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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  ベニバナ
 

 ベニバナは紅を取る花の意味で、別名のスエツムハナは末摘花のことで、花が末の枝から開くため、末枝の花から摘むということで名がついた。

ベニバナ

別名・地方名 スエツムハナ、紅藍花、クレナイ
科 名 キク科/ラテン語の科名 Compositae
学名(植物ラテン名) Carthamus tinctorius Linn.
英名 safflower
中国名 紅花、紅藍花、刺紅花、草紅花
生薬名 紅花(ベにばな)
出 典 開宝本草(973年)
生育場所 観賞用に、染料として栽培される
薬用部位と採集時期 花、種子。夏~秋。
調整法 花をそのままか、水に浸して黄色の色素を除き、圧搾して板状に乾燥する。
主な成分 サフロールイエロー、カルタミン、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、オレイン酸、リノール酸
効能・効果 通経、浄血薬として婦人病、冷え性、更年期障害などに用いる
用法・用量 1日3~6g
薬効と使用方法(常用量) 【1】花1回1~2gに熱湯を注ぎ、服用すれば、産前産後の浄血、月経不順、冷え症、産後の腹痛、更年期障害、その他の婦人病、利尿薬として効果がある。

【2】花を5~10g煎じて服用すれば心筋硬塞、ネフローゼに効果がある。また通経、血行障害、冷え症、更年期障害、便秘、頭痛、神経痛、リウマチなどにも効果がある。

【3】種子から脂肪油を採り、1回0.5~1gを服用すれば動脈硬化、高血圧に効果がある。また種子をつぶすか、炒って食べても良い。

【4】花に竹の葉を同量に混ぜて服用すれば血の道に効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など) 妊婦、出血性疾患、消化性潰瘍の場合は服用禁忌。血液凝固時間を延長することがあるので注意すること。
薬食健康法 春の芽生えを間引いて、食べると良い。種子をサフラワー油の材料とする。
ベニハナの管状花を乾燥してお茶にする。
栽培の必要性と難易度 紅花には有刺株と無刺株があるが、生薬の生産には有刺株を用いる。普通は9~10月に、日当たりと水はけのよい場所を選び堆肥、鶏糞、石灰を入れてよく耕し種子を播く。本葉が2~3枚の時に10cm間隔に間引きをする。5月下旬から6月頃開花するので、花冠が鮮紅色を呈する様になると時期を失しない様、頭花上の無敷の小花を指で摘み取り収穫する。其の時、下方の白色部を混ぜてはいけない。また、花がなるべく雨にあわないように注意する。摘み取った花冠は風通しの良い所で陰乾し、充分乾燥して貯藏する。
備考(アドバイス) 最近はサフラワー油の材料としても知られている。
応 用 薬用・食用
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