにし、酢水にさらす。
【2】葉はゆでて、水にさらし、細かく刻む。
【3】ダシを取ったあとのコンブはごく細い千切りにする。
【4】①②③をサラダ油で炒め、しょうゆ、みりんで調味する。
【5】七味など好みで振り入れる。生の茎を刻んだものといっしょに熱いご飯に混ぜてもおいしい。

果実酒
黒く熟した果実を、ガーゼなどで包み、3~5倍量のホワイトリカーなどに漬け、果実を30~40日で引き上げる。3~5ヵ月で、紫紅色、橙紅色、赤みのある褐色の香りのいい辛口の薬酒にる。根茎を漬けて薬酒としても良い。

栽培の必要性と難易度 排水性がよく、有機質に富んだ土壌が最適で、株間50~90cmで植え付けます。早春に株元から数本の新芽が伸びるので、これを採集するが、株の生育のために1本は残すこと。なお、若茎に光が当たらないように、株の上にワラ・落ち葉などを積み上げると、簡単に軟化栽培ができる。生育は旺盛で、草丈は1.5~2mにまで生長する。苗は主に株分けで作る。
応 用 薬用・食用
 
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