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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  ガガイモ
 

 ガガイモはカガミイモのことで鏡の面をこの種子についている毛で磨くので付けられた。また種子の白毛は綿の代用として印肉、針さしなどに用い、クサパンヤと称する。

ガガイモ   ガガイモ

別名・地方名 カガミグサ、クサパンヤ
科 名 ガガイモ科/ラテン語の科名 Asclepiadaceae
学名(植物ラテン名) Metaplexis japonica Makino
中国名 蘿麻
生薬名 蘿麻子(らまし)、蘿麻葉、蘿麻根
出 典 新修本草(659年)
生育場所 日当たりの良い、やや乾燥した原野、山地に自生する。垣根などに生えていることも多い。
薬用部位と採集時期 種子(蘿麻子)、葉(蘿麻葉)。秋。全草、7~8月
調整法 全草、葉、種子を含む果実を乾燥する。
主な成分 葉、茎、根はプレグナン配糖体を含む。そのゲニンとして根にはベンゾイルラマノン、メタプレキシゲニン、イソラマノン、サルコスチン、ガガミニン、ジベンゾイルーガガイモール、デアシルメクプレキシゲニン、デアシルシナンコゲイン、ペルグラリン、ウテンジンなどを含む。葉や茎にはD-シマロース、ジギトキソース、サルコスチン、メタプレキシゲニン、ベンゾイルーラマノン、ペルグラリン、ウテンジンなどを含む。果実のゲニンにラマノン、デアシルーシナコゲニン、サルコスチンなどを含む。生を切ると出る乳汁には蛋白質分解酵素を含む。
有効成分 強壮、強精、止血薬
用法・用量 全草は1.5~8g、果実は9~18gを煎じて服用
薬効と使用方法 【1】種子(蘿麻子)、葉(蘿麻葉)を乾燥粉末とし、1日10gを3回に分服するか、煎じて服用すれば強壮、強精剤として疲労回復、陰萎、不感症に効果がある。

【2】生葉をすりつぶして腫物につけると痛みや腫れがとれる。

【3】茎より出る乳汁は毒虫等の解毒剤として塗布するとともに疣につけると効果がある。

【4】種子に付着している白毛は止血剤として切り傷にはりつける。
使用上の注意(副作用、相互作用など)   通常の使用では問題はない。
薬食健康法 早春の若芽や若茎の先の柔らかいところを生のままテンプラとしたり、さっと塩ゆでしてバター炒め、辛子マヨネーズ、などで食べるか、茹でて水に晒し、おしたし、酢の物、酢味噌和え、ゴマ和え、煮物とする。根や種子の入っている若い莢はテンプラや味噌漬けとして食べるほか、茹でて水に良く晒しおしたし、酢の物、酢味噌和え、ゴマ和え、煮物とする。(根や種子は多食すると中毒することがある)
栽培の必要性と難易度 地下茎を植えるか、種子を播種すれば苗が得られる。一度植えると、駆逐するのが大変である。
備 考 乾燥葉をいぶせば種々の悪臭を除く。
応 用 薬用・食用
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