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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  オミナエシ
 

 オミナエシの名前の由来は、白花で茎葉に細毛があり、丈夫な印象があるオトコエシに比較して、オミナ(女性)のように見えるので「オミナエシ」と呼ばれたとも、黄色粒状の花を栗飯にたとえて、白花のオトコエシを白米の飯であるオトコメシ(男飯)に対比して、オミナメシ(女飯)と呼んだのがオミナエシになったとも言われています。
また、敗醤は乾燥させているとき僅かに醤油の腐った臭いがするとこらから名付けられました。

オミナエシ

別名・地方名 女郎花(おみなめし)
科 名 オミナエシ科/ラテン語の科名 Valerianaceae
学名(植物ラテン名) Patrinia scabiosaefolia Fisch.
中国名 黄花竜牙、野黄花
生薬名 敗醤根(はいしょうこん)、黄屈花(おうくつか)
出 典 神農本草経(217年)
生育場所 日当たりのよい山野に自生するが、花が美しいので花壇などにも植えられる。
薬用部位と採集時期 根(敗醤)、黄屈花(花枝)、8~10月ごろ。
調整法 地上部が枯死して根茎の十分発育したころ根を掘り、水洗いして乾燥する。花は盛りの時花枝のみを集めて乾燥する。
主な成分 オレアノール酸、ヘデラゲニン、β-シトステロール-β-D-グルコース、パトリノシドC,D,C1,D1、スカビオシドA,B,C,D,E,F,G及びパトリネン、イソパトリネン
有効成分 鎮静及び催眠の効果はパトリネン、イソパトリネンによる。
効能・効果 下痢、肝炎、腫痛、婦人病
用法・用量 根は1日9~20g
薬効と使用方法(常用量) 【1】根を1日10g煎じて服用すれば産前産後の要薬として腹痛、産後の肥立ちなどに効果がある。とくにうっ血による疼痛に効果がある。また利尿、解毒、排膿、消炎、浄血剤として浮腫、腫物、るいれき、吐血、鼻血、こしけ、血の道、月経閉止、子宮内膜炎、胆嚢炎などに効果がある。

【2】根を濃く煎じた液で洗浄すれば目の充血、はやり眼、ただれ眼、その他眼病一般に効果がある。

【3】黄屈花を、2~5グラム酒に漬けて飲用すれば、生理不順に効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など) 胃が虚して、脾臓が弱いもの、下痢が続き食事をとることができないものは使用してはならない。
薬食健康法 秋の七草の一つで、若芽、若葉の香りがわるいが食用とする。オトコエシも同様に食用とする。
栽培の必要性と難易度 栽培する場合、オトコエシ、オミナエシの両種とも開花株は枯れるので、子苗を移植する。切り花も人気があるので、出荷用にも栽培される。ともに枯れてくると不快臭が強まる。
備考(アドバイス) 草全体が異臭をもっている。
応 用 薬用・食用
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